ピタ、ザジキ、トマト、赤玉ねぎ、レモンを添えたギリシャのスブラキ
🔪下準備50分
🔥調理15分
🍽️分量4
🌍料理ギリシャ料理
ヨーロッパレシピ

スブラキの作り方|ギリシャ屋台の串焼き

27分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 肉を切ってマリネする
STEP 11 / 5

肉を切ってマリネする

所要時間10分 / 冷蔵30分

火は使いません。豚肩ロース700gを2.5cm角に切り、ボウルにレモン果汁、レモンの皮、オリーブオイル、にんにく、乾燥オレガノ、塩、黒こしょう、パプリカを入れて2分もみます。肉の表面がつやっとし、オレガノの粒が全体に点々と見え、指で持ち上げても水っぽい液がぼたぼた落ちない状態が目安です。冷蔵庫で30分置き、2時間を超える場合はレモン果汁だけ半量にしてください。

手順2: 竹串に刺す
STEP 22 / 5

竹串に刺す

所要時間8分

火は使いません。竹串はあらかじめ水に30分浸し、肉を1本に4〜5切れずつ刺します。肉同士は軽く触れる程度にし、ぎゅうぎゅうに詰めません。串の先端から1cm、持ち手側は5cmほど空けると、魚焼きグリルでも返しやすくなります。厚みがそろっていない肉は、薄いものを端、厚いものを中央に寄せると焼きむらが減ります。

手順3: 強めの中火で焼く
STEP 33 / 5

強めの中火で焼く

所要時間8〜10分

グリルパンなら強めの中火で2分予熱し、薄く油をぬって串を並べます。最初の2分は動かさず、焼き目を作ります。返してさらに2分焼き、その後は1分ごとに面を変えます。魚焼きグリルなら中火で片面4分、返して3〜4分。オーブンなら220度Cで10〜12分です。表面が薄い黄金色から濃いきつね色に変わり、ところどころ焦げ目が入る状態を狙います。

手順4: 火通りを確認して休ませる
STEP 44 / 5

火通りを確認して休ませる

所要時間5分

焼き上がったら一番厚い2.5cm角の肉に温度計を差し、中心75度Cに達しているか確認します。温度計がない場合は、その一切れを厚みの中央で半分に割り、断面が端から中心まで白く、肉汁が透明であることを見ます。まだ淡いピンクが残る場合は弱めの中火で1分ずつ焼き足します。火が通った串は網や皿で3分休ませ、肉汁を落ち着かせます。

手順5: ピタを温めて包む
STEP 55 / 5

ピタを温めて包む

所要時間5分

ピタはフライパン中火で片面30秒ずつ温めるか、600Wの電子レンジで20秒温めます。表面がしっとり戻り、縁に薄い焼き色がつき、指で軽く曲げても割れない状態が目安です。温まったピタにザジキ、トマト、赤玉ねぎ、きゅうり、串から外した肉、パセリ、フライドポテトをのせ、最後にレモンをしぼります。ピタが割れそうな時は具を欲張らず、肉は串1本半ほどにすると包みやすいです。

家庭では魚焼きグリルが最も屋台の香りに近づきます。グリルパンの場合は、焼き始めに触らず焼き目を作り、仕上げにレモンを多めにしぼると、炭火がなくても香りの輪郭が出ます。室内で炭を使うのは危険なので、炭火は屋外の安全な環境だけにしてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

豚肉、レモン、オレガノ、にんにく、オリーブオイル、竹串、ピタを並べたスブラキの材料
スブラキの味の芯は、豚肉、レモン、オレガノ、にんにく、オリーブオイル。材料は少ないが、切り方と焼き方で差が出る

4人分で串12本前後です。ピタ包みにするなら1人2本、皿盛りで主菜にするなら1人3本を目安にします。肉は2.5cm角にそろえると、短時間で火が入り、乾きにくくなります。

10品目

肉とマリネ

材料 分量 代替・備考
豚肩ロースブロック 700g 豚ロース、とんかつ用でも可。脂が少ない部位は油を小さじ2足す
レモン果汁 大さじ3 レモン1個半ほど。瓶詰めより生がおすすめ
レモンの皮 1/2個分 黄色い表面だけをすりおろす
エキストラバージンオリーブオイル 大さじ3 加熱に使うので高級品でなくてよい
にんにく 3片(約18g) すりおろし。チューブなら小さじ2
乾燥オレガノ 大さじ1 香りの芯。省略しない
小さじ1と1/4 肉700gに対して約1%弱
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
パプリカパウダー 小さじ1/2 色づけ。スモークではないもの
竹串 12本 18〜20cm。水に30分浸す
8品目

ピタ包みと添え物

材料 分量 代替・備考
ピタパン 4枚 冷凍ピタでも可。なければ厚めのフラットブレッド
ザジキ 200g ギリシャヨーグルト150g、きゅうり60g、にんにく少量、塩、レモンで作る
トマト 2個 1.5cm角
赤玉ねぎ 1/2個 薄切り。辛ければ水に5分さらす
きゅうり 1本 薄切り
レモン 1個 くし形に切る
パセリ 10g ざく切り
フライドポテト 300g ピタに少量入れると現地の屋台に近い
アレルギーと食品安全

この料理は豚肉、小麦を含むピタ、乳を含むザジキを使います。生肉に触れたマリネ液は、卓上ソースに使わず廃棄してください。厚生労働省は、多くの病原体は75度Cで1分間以上の加熱で死滅すると説明しています。家庭では一番厚い肉の中心が75度Cに達し、断面が白く、肉汁が透明になるまで焼きます。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

買い出しで見る価値がある食材・道具

スブラキは材料が少ない分、オレガノ、串、焼き面で仕上がりが変わります。乾燥オレガノは一度買うと、ムサカファソラーダシミチュリにも回せます。グリルパンと温度計は、串焼き系のレシピを増やすなら使い回しやすい道具です。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
130
kcal
9.5g
タンパク質
6.5g
脂質
8.0g
炭水化物
0.8g
食物繊維
210mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)|豚肩ロースを小さく切る

豚肉、レモン、オレガノ、にんにく、オリーブオイル、竹串、ピタを並べたスブラキの材料
スブラキの味の芯は、豚肉、レモン、オレガノ、にんにく、オリーブオイル。材料は少ないが、切り方と焼き方で差が出る

4人分で串12 本前後です。ピタ包みにするなら1人2 本、皿盛りで主菜にするなら1人3 本を目安にします。肉は2.5cm角にそろえると、短時間で火が入り、乾きにくくなります。

肉とマリネ

材料 分量 代替・備考
豚肩ロースブロック 700 g 豚ロース、とんかつ用でも可。脂が少ない部位は油を小さじ2足す
レモン果汁 大さじ3 レモン1 個半ほど。瓶詰めより生がおすすめ
レモンの皮 1/2 個分 黄色い表面だけをすりおろす
エキストラバージンオリーブオイル 大さじ3 加熱に使うので高級品でなくてよい
にんにく 3 片(約18 g) すりおろし。チューブなら小さじ2
乾燥オレガノ 大さじ1 香りの芯。省略しない
小さじ1と1/4 肉700 gに対して約1%弱
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
パプリカパウダー 小さじ1/2 色づけ。スモークではないもの
竹串 12 本 18〜20cm。水に30分浸す

ピタ包みと添え物

材料 分量 代替・備考
ピタパン 4 枚 冷凍ピタでも可。なければ厚めのフラットブレッド
ザジキ 200 g ギリシャヨーグルト150 g、きゅうり60 g、にんにく少量、塩、レモンで作る
トマト 2 個 1.5cm角
赤玉ねぎ 1/2 個 薄切り。辛ければ水に5分さらす
きゅうり 1 本 薄切り
レモン 1 個 くし形に切る
パセリ 10 g ざく切り
フライドポテト 300 g ピタに少量入れると現地の屋台に近い
アレルギーと食品安全

この料理は豚肉、小麦を含むピタ、乳を含むザジキを使います。生肉に触れたマリネ液は、卓上ソースに使わず廃棄してください。厚生労働省は、多くの病原体は75度Cで1分間以上の加熱で死滅すると説明しています。家庭では一番厚い肉の中心が75度Cに達し、断面が白く、肉汁が透明になるまで焼きます。

レモンと炭の香りで始まるギリシャの串焼き

夕方の台所で豚肉を切り、レモンをしぼった瞬間、いつもの焼き肉用の肉が少しだけ旅をします。にんにく、乾燥オレガノ、オリーブオイルを合わせると、甘い照りではなく、酸味と青い香りの串焼きになる。焼けた肉にもう一度レモンをかけ、ピタで包み、ザジキと赤玉ねぎを重ねると、皿の上にギリシャの屋台の気配が立ちます。

スブラキ(souvlaki / σουβλάκι)は、ギリシャの串焼き料理です。豚肉や鶏肉を小さく切って串に刺し、塩、オレガノ、レモンで食べるのが基本。日本の焼き鳥と近い道具立てですが、たれで甘くまとめるのではなく、レモンとハーブで肉の香ばしさを明るくする料理です。

この記事では、家庭で作りやすい豚肩ロースのスブラキを軸にします。炭火がなくても、溝付きグリルパン、魚焼きグリル、フライパンで焼けるように火加減を分けます。近い国の串焼きではトルコのケバブインドネシアのサテアヤムがありますが、スブラキはスパイスを重ねるより、肉、塩、オレガノ、レモンの輪郭を残すのが持ち味です。

表記について

ギリシャ語では souvlaki と書き、日本語では「スブラキ」「スヴラキ」の両方が使われます。アテネ周辺では串だけの形を kalamaki と呼び、スブラキはピタ包みを指すこともあります。地域で呼び方が揺れるため、この記事では料理全体を「スブラキ」、串単体を「串スブラキ」と呼び分けます。


スブラキとは何か|串だけ、ピタ包み、皿盛りで変わる

串単体、ピタ包み、皿盛りで並べたスブラキの食べ方
スブラキは串だけでも、ピタに包んでも、皿盛りでも食べられる。日本で作るなら食卓に合わせて形を選びたい

ギリシャ政府観光局は、ギリシャ料理をムサカやスブラキだけにとどまらない地域性の豊かな料理と紹介しています。とはいえ、スブラキが旅行者にも地元の人にも分かりやすい入口であることは確かです。アテネ公式観光ガイドでは、kalamaki を「豚肉や鶏肉を木串に刺し、塩、オレガノ、ときどきこしょうで調味し、レモンとパンで食べるもの」と整理しています。

テッサロニキ観光局の説明では、スブラキは1940年代にアテネやテッサロニキの難民街で広まり、南部ギリシャでは同じ串を kalamaki と呼ぶことがあるとされています。さらにテッサロニキでは、ピタに包む時にトマト、玉ねぎ、ザジキだけでなく、じゃがいも、マスタード、ケチャップが入ることもあります。

つまり、スブラキはひとつの完成形に固定される料理ではありません。日本で作るなら、最初に「どの形で食べたいか」を決めると迷いません。

食べ方 現地での姿 日本の台所での作りやすさ
串だけ 焼いた串にレモン、パンを添える いちばん簡単。ご飯やサラダにも合わせやすい
ピタ包み ピタ、トマト、赤玉ねぎ、ザジキで包む 屋台感が出る。ピタは市販品で十分
皿盛り 串、ピタ、ザジキ、サラダ、フライドポテト 家族分をまとめて出しやすい
鶏肉版 鶏もも肉や鶏むね肉を使う 火通りを特に安全側へ。中心75度Cを確認

日本のスーパーで難しいのは、特別な肉ではなく、むしろ「乾いたオレガノの香り」と「ピタの扱い」です。豚肉は肩ロース、ロース、とんかつ用でも作れます。ピタは輸入食材店や通販で買えますが、薄いナンやトルティーヤに逃げると別料理に寄ります。初回はピタがなくても、串だけをレモンとザジキで食べればスブラキの芯はつかめます。

日本で守る材料、代替できる材料

スブラキは材料が少ないので、すべてを現地品でそろえるより「何を守るか」を決める方が失敗しません。豚肉は日本の肩ロースで十分ですが、乾燥オレガノを抜くとギリシャらしい香りが消えます。ピタは食べ方を作る材料なので、皿盛りならなくても成立しますが、屋台風に包みたいなら探す価値があります。

要素 守る理由 日本での現実解
乾燥オレガノ レモンと並ぶ香りの柱 小瓶でよいので省略しない
レモン 肉の脂を軽くし、仕上げの輪郭を作る 果汁だけでなく皮も少量使う
豚肩ロース 脂と赤身のバランスが串焼き向き とんかつ用を2.5cm角に切ってもよい
ピタ 屋台の食べ方を作る 皿盛りなら省略可。包むなら市販ピタを探す
ザジキ 酸味と乳のこくで肉を受け止める ギリシャヨーグルトときゅうりで簡易版を作る

失敗原因|黒焦げ、乾き、ぼやけた味を分けて直す

焼き色のよいスブラキと焦げすぎた串を比べた失敗例
スブラキは焦げ目が少しあるとおいしいが、黒く乾いた焦げは苦味になる。火力と肉の大きさで調整する

スブラキで一番多い失敗は、表面だけ黒くなって中が不安、または中まで火を通すうちに肉が乾くことです。原因は肉の大きさと火力が合っていないこと。2.5cm角より大きい肉は、家庭のグリルパンでは中心まで時間がかかります。大きめに切った場合は、強火で一気に焼くより、最初だけ強めの中火で焼き目を作り、その後は中火に落として焼きます。

味がぼやける時は、塩が弱いか、仕上げのレモンが足りません。スブラキは甘いたれをまとわせないので、塩、酸味、ハーブのどれかが弱いと、ただの焼いた豚肉に近づきます。焼き上がりに塩をひとつまみ、乾燥オレガノを指でつぶしながら少量、レモンをくし形1切れ分足すと戻しやすいです。

症状 原因 直し方
表面が黒く苦い 火が強すぎる、マリネ液が多い 肉の汁気を軽く切り、強めの中火から中火へ落とす
中が生っぽい 肉が大きい、串に詰めすぎ 2.5cm角にそろえ、隙間を少し残して刺す
肉が乾く 焼きすぎ、脂の少ない部位 肩ロースを使う。ロースなら油を小さじ2足す
レモンがきつい 長く漬けすぎ 30分から2時間に収める。長く置く時はレモン果汁を半量にする
ギリシャらしさが弱い オレガノが少ない、仕上げの酸味不足 焼き上がりにオレガノ少量とレモンを追加する
半生で止めない

豚肉や鶏肉の串焼きは、表面が焼けていても中心が生焼けのことがあります。肉をやわらかくしたい時も、低温のまま長く置くのではなく、中心75度Cを確認してから休ませます。余熱だけに頼りすぎると危険です。


保存とFAQ|翌日はサラダ、弁当、ピタで使い切る

焼いたスブラキを保存容器に入れ、ピタとザジキを別に分けた保存例
焼いた肉、ピタ、ザジキ、野菜は別々に保存すると、翌日も水っぽくならず使いやすい

焼いたスブラキは、肉だけを串から外して冷蔵2日を目安に食べ切ります。ピタ、ザジキ、野菜は別々に保存してください。ピタ包みを完成形で冷蔵すると、ザジキとトマトの水分で皮が破れやすくなります。

温め直す時は、肉だけをフライパン弱めの中火で2〜3分温め、最後に水小さじ1を落としてふたを30秒かぶせます。電子レンジだけだと肉が締まりやすいので、600Wで30秒温めてからフライパンで表面を戻す方法が安定します。冷凍する場合は肉だけをラップで小分けし、2週間以内に使います。

レモン、オレガノ、温度計、ザジキ、ピタを並べたスブラキの確認用食卓
火通り、酸味、オレガノ、添え物を分けて考えると、家庭のスブラキは失敗しにくい

鶏肉でも作れますか

作れます。鶏もも肉700gを同じ大きさに切り、同じマリネで作れます。鶏むね肉なら砂糖小さじ1、オリーブオイル大さじ1を追加すると乾きにくくなります。鶏肉も中心75度Cまで加熱してください。

ラム肉で作る方が本場ですか

ギリシャのスブラキは豚肉や鶏肉がかなり一般的です。ラムはギリシャ料理の重要な肉ですが、スブラキをラムだけに限定する必要はありません。日本では豚肩ロースの方が価格、入手性、脂のバランスで作りやすいです。

ピタがない時はどうしますか

串だけで出して構いません。パンを添えるなら、厚めのフラットブレッドや小さめのナンが近いですが、甘い食パンは合いにくいです。ご飯にのせる場合は、ザジキよりレモン、トマト、赤玉ねぎを多めにすると重くなりません。

ザジキは必須ですか

串だけなら必須ではありません。ピタ包みにするなら、ザジキがある方が現地の食べ方に近づきます。ギリシャヨーグルト150g、すりおろして水気をしぼったきゅうり60g、にんにく1/4片、レモン汁小さじ2、塩小さじ1/4、オリーブオイル小さじ2を混ぜれば、簡易版として十分使えます。

下味を前日から仕込めますか

レモン果汁を入れた状態で一晩置くのは避けます。前日に仕込むなら、豚肉、塩、オレガノ、にんにく、オリーブオイルだけで下味をつけ、レモン果汁と皮は焼く30分前に加えます。この方が肉の表面が締まりすぎません。


参考資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行スブラキの作り方|ギリシャ屋台の串焼き
URL
https://sekaigohan.com/recipes/europe/greece/souvlaki
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月17日
主な参考リンク
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