ガーナのフフとライトスープ。白い餅状のフフが肉と野菜のスープに浮かぶ伝統的な一皿
🔪下準備30分
🔥調理60分
🍽️分量4
🌍料理ガーナ料理

フフの作り方|ガーナ主食とライトスープ

約33分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

鶏肉に香味を入れる

所要時間5分

手順1: 鶏肉に香味を入れる

火は使いません。鶏もも肉は3から4cm角に切り、塩小さじ1、おろしにんにく2片分、おろし生姜半量をもみ込みます。肉の表面に香味が薄く絡み、ボウルの底に水っぽい調味液がたまらない状態で10分置きます。

STEP 22 / 8

トマトベースをなめらかにする

所要時間10分

手順2: トマトベースをなめらかにする

火は使いません。トマト、玉ねぎ半分、にんにく2片、生姜の残り、ハバネロをミキサーで1分から2分回します。皮や玉ねぎの大きな粒が残らず、赤いペーストがゆっくり流れる状態で止めます。辛味を抑えたい時はハバネロを半量にします。

STEP 33 / 8

肉のだしを取る

所要時間20分

手順3: 肉のだしを取る

鍋に鶏肉と水1.5Lを入れ、強火で沸かします。沸騰したらアクを取り、中火に落として15分煮ます。鍋肌が静かにふつふつ動き、鶏肉の表面が白く締まり、竹串を刺すと薄く透明な肉汁が出る程度が目安です。

STEP 44 / 8

ライトスープを仕上げる

所要時間25分

手順4: ライトスープを仕上げる

トマトペーストを加えて1分混ぜ、トマトベース、マギーブイヨン、砕いた干しエビ、残りの玉ねぎを入れます。中火で20分煮込み、スープの赤みが少し深くなり、表面に小さな油の輪が出たら塩で整えます。さらさらの水ではなく、木べらから細く落ちる軽いとろみが目安です。最後に斜め切りのオクラを加え、弱めの中火で3分だけ煮ます。オクラの角が残り、押すと少ししなる柔らかさで火を止めます。

STEP 55 / 8

キャッサバとプランテンを茹でる

所要時間25分

手順5: キャッサバとプランテンを茹でる

キャッサバは皮をむき、中心の硬い芯を外して5cm角に切ります。プランテンは皮をむいて3cm厚に切ります。鍋にたっぷりの水を沸かし、強火でキャッサバを10分茹でてからプランテンを加えます。さらに15分茹で、フォークが抵抗なく入る柔らかさにします。

STEP 66 / 8

温かいうちに搗く

所要時間10分

手順6: 温かいうちに搗く

火は使いません。5cm角のキャッサバと3cm厚のプランテンの湯を切り、温かいうちにフードプロセッサーへ入れ、塩小さじ1/4を加えます。茹で汁を大さじ1ずつ足しながら回し、途中で止めてヘラで返します。表面に大きな粒がなく、指で押すと弾力が戻り、べたつきすぎずまとまる状態を目指します。

STEP 77 / 8

水をつけて丸める

所要時間3分

手順7: 水をつけて丸める

火は使いません。手を水で濡らし、フフを4等分します。ひとつずつ直径8から10cmの球にし、表面の継ぎ目を手のひらでなでて消します。表面はつるんとし、指に薄くつく程度で、持ち上げてもだれないまとまりが目安です。皿に置いてすぐ形が崩れる場合は水分が多いので、鍋に戻して弱火で1分から2分だけ練ります。

STEP 88 / 8

スープに沈めて出す

所要時間2分

手順8: スープに沈めて出す

火は止めます。深めの器にライトスープを注ぎ、中央にフフを置きます。鶏肉を2から3切れ、好みでゆで卵を添えます。スープはフフの半分くらいまでかかる量にすると、ちぎった時に手元で崩れにくくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

4品目

フフの材料

材料 分量 代替・備考
キャッサバ(冷凍) 500g 里芋400gで代用可(粘りの再現)
プランテン(緑〜やや黄色) 2本(約400g) 調理用バナナ。見つからない場合は里芋200g追加
塩 小さじ1/4 フフ側は薄く整える程度
茹で汁 大さじ3から6 搗く時に少しずつ足す
キャッサバとプランテンの入手方法

冷凍キャッサバはアジア食材店、ブラジル食材店、アフリカ食材店で探します。生のキャッサバを扱う場合は皮と中心の硬い芯を取り、十分に加熱してください。プランテンがない日は、完熟バナナで代用するより里芋を足す方が甘くなりすぎません。

12品目

ライトスープの材料

材料 分量 代替・備考
鶏もも肉(骨付き) 500g ヤギ肉や牛すね肉でも可。日本では骨付き鶏ももが扱いやすい
トマト(完熟) 4個(400g) カットトマト缶1缶(400g)で代用可
玉ねぎ 1個(200g) 半分はペースト、半分は具として煮る
にんにく 4片 2片は肉、2片はトマトベースへ
生姜 1片(15g) 皮をこそげて使う
ハバネロ(またはスコッチボネット) 1個 鷹の爪2本で代用可。辛さは控えめに調整
トマトペースト 大さじ2 缶入りトマトペーストが便利
水 1.5L 途中で煮詰まったら100mlずつ足す
塩 小さじ2 味を見ながら調整
プレカーゼ(発酵ロブスター) 大さじ1 干しエビ大さじ2をすり鉢で砕いて代用
マギーブイヨンキューブ 1個 コンソメキューブで代用可
オクラ 6本 とろみ付けとして最後に加える。省略可
アレルギーに注意

フフの代替レシピで里芋を使用する場合、里芋アレルギーの方はご注意ください。また、ライトスープにエビ由来の調味料(プレカーゼ)を使用します。甲殻類アレルギーの方は鰹節粉(小さじ2)で代用してください。

2品目

付け合わせ(お好みで)

材料 分量 備考
ゆで卵 2個 スープに添える
アボカド 1個 スライスして添える
キャッサバとプランテンの下ごしらえ。皮をむいて一口大に切った白いキャッサバと黄緑色のプランテン
フフの材料。左がキャッサバ、右がプランテン。どちらも皮をむいてから茹でる
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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
120kcal
エネルギー
5.5g
タンパク質
3.0g
脂質
19.5g
炭水化物
1.5g
食物繊維
130mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

買い出しで迷う食材と道具

冷凍キャッサバとプランテンは、まず近場の輸入食材店で探します。通販で見る価値があるのは、粉で作る日のキャッサバ粉、干しエビや唐辛子を砕く乳鉢、次にパームナッツ系スープへ広げる時の赤パーム油です。鶏肉、トマト、玉ねぎ、オクラはスーパーで十分です。


湯気の向こうで、白いフフをちぎる

深い器に赤みを帯びたライトスープをよそい、中央に白いフフを沈める。湯気の中で鶏肉の骨まわりの香り、トマトの酸味、唐辛子の青い辛さが立ちます。スプーンではなく右手で小さくちぎり、スープをまとわせて口へ運ぶ料理です。

フフ(Fufu、fufuo)は、ガーナを中心に西アフリカで食べられる搗き主食です。ガーナではキャッサバと青めのプランテン、またはココヤムを木臼と杵で搗き、弾力のあるなめらかな塊にします。Bon Appétitの2025年掲載レシピでも、ガーナ内の民族や地域によってキャッサバ、ヤム、キャッサバとプランテンの組み合わせが変わると説明されています。

日本で作る時の難所は、味付けよりも食材と食感です。冷凍キャッサバがあれば一番近づきますが、プランテンはいつも買えるわけではありません。この記事では、冷凍キャッサバを使う基本線、里芋で寄せる線、粉で手早く作る線を分けて書きます。発酵とうもろこしの酸味まで知りたいなら、同じガーナの主食であるバンクーも並べて読むと、粉ものの違いが見えます。

乾燥させた白いキャッサバ片が袋に広げられている
キャッサバは西アフリカの搗き主食や粉ものを支えるでんぷん質の食材
フフとは

ガーナのフフは、茹でたキャッサバ、青めのプランテン、ココヤムなどを搗き、スープに合わせる主食です。ナイジェリアの発酵キャッサバ系フフや、東アフリカのとうもろこし粉主食とは材料と香りが変わります。

合わせる汁物は、トマト、唐辛子、玉ねぎ、生姜をきかせたライトスープにします。ガーナのライトスープはフフ、バンクー、ヤムなどに合わせられる薄めの辛いスープとして知られ、家庭ごとに肉、魚、オクラ、ガーデンエッグの使い方が変わります。


失敗しやすいところ

状態 起きやすい原因 戻し方
粒が残る キャッサバの芯を外していない、茹で不足 芯を除き、弱めの中火で5分茹で直してから搗く
べたべたして丸まらない 茹で汁を一度に足しすぎた 弱火で1分ずつ練り、水分を飛ばす
ぼそぼそ割れる 冷めてから搗いた、プランテンが少ない 600Wで30秒温め、茹で汁小さじ2ずつ加えて練る
スープが薄い トマトベースを煮詰める前に水が多い 中火で5分から8分煮詰め、塩は最後に足す
辛すぎる ハバネロを割って種ごと入れた トマト缶100gと水100mlを足して5分煮る

フフは塩やスパイスで味を作る料理ではありません。失敗の多くは、でんぷんの水分と温度で起きます。なめらかさが出ない時は調味料を足す前に、芯、茹で時間、温度の順に見直してください。

日本の台所で守る線、変える線

さまざまな種類のフフを並べた比較写真。白いキャッサバフフ、黄色いプランテンフフ、紫がかったコーコーヤムフフ
原料が変わると、フフの色、粘り、スープとのなじみ方も変わる
判断 守りたいこと 日本で変えてよいこと
主材料 キャッサバ由来のでんぷん感 プランテン不足分を里芋で補う
食感 粒がなく、手でちぎれる弾力 木臼ではなくフードプロセッサーを使う
スープ さらりとした辛い汁で食べる ヤギ肉ではなく鶏もも、牛すねを使う
香り 生姜、唐辛子、トマトの輪郭 プレカーゼは干しエビや鰹節粉で寄せる
食べ方 スープをまとわせて少量ずつ食べる 無理に大きく飲み込まず、小さくちぎる

インスタントフフ粉を使う場合は、別料理と考えず「平日の近道」として扱うのが現実的です。湯を沸かし、粉を少しずつ入れ、木べらで強く練るだけで食感の入口はつかめます。ただし粉だけのフフは香りが平らになりやすいので、ライトスープ側を少し濃く作ると釣り合います。

スープを広げるなら、グラウンドナッツスープ、パームナッツスープ、オクロスープが自然です。ピーナッツのコクに進むならカメルーンのンドレ、オクラの粘りで受けるならチャドのエシュも近い食べ方として比べやすいです。キャッサバを発酵させる方向に進むと、コートジボワールのアチェケと接続します。

フフが食卓に残る理由

ガーナの家族がフフを囲んで食事をしている。共有の大皿からフフを取り分けている
フフは家庭や食堂で、スープを囲む時間と結びついている

フフの面白さは、料理名がひとつでも中身が固定されていないところにあります。ガーナではキャッサバとプランテンの組み合わせがよく語られますが、地域や家庭によってヤム、ココヤム、粉製品も使われます。Bon Appétitでガーナ出身の料理人エリック・アジェポン氏が書くように、Ga、Ewe、Ashantiといった地域文化の違いが、どのでんぷんを使うかに表れます。Wikipediaの整理でも、ガーナでは木臼と杵で搗く方法、粉を湯で練る方法、フフマシンによる省力化が並んで紹介されています。

この変化は「伝統が薄れた」という話だけではありません。アクラの都市生活で毎日木臼を出すのは大変ですし、海外に暮らすガーナ系家庭では冷凍食材や粉の方が現実的です。それでも、フフがスープと一緒に食卓へ戻ってくるのは、料理の役割が主食以上だからです。手でちぎる、同じ鍋の汁を受ける、辛いスープをゆっくり飲む。その一連の動きが、日常の食事を家族や友人と共有する時間に変えます。

日本で作る時も、この感覚は少し残せます。白米の代わりにフフを置くというより、汁物を主役にする食卓として考えると組み立てやすいです。ライトスープを大きめの鍋で作り、フフは食べる直前に丸める。辛さが苦手な人には唐辛子を割らずに香りだけ移し、食べる人が後から辛味を足せるようにする。こうすると、現地の形を真似るだけではなく、家庭の鍋として無理なく続けられます。

食べ方と保存

フフは熱いスープで食べると、表面が少しゆるみ、手でちぎりやすくなります。初めてなら親指の先ほどの小ささにし、スープを軽くまとわせて食べます。「噛まない」と説明されることがありますが、慣れないうちは無理をしません。大きい塊を急いで飲み込むより、小さくして食べる方が料理を楽しめます。

作り置きする場合は、フフを1食分ずつラップで包み、冷蔵なら翌日まで、冷凍なら2週間を目安にします。温め直す時は耐熱皿に置き、水小さじ2を振り、600Wで40秒ずつ様子を見ます。中心が温まったら木べらで一度練り、表面を濡らした手で丸め直します。スープは冷蔵で2日以内に食べ切り、再加熱では鍋肌がふつふつするまで温めます。

あわせて作りたい料理

よくある質問

Q1. キャッサバが手に入らない場合、何で代用できますか?

里芋が一番扱いやすいです。里芋600gを柔らかく茹で、片栗粉大さじ1を加えて搗くと、なめらかな粘りに寄せられます。完熟バナナは甘さが出すぎるので、プランテンの代わりには少量だけにします。

Q2. フフは本当に噛まずに食べますか?

現地の説明では、フフは小さくちぎってスープに浸し、噛まずに飲み込む食べ方がよく語られます。ただし初めてなら無理をせず、かなり小さくして食べてください。料理の楽しさはマナーの再現だけではなく、スープと主食を一緒に味わうところにあります。

Q3. ライトスープの代わりに何を合わせられますか?

グラウンドナッツスープ、パームナッツスープ、オクラ入りのスープが合います。日本の家庭なら、トマトベースの鶏スープや牛すねの煮込みにも合わせられます。フフ自体の味は薄いので、スープには塩味、酸味、辛味の輪郭を残します。

Q4. インスタントフフ粉で作ってもよいですか?

よいです。粉は生のキャッサバとプランテンを搗く香りとは違いますが、食感を知る入口になります。粉を入れる時は火を弱め、木べらで一方向に練り、粉っぽさが消えて鍋肌からまとまるまで続けます。

Q5. フードプロセッサーがない場合はどうしますか?

すり鉢、麺棒、マッシャーを組み合わせます。茹で上がりから5分以内に始め、潰す、返す、水を少し足す、また潰すを繰り返します。冷めたら600Wで30秒温め直してから続けます。

主な参考リンク

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