ネパールのネワール料理プカラをチウラ、トマトアチャール、大根、レモンと金属皿に盛った食卓
🔪下準備25分
🔥調理55分
🍽️分量4
🌍料理ネパール料理

プカラの作り方|ネワールの香り肉

約38分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

下処理して下茹でする

所要時間25分

手順1: 下処理して下茹でする

牛ハツは脂と血管を切り落とし、牛肩肉は2cm角、ハチノスは大きめなら4cm幅に切ります。鍋に水1.5L、しょうが、包丁の腹で押したにんにく、ローリエ、塩を入れて強火にかけ、沸騰したら肉を加えます。再沸騰後は弱めの中火にし、表面がふつふつ動く火加減で15分茹でます。アクが浮いたら2回ほどすくい、肉の表面が灰色に変わり、ハツを押すと弾力が出る状態を目安にします。

STEP 22 / 6

ざるで粗熱を取る

所要時間10分

手順2: ざるで粗熱を取る

肉をざるに上げ、湯気が落ち着くまで5分置きます。下茹で湯は濁りが強いので使い回さず、肉の表面についた泡だけを軽く落とします。ハチノスは水分を含みやすいので、キッチンペーパーで押さえて水気を取ります。ここで表面が濡れたままだと、次の工程で油がはね、焼き色もつきにくくなります。

STEP 33 / 6

2cm角に切りそろえる

所要時間8分

手順3: 2cm角に切りそろえる

粗熱が取れた牛ハツ、牛肩肉、ハチノスを2cm角に切ります。ハチノスは噛み切りやすいよう、ひだに対して横向きに包丁を入れます。レバーを使う場合は1.5cm角に切り、別皿で待たせます。肉の大きさをそろえると、次の工程で小さな端だけ先に乾く失敗が減ります。

STEP 44 / 6

香味油を作る

所要時間5分

手順4: 香味油を作る

厚手のフライパンまたは中華鍋にマスタードオイルを入れ、中火で160〜170℃まで温めます。クミンシードを入れ、泡が細かく出て香りが立ったら、乾燥赤唐辛子、にんにく、しょうがを加えます。にんにくの縁が薄いきつね色になるまで1分ほど炒め、焦げそうなら弱火に落とします。香味油が苦くなると戻せないので、ここだけは色を見て進めます。

STEP 55 / 6

肉を炒め焼きにする

所要時間12分

手順5: 肉を炒め焼きにする

水気を切った肉を入れ、中強火に上げます。最初の2分はあまり触らず、鍋肌に当たる面を焼きつけます。表面に薄い焼き色がついたら全体を返し、コリアンダーパウダー、ターメリック、チリパウダー、黒こしょう、塩を加えて8〜10分炒めます。油が肉の表面ににじみ、ハチノスの端が少し縮み、鍋底に香ばしい茶色の焦げ目がつく状態が目安です。レバーを入れる場合は最後の3分で加えます。

STEP 66 / 6

温度を確認して仕上げる

所要時間5分

手順6: 温度を確認して仕上げる

一番厚い肉に温度計を刺し、中心が75℃以上になっていることを確認します。足りなければ弱めの中火で2〜3分追加加熱します。火を止め、レモン汁とパクチーを加えて全体を30秒ほど混ぜ、油が薄く絡み、緑の葉が肉の表面に均一に散った状態で止めます。レモンを入れた後に強火で炒め続けると香りが飛ぶので、火を止めてから絡めるのがちょうどよいです。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

プカラに使う牛肉、ハチノス、レバー、チウラ、マスタードオイル、スパイス、大根を並べた台所
牛ハツ、赤身、下処理済みハチノスを組み合わせると、水牛内臓料理の弾力と食べやすさを両立しやすい

4人分です。主菜というより、チウラや副菜と一緒につまむ皿として作る量にしています。内臓肉に慣れていない家族がいるなら、牛ハツを200g、牛肩肉を400g、ハチノスを100gにして、赤身肉の比率を上げると食べやすくなります。

9品目

肉と下茹で

材料 分量 代替・備考
牛ハツ 250g 余分な脂と血管を切り落とす
牛肩肉または牛もも肉 300g 2cm角。赤身寄りが扱いやすい
下処理済みハチノス 150g 白く下茹でされたものを使う
牛レバー 80g 香りが苦手なら省く。入れる場合は最後に短時間加熱
水 1.5L 下茹で用
しょうが薄切り 20g 下茹で用
にんにく 2片 つぶして下茹で用
ローリエ 1枚 なければ省略可
塩 小さじ1 下茹で用
12品目

炒め焼き

材料 分量 代替・備考
マスタードオイル 大さじ3 なければ米油大さじ3と練りからし小さじ1/2
クミンシード 小さじ1 ホールを使うと香りが残る
乾燥赤唐辛子 2本 種を抜くと辛さが穏やか
にんにくみじん切り 2片分 焦がしすぎない
しょうがみじん切り 15g すりおろしでも可
コリアンダーパウダー 小さじ1と1/2 肉の香りを丸くする
ターメリック 小さじ1/2 色と土っぽい香り
チリパウダー 小さじ1/2 辛口なら小さじ1
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
塩 小さじ1と1/4 下茹で後に調整
レモン汁 大さじ1 仕上げ用
パクチー 20g ざく切り
5品目

添えるもの

材料 分量 代替・備考
チウラまたはポハ 120g 乾いたまま添える。硬ければ水を小さじ2ふって5分置く
大根 150g 3mm輪切りまたは半月切り
きゅうり 1本 厚さ5mmの輪切り
レモン 1/2個 くし形4切れ
トマトアチャール 120g 市販の辛いトマトチャツネでも可
アレルギーと衛生

このレシピは牛肉を使います。内臓肉は鮮度管理が重要なので、消費期限の近いものを避け、購入後は冷蔵10℃以下で保存し、その日のうちに下処理してください。生肉を切った包丁とまな板は、野菜用と分け、洗剤で洗った後に熱湯をかけます。中心部は75℃で1分以上を目安に加熱します。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
103kcal
エネルギー
8.5g
タンパク質
6.3g
脂質
3.0g
炭水化物
0.5g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

この料理に使う食材・道具

マスタードオイルは、プカラの香りを一気に南アジア寄りにする材料です。近所のスーパーでは見つかりにくいので、買うならベンガル料理やインド料理にも回せるサイズを選ぶと使い切りやすくなります。

クミンは粉だけでも作れますが、油にホールを入れて泡を出すと、肉を入れる前から香りの層ができます。焦がすと苦くなるので、色が一段濃くなったところで次へ進みます。

コリアンダーパウダーは、内臓肉の鉄っぽい香りをやわらげます。ビハリケバブやベグン・ボルタにも使えるので、南アジアの台所を広げたい人には持っておきたい香辛料です。

牛ハツやハチノスを混ぜる料理は、見た目だけで火通りを判断しにくいです。中心温度計があると、焼き色をつけながら安全な加熱ラインを確認できます。


台所でマスタードオイルを温めると、最初に少し鼻へ抜ける辛い香りが立ちます。そこへクミンを落とすと、油の泡が小さく跳ね、にんにくとしょうがが茶色く色づき、肉を入れる前から食卓の空気が変わります。プカラは、その香りをまとわせた肉を、チウラと一緒につまむネパールのネワール料理です。

現地では水牛の内臓肉を茹でてから切り、炒め焼きにする料理として知られます。日本の家庭で水牛の小腸、脾臓、膵臓までそろえるのは現実的ではありません。この記事では、買いやすい牛ハツ、牛肩肉、下処理済みハチノスを使い、プカラらしい「茹でてから香味油で焼きつける」流れを守って作ります。

ダルバートのように毎日の食事を支える料理とは少し違い、プカラはつまみ、宴席、祭りの皿に近い存在です。モモを包む日は粉の湯気が主役になりますが、プカラの日は鍋肌の焦げ目とスパイスの油が主役。日本の台所で作るなら、白米よりもチウラ、きゅうり、大根、酸っぱいアチャールを横に置くと、肉の重さが急に軽くなります。

プカラの表記

英語では Pukala、ネパール語表記では पुकाला とされます。資料によって Pukālā と長母音つきで書かれることもあります。料理名の意味は「炒めた肉」に近く、ネワール料理の文脈では水牛の内臓肉を茹でてから揚げ焼きにする料理として扱われます。


プカラとは|カトマンズ盆地のネワール料理

チウラ、豆、大根、レモンを添えたネワール風のプカラ
プカラはチウラや酸味のある副菜と合わせると、油と肉の香りが重くなりにくい

プカラは、カトマンズ盆地のネワール料理に出てくる肉料理です。水牛の小腸、肝臓、腎臓、ハチノス、脾臓などの内臓肉を茹で、1インチほどに切ってから炒める、と文献では説明されています。単なる肉炒めではなく、下茹でで臭みと余分な脂を落とし、最後に油とスパイスで表面を香ばしくするのが要点です。

ネワール料理では、肉、豆、発酵や酸味のある副菜、チウラを組み合わせる皿がよく見られます。プカラも、白いごはんにのせて丼にするより、チウラ、ラディッシュ、きゅうり、トマトアチャール、レモンを横に置いて少しずつ食べる方が現地の食べ方に寄ります。

日本で作るときに悩むのは肉の選び方です。水牛肉は普通のスーパーではまず手に入りません。そこで、弾力と濃い味を出す牛ハツ、食べ慣れた赤身の牛肩肉、食感を出す下処理済みハチノスを合わせます。レバーを入れるとさらに現地の内臓料理らしさが出ますが、香りが強くなるので初回は少量にとどめます。

現地の要素 日本での置き換え 守りたい理由
水牛の内臓肉 牛ハツ、牛肩肉、下処理済みハチノス 弾力、濃い肉味、噛みごたえを分けて再現する
茹でてから炒める 香味野菜で下茹でし、水気を切って焼きつける 臭みを抑え、鍋肌で香ばしさを出す
チウラ ポハ、押し米、なければ硬めのごはん少量 肉の油を受け止め、食感を軽くする
酸味の副菜 レモン、大根、トマトアチャール 内臓肉の重さを切る

食べ方|チウラ、酸味、辛いアチャールを横に置く

盛り付けは、肉を大皿の片側に寄せ、チウラ、ラディッシュ、きゅうり、レモン、トマトアチャールを同じ皿に置きます。チウラは乾いたままでも食べられますが、硬すぎる場合は水を小さじ2ほどふり、5分置いてから手でほぐします。湿らせすぎると米の粒が重くなるので、表面が少ししなっとする程度で止めます。

プカラは、肉だけを続けて食べるより、チウラをひとつまみ、肉をひと切れ、アチャールを少し、レモンを少し、という食べ方が向いています。酸味と辛味が油を切り、ハチノスの食感が単調になりません。日本の献立に寄せるなら、硬めに炊いたごはん、ダルバートの簡易ダル、きゅうりの塩もみを添えると夕飯にしやすいです。

サマイバジ風に寄せるなら、皿の中央にチウラを置き、プカラ、黒豆の和え物、ゆで卵、青菜、辛いアチャールを少量ずつ周囲に置きます。全部を一度に混ぜるより、肉の油、米の乾いた食感、豆の素朴さ、アチャールの酸味を順番に口へ運ぶ方が、ネワール料理らしいリズムになります。日本では黒豆の代わりに蒸し大豆、青菜は小松菜のクミン炒めで十分です。

ケララビーフフライがココナッツと黒こしょうで肉を香ばしくする料理なら、プカラはマスタードオイルと内臓肉の弾力で食べさせる料理です。どちらも「汁気を飛ばして油とスパイスをまとわせる」点は近いので、炒め終わりの水分量を見比べると失敗しにくくなります。


保存と温め直し|油を固めず香りを戻す

ガラス保存容器に入れたプカラと、温め直し用のフライパン、チウラ、レモンを並べた台所
プカラは浅い容器に広げて冷まし、温め直すときは少量の水を加えてから焼き戻す

余ったプカラは、浅い保存容器に広げ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れます。冷蔵で2日以内を目安に食べ切ります。内臓肉は香りが戻りやすいので、温かいまま深い容器へ詰めると湯気がこもり、翌日の匂いが強くなります。

温め直しは、フライパンにプカラと水大さじ1を入れ、ふたをして弱火で3分温めます。肉が温まったらふたを外し、中火で1〜2分、水分を飛ばします。電子レンジなら600Wで1分30秒温め、一度混ぜてさらに30秒。再加熱でも中心75℃以上を目安にします。冷凍は食感が落ちやすく、ハチノスが硬くなるのでおすすめしません。

作り置きするなら、下茹でした肉を切るところまでを前日に済ませ、冷蔵しておくのが一番安定します。当日は香味油を作って炒めるだけなので、宴席の皿にも出しやすくなります。下茹で済みの肉は清潔な容器に入れ、翌日中に炒め切ってください。


よくある質問

水牛肉がなくてもプカラと呼んでよいですか?

現地のプカラは水牛の内臓肉が軸です。日本の家庭版では、同じものを完全再現するより、下茹でしてから炒める工程、内臓肉の弾力、チウラと酸味を添える食べ方を守る方が現実的です。記事内では「日本の台所版」として牛ハツ、牛肩肉、ハチノスへ置き換えています。

ハチノスを使わずに作れますか?

作れます。牛ハツ300g、牛肩肉400gにして、ハチノスを抜いてください。ただしプカラらしい噛みごたえは弱くなります。代わりに砂肝を120g足すと弾力は出ますが、ネパール料理というより日本の居酒屋寄りになるので、香りはマスタードオイルとクミンで整えます。

マスタードオイルは省けますか?

省けますが、香りの輪郭はかなり変わります。米油大さじ3に練りからし小さじ1/2を混ぜると少し寄せられます。ただし練りからしは加熱で香りが飛びやすいので、半量は仕上げ前に加えると残りやすいです。

チウラがない場合は何を添えますか?

硬めに炊いた白米を少量、または薄く焼いたロティ、無糖のコーンフレークを少量使えます。チウラの役割は、肉の油を受け止め、噛むリズムを軽くすることです。ごはんを多く盛ると肉炒め定食に寄るので、プカラを主役にするなら添える量は控えめにします。

辛さを控えめにできますか?

乾燥赤唐辛子は1本にし、チリパウダーを小さじ1/4にします。辛味を下げても、クミン、コリアンダー、黒こしょうを残せば香りは保てます。子どもや辛味が苦手な人と食べる場合は、トマトアチャールを別皿にし、辛味を後から足せるようにすると分けやすいです。


主な参考リンク

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