モルドバのパルジョアレをママリガ、ピクルス、玉ねぎ、ディルと盛り合わせた皿
🔪下準備35分
🔥調理18分
🍽️分量4
🌍料理モルドバ料理

パルジョアレの作り方|モルドバ風肉団子

約26分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

野菜とパンの水分を整える

所要時間15分

手順1: 野菜とパンの水分を整える

火は使いません。じゃがいもと玉ねぎをすりおろし、20cm四方ほどの清潔な布巾または厚手のキッチンペーパーで平たく包んで水分を絞ります。完全に乾かすのではなく、手で握ると軽くまとまる程度が目安です。食パンは牛乳または水100mlに5分浸し、持ち上げても滴らない程度に軽く絞ります。ここで水分を残しすぎると、成形後にだれて油の中で割れます。

STEP 22 / 6

肉だねを練る

所要時間12分

手順2: 肉だねを練る

火は使いません。ボウルに豚ひき肉、牛ひき肉、絞ったじゃがいもと玉ねぎ、絞ったパン、卵、にんにく、ディル、パセリ、塩、黒こしょう、パプリカ、タイムを入れます。指を立てるようにして2分混ぜ、全体がなじんだら手のひらで押すようにさらに2分練ります。肉が少し白っぽくなり、ボウルの側面に薄く膜が残る粘りが出たら止めます。温まると脂がゆるむため、室温が高い日は10分冷蔵庫で休ませてから次へ進みます。

STEP 33 / 6

楕円に成形して衣をつける

所要時間12分

手順3: 楕円に成形して衣をつける

火は使いません。肉だねを8等分し、手に薄く油を塗って長さ9cm、幅5cm、厚さ1.5cmの楕円に整えます。丸く厚くすると中心まで火が入りにくいので、手のひらで少し平らにします。表面がべたつく時は薄力粉を指先に少しつけ、最後にパン粉を薄くまぶします。厚く衣をつけるより、肉の表面がうっすら覆われる程度の方が、油を吸いすぎません。

STEP 44 / 6

片面ずつ揚げ焼きにする

所要時間10分

手順4: 片面ずつ揚げ焼きにする

フライパンに油を1.2cmほど入れ、中火で160から170度Cに温めます。温度計がない場合はパン粉を落とし、細かい泡がすぐ出て、激しく黒くならない状態を目安にします。パルジョアレを4個ずつ入れ、最初の3分は触りません。縁が薄い茶色になり、底が固まってフライ返しがすっと入るようになったら返します。反対側も3分焼き、必要なら側面を30秒ずつ立てて焼きます。油の泡が細かく、音が軽くなってきたら表面の水分が抜けてきた合図です。

STEP 55 / 6

中まで火を通して休ませる

所要時間8分

手順5: 中まで火を通して休ませる

両面に焼き色がついたら火加減を弱めの中火に落とし、さらに2分ほど転がしながら火を入れます。太い1個の中心に温度計を差し、71度C以上になったら網に上げます。温度計がない場合は1個を半分に割り、中心まで熱く、赤い生肉の粘りが残っていないことを確認します。ただし、ひき肉は色だけでは判断しにくいので、できれば中心温度を測ってください。網の上で3分休ませると、断面を開いた時に肉汁が流れにくくなります。

STEP 66 / 6

ママリガとピクルスで食卓へ出す

所要時間6分

手順6: ママリガとピクルスで食卓へ出す

火は使いません。皿にパルジョアレを2個ずつ置き、温かいママリガ、ピクルス、薄切り玉ねぎ、ディル、マスタードを添えます。サワークリームを出す場合は、肉の上にかけず、横に小さく置くと衣がしんなりしません。食べる時は、ママリガをフォークで崩し、パルジョアレの肉汁とピクルスの酸味を一緒に受けると、モルドバの家庭料理らしい一皿になります。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

4人分で、長さ9cm前後のパルジョアレが8個できます。主菜なら1人2個、ママリガとスープを添えるなら十分な量です。肉だねを休ませる時間は短めでよいので、週末の昼にも作れます。

パルジョアレに使う合いびき肉、すりおろしたじゃがいもと玉ねぎ、牛乳に浸したパン、卵、香草、にんにく、パン粉、パプリカを並べた材料
パルジョアレは肉だけで固めず、パン、じゃがいも、玉ねぎ、香草でふっくらさせる
14品目

肉だね

材料 分量 下ごしらえ
豚ひき肉 350g 冷蔵庫から出したてを使う
牛ひき肉 250g 豚と合わせて600gにする
食パン 2枚(約70g) 耳を落とし、牛乳または水に浸す
牛乳または水 100ml 乳アレルギーの場合は水でよい
じゃがいも 150g 皮をむいてすりおろす
玉ねぎ 120g すりおろす
卵 1個 Mサイズ
にんにく 2かけ すりおろす
ディル 12g 2mm幅に刻む
イタリアンパセリ 10g 2mm幅に刻む
塩 小さじ1と1/3(約8g) 肉600gに対して約1.3%
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
甘いパプリカパウダー 小さじ1/2 色づけと香り
乾燥タイム 小さじ1/4 あれば
3品目

衣と揚げ焼き

材料 分量 目安
パン粉 50g 細かめが扱いやすい
薄力粉 大さじ2 べたつく時だけ使う
米油またはひまわり油 250ml前後 フライパン底から1.2cm
5品目

食卓に添えるもの

材料 分量 役割
ママリガ 4人分 とうもろこし粥の主食
きゅうりピクルス 80g 肉の脂を切る
玉ねぎ 1/4個 薄切り
マスタード 大さじ2 好みで
サワークリーム 大さじ4 乳製品が大丈夫な場合

この料理には、卵、乳、小麦を使います。乳は水で代替できますが、食パンとパン粉は小麦を含みます。小麦を避ける場合は、グルテンフリーのパンと米粉パン粉を使い、成形時に割れやすくなるため厚さを1.2cmほどに薄くしてください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
130kcal
エネルギー
7.8g
タンパク質
8.5g
脂質
6.0g
炭水化物
0.8g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

買い出しで見る価値があるもの

肉、卵、食パン、じゃがいも、玉ねぎは近所のスーパーで十分です。通販で見る価値があるのは、香りを安定させるパプリカと、揚げ焼きの温度管理に使う温度計です。ひき肉料理は色だけで火通りを判断しにくいので、中心温度を測れる道具があると安心できます。


揚げ油の泡が落ち着いたら、ママリガの横へ

パルジョアレ(Pârjoale / Parjoale moldovenești)は、モルドバやルーマニア北東部のモルダヴィア地方で食べられる、楕円形の肉団子です。丸いミートボールではなく、手のひらで少し長く押し広げた小判形。外側はパン粉でざらっと香ばしく、中はひき肉、パン、じゃがいも、玉ねぎ、ディルが混ざってふっくらします。

台所で作ると、最初に迷うのは「これはハンバーグなのか、コロッケなのか」というところです。答えはどちらにも寄せすぎないこと。肉のうま味を主役にしながら、すりおろしたじゃがいもと牛乳に浸したパンで水分を抱かせ、浅めの油で揚げ焼きにして表面だけをしっかり固めます。

現地の食卓では、ママリガやピクルス、サワークリームを横に置くと一皿になります。ルーマニアのミティティが炭火とマスタードの料理だとすれば、パルジョアレは家庭のフライパンととうもろこし粥に寄り添う肉料理です。

表記について

ルーマニア語では Pârjoale、モルドバ料理の文脈では Parjoale moldovenești と書かれることがあります。日本語では「パルジョアレ」と表記します。揚げ焼きの肉団子ですが、chifteleより大きく、平たい楕円にするのが目印です。


日本の台所で守る芯

パルジョアレの良さは、豪華な肉を使わなくても、台所にある材料で食卓の主役になるところです。ただし、水分を抱かせる材料が多いぶん、火入れを曖昧にすると外だけ濃く、中が重い仕上がりになります。日本で作る時は、次の三つを守ると失敗しにくくなります。

守る要素 現地の考え方 日本での現実解
楕円の形 丸めず、平たく長い小判形にする 1個約90g、長さ9cm、厚さ1.5cmを目安にする
香草 ディルとパセリで肉の重さを切る ディルを少し多めにし、パセリで青さを補う
水分 パンとじゃがいもでふっくらさせる すりおろし野菜は強く絞り、パンは浸してから軽く絞る
火入れ 浅い油で表面を固める 油温160から170度C、中心71度C以上まで通す

パプリカは必須の香りではありませんが、モルドバやルーマニア周辺の家庭料理では甘いパプリカが肉料理の色と香りを補う場面が多くあります。この記事では小さじ1/2に抑え、ディルとにんにくを主役にします。強い燻製香を足すより、軽く赤みが出る程度で止める方がママリガに合います。


失敗原因と直し方

油の中で割れます

肉だねの水分が多いか、成形が厚すぎます。次回はすりおろしたじゃがいもと玉ねぎをもう少し強く絞り、厚さを1.5cm以内にしてください。揚げ焼き中に触りすぎるのも割れの原因です。最初の面は3分触らず、底が固まってから返します。

表面だけ濃く、中が重いです

油温が高すぎます。180度Cを超えると表面だけ早く色づき、中のパンとじゃがいもが重いまま残ります。160から170度Cで入れ、両面を焼いた後に弱めの中火へ落としてください。中心温度71度C以上を確認すると、焼きすぎずに安全な火通りへ持っていけます。

ぼそぼそします

肉だねを練りすぎたか、パンを絞りすぎています。パンは水分を完全に抜かず、指で押すとしっとり戻る程度に残します。脂の少ない牛ひき肉だけで作ると固くなりやすいので、豚ひき肉を半量以上入れると家庭の火力でもやわらかく仕上がります。

ディルが苦手です

ディルを半量にして、パセリを増やしてください。完全に抜くと、ただの肉団子に近づきます。代わりに青ねぎを入れるより、パセリと少量のタイムで香りを整える方が、東欧の肉料理らしさが残ります。

保存と温め直し

焼いたパルジョアレは粗熱を取り、密閉容器で冷蔵3日が目安です。冷凍する場合は1個ずつラップで包み、保存袋に入れて2週間以内に食べ切ります。温め直しは、冷蔵品ならトースター180度Cで6分、冷凍品なら冷蔵庫で一晩戻してからフライパン弱火で片面3分ずつ。電子レンジだけだと衣がしんなりするので、最後にトースターで表面を乾かすと戻りがよくなります。

作り置きするなら、揚げ焼き前の肉だねより、焼いてから保存する方が安全です。生のひき肉を野菜やパンと混ぜた状態で長く置くと、温度管理が難しくなります。前日に準備したい場合は、野菜をすりおろす手前までに留め、肉だねは当日に混ぜてください。

現地の食べ方と献立

パルジョアレは、単体で皿にのせるより、酸味と主食を横に置いた時に良さが出ます。モルドバの食卓ならママリガ、ピクルス、サワークリーム。ルーマニア寄りにするなら、マッシュポテトや白いパン、キャベツの酢漬けも合います。肉の脂を酸味で切り、とうもろこしやじゃがいもで受ける構成です。

食卓の組み方 合わせるもの 向いている日
モルドバ寄せ ママリガ、ピクルス、サワークリーム、ディル この料理を初めて作る日
ルーマニア寄せ マッシュポテト、キャベツの酢漬け、白いパン 子どもや高齢の家族と食べる日
日本の夕食寄せ 白ごはん、きゅうりの甘酢漬け、無糖ヨーグルト 平日の献立に入れる日
翌日の弁当寄せ 冷ましたパルジョアレ、ピクルス、じゃがいもサラダ 衣の香ばしさより食べやすさを優先する日

ピクルスはできれば甘すぎないものを選びます。日本の市販ピクルスが甘い場合は、薄切り玉ねぎに酢小さじ2、塩ひとつまみ、水小さじ2を絡めて10分置くだけでも、肉の横に置く酸味として働きます。ママリガがない日に白ごはんへ合わせるなら、しょうゆ味に寄せず、ディル、黒こしょう、サワークリームまたは無糖ヨーグルトで東欧らしい乳酸の方向を残すと、ただの和風ハンバーグになりません。

献立としては、前日にママリガを作っておき、当日はパルジョアレだけ揚げ焼きにすると楽です。肉料理をもう少し屋台風に寄せたい日はミティティ、煮込みで東欧の香りを楽しみたい日はグヤーシュへつなげると、同じパプリカや香草を使い回せます。

よくある質問

牛肉だけで作れますか?

作れますが、脂が少ないと固くなりやすいです。牛肉だけで作る場合は、ひき肉600gに対してサラダ油大さじ1を肉だねへ混ぜ、パンの水分を少し残してください。現地でも肉の配合は家庭差がありますが、家庭のフライパンでは豚を混ぜた方が失敗しにくいです。

オーブンで焼けますか?

焼けます。200度Cに予熱し、油を薄く塗った天板で片面12分、返して8分を目安にします。ただし、パルジョアレらしい香ばしい縁は浅い油の方が出ます。オーブンの場合も中心71度C以上を確認してください。

パン粉なしでもできますか?

できますが、表面がやわらかく、フライパンに貼り付きやすくなります。パン粉を使わない場合は、肉だねを成形した後に冷蔵庫で20分冷やし、油を少し多めにして最初の面をしっかり固めます。衣を厚くする必要はありませんが、薄いパン粉があると返す時の安心感が違います。

ママリガがない時は何を添えますか?

じゃがいものピュレ、白いごはん、ライ麦パンが合います。現地性を残すなら、甘い主食より、塩気のある主食と酸味のあるピクルスを合わせてください。サラダだけにすると肉の油が前に出すぎるので、何かしら受け止める炭水化物を置くと一皿としてまとまります。

主な参考リンク

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