ひよこ豆とにんにくソースで煮たアルジェリアのムテウェム。肉団子にアーモンドとパセリを散らした皿
🔪下準備35分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理アルジェリア料理
アフリカ

ムテウェムの作り方|アルジェリアのにんにく肉団子

25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 肉だねを混ぜる
STEP 11 / 5

肉だねを混ぜる

所要時間12分(休ませ10分)

火は使いません。パン粉25gに牛乳30mlをかけて2分置きます。ボウルに牛ひき肉、ラムひき肉、すりおろした玉ねぎ80g、にんにく2片、卵、湿らせたパン粉、パセリ、クミン小さじ1、パプリカ小さじ1/2、塩、黒こしょうを入れます。指を立てて2分混ぜ、白いパン粉の粒が見えず、肉の表面に軽い粘りとつやが出たら止めます。混ぜすぎると硬くなるので、均一になったところでラップをかけ、冷蔵庫で10分休ませます。

手順2: 丸めて表面を焼く
STEP 22 / 5

丸めて表面を焼く

所要時間10分

冷やした肉だねを16等分し、直径3.5cm前後の丸にします。フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、中火で1分温めます。肉団子を並べ、重ならないようにして片面2分、転がしてさらに3分焼きます。表面に茶色い焼き色がつき、形が崩れず持ち上がる状態で取り出します。中心はまだ半火通りで構いません。ここで完全に焼き切ると、後の煮込みで硬くなります。

手順3: にんにくとスパイスを炒める
STEP 33 / 5

にんにくとスパイスを炒める

所要時間8分

厚手の鍋にオリーブオイル大さじ1を足し、弱めの中火で温めます。みじん切りのにんにく4片を入れて30秒炒め、香りが立ったらすりおろした玉ねぎ120gを加えます。玉ねぎの水分が軽く飛び、鍋底に薄い膜が出るまで4分炒めます。トマトペースト、クミン小さじ1/2、パプリカ小さじ1/2、シナモンを加え、焦がさないよう木べらで1分混ぜます。油が赤く染まり、にんにくの生の辛さが丸くなれば次へ進みます。

手順4: ひよこ豆と肉団子を煮る
STEP 44 / 5

ひよこ豆と肉団子を煮る

所要時間22分

鍋にひよこ豆200g、水または鶏だし350ml、塩小さじ1/2を加え、中火で沸かします。ふつふつしたら焼いた肉団子を戻し、ソースを肉団子の半分の高さまでかけます。ふたを少しずらし、弱火で18分煮ます。泡は大きく立てず、鍋肌から小さな泡が上がる程度を保ちます。途中で1回だけ肉団子を返し、中心温度が71度C以上、または割った中心が赤くない状態まで火を通します。

手順5: ソースを詰めて仕上げる
STEP 55 / 5

ソースを詰めて仕上げる

所要時間7分

ふたを外し、弱めの中火で5分煮詰めます。ソースが肉団子に薄くまとわり、鍋底を木べらでなぞると一瞬だけ筋が見える濃度が目安です。味見して塩を1gずつ調整します。火を止め、乾煎りしたスライスアーモンド25g、パセリ5g、レモン汁小さじ2を加えます。レモンを入れてから煮立てると香りが飛ぶので、火を止めた後に混ぜます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

ムテウェムの材料。ひき肉、ひよこ豆、にんにく、クミン、パプリカ、卵、パン粉、鋳物鍋を並べたところ
肉団子、にんにく、ひよこ豆、スパイス、厚手の鍋がムテウェムの中心になる

肉団子は直径3.5cm前後で16個作ります。牛ひき肉だけでも作れますが、ラムひき肉を少し混ぜるとマグレブ料理らしい香りに寄ります。ラムが手に入らない日は牛ひき肉500gで作ってください。

12品目

肉団子

材料 分量 役割
牛ひき肉 350g 肉団子の土台。脂が多すぎないもの
ラムひき肉 150g 香りを足す。なければ牛ひき肉を合計500g
玉ねぎ 80g すりおろして水気を軽く絞る
にんにく 2片、約10g すりおろす
1個 つなぎ
パン粉 25g 牛乳大さじ2で湿らせる
牛乳 大さじ2、30ml パン粉用
パセリ 10g みじん切り
クミンパウダー 小さじ1 肉の香りをまとめる
パプリカパウダー 小さじ1/2 甘い香りと色
小さじ3/4、約4.5g 肉団子用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
13品目

ソース

材料 分量 役割
にんにく 4片、約20g みじん切り。料理名の芯になる香り
玉ねぎ 120g すりおろす。ソースに溶け込ませる
オリーブオイル 大さじ2 香味を炒める
トマトペースト 大さじ1、18g 赤いソース版の色と酸味
クミンパウダー 小さじ1/2 ソース用
パプリカパウダー 小さじ1/2 ソース用
シナモンパウダー 小さじ1/8 入れすぎず、奥の甘い香りだけ足す
ひよこ豆水煮 200g 缶詰なら水気を切る
水または鶏だし 350ml ソースの水分。顆粒だしは塩分を見て調整
小さじ1/2 ソース用。最後に味見する
スライスアーモンド 25g 乾煎りして仕上げへ
パセリ 5g 仕上げ
レモン 1/4個 食べる直前に搾る

このレシピには牛肉、羊肉、卵、乳、小麦、アーモンドを使います。宗教上のハラール対応が必要な場合は、肉、パン粉、だし、鍋やまな板の共用まで確認してください。一般的なスーパー食材で作る場合は、アルジェリア料理を家庭で再現するレシピとして楽しむのが誠実です。

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📊 栄養情報(1人分)
130
kcal
8.3g
タンパク質
7.8g
脂質
6.8g
炭水化物
1.8g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料|4人分

ムテウェムの材料。ひき肉、ひよこ豆、にんにく、クミン、パプリカ、卵、パン粉、鋳物鍋を並べたところ
肉団子、にんにく、ひよこ豆、スパイス、厚手の鍋がムテウェムの中心になる

肉団子は直径3.5cm前後で16 個作ります。牛ひき肉だけでも作れますが、ラムひき肉を少し混ぜるとマグレブ料理らしい香りに寄ります。ラムが手に入らない日は牛ひき肉500 gで作ってください。

肉団子

材料 分量 役割
牛ひき肉 350 g 肉団子の土台。脂が多すぎないもの
ラムひき肉 150 g 香りを足す。なければ牛ひき肉を合計500 g
玉ねぎ 80 g すりおろして水気を軽く絞る
にんにく 2 片、約10 g すりおろす
1 個 つなぎ
パン粉 25 g 牛乳大さじ2で湿らせる
牛乳 大さじ2、30 ml パン粉用
パセリ 10 g みじん切り
クミンパウダー 小さじ1 肉の香りをまとめる
パプリカパウダー 小さじ1/2 甘い香りと色
小さじ3/4、約4.5 g 肉団子用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき

ソース

材料 分量 役割
にんにく 4 片、約20 g みじん切り。料理名の芯になる香り
玉ねぎ 120 g すりおろす。ソースに溶け込ませる
オリーブオイル 大さじ2 香味を炒める
トマトペースト 大さじ1、18 g 赤いソース版の色と酸味
クミンパウダー 小さじ1/2 ソース用
パプリカパウダー 小さじ1/2 ソース用
シナモンパウダー 小さじ1/8 入れすぎず、奥の甘い香りだけ足す
ひよこ豆水煮 200 g 缶詰なら水気を切る
水または鶏だし 350 ml ソースの水分。顆粒だしは塩分を見て調整
小さじ1/2 ソース用。最後に味見する
スライスアーモンド 25 g 乾煎りして仕上げへ
パセリ 5 g 仕上げ
レモン 1/4 個 食べる直前に搾る

このレシピには牛肉、羊肉、卵、乳、小麦、アーモンドを使います。宗教上のハラール対応が必要な場合は、肉、パン粉、だし、鍋やまな板の共用まで確認してください。一般的なスーパー食材で作る場合は、アルジェリア料理を家庭で再現するレシピとして楽しむのが誠実です。

にんにくの香りが鍋から立つ、アルジェの肉団子煮

鍋底でにんにくを炒めると、まだ肉団子を入れていないのに、もう食卓の空気が変わります。ムテウェム(Mtewem / Tajine mtewem)は、アルジェリア、とくにアルジェ周辺の料理として紹介される肉団子の煮込みです。名前はアラビア語の「にんにく」を思わせる語と結びつけて説明されることが多く、実際にこの料理の輪郭はにんにくの香りで決まります。

ひよこ豆、平パン、小さなサラダと並べたムテウェムの食卓
ムテウェムは汁気を受け止めるパンや軽いサラダと並べると食べやすい

現地レシピを見ると、ムテウェムには赤いソースと白いソースの両方が出てきます。赤い版はトマトペーストやパプリカで色をつけ、白い版はにんにく、肉のだし、ひよこ豆、アーモンドの香りを前に出します。本記事では、日本の台所で味の着地点が分かりやすい赤い家庭版を基本にします。白い版へ寄せる分岐も後半で整理します。

アルジェリア料理を続けて作るなら、ムテウェムは同じアルジェリアのケスラと合わせるとよく分かります。平焼きパンでソースをぬぐうと、肉団子だけではなく、鍋底のにんにくとひよこ豆まで食卓の主役になります。食事の最初にショルバ・フリク、食後にムヘンチャを置くと、アルジェリアのスープ、煮込み、菓子が一本につながります。

現地名と読み方

英語やフランス語では mtewem、m'thouem、m'touem など表記が揺れます。アラビア語では طاجين مثوم と書かれることがあり、日本語では「ムテウェム」と表記します。肉団子だけでなく、骨付き肉や鶏肉を一緒に煮る家庭版もあります。

買い出しで迷うもの

ムテウェムは、肉やにんにくを通販で買う料理ではありません。見る価値があるのは、香りの軸になるスパイスと、弱火で煮ても鍋底が安定する道具です。クミンとパプリカはハラルスナックパックコシーニャにも回せるので、世界の肉料理を続けて作るなら使い切りやすいです。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

クミンは小さじ1杯半だけでも、牛ひき肉の甘さをアルジェリア寄りに引き寄せます。古い粉を使うとにんにくばかりが前に出るので、香りが弱い場合は新しい小瓶を用意する価値があります。

パプリカは辛味ではなく、赤いソースの色と甘い香りのために使います。唐辛子で代用すると別の辛い煮込みへ寄るので、初回は甘口パプリカを選んでください。

肉団子を煮る間、薄い鍋は水分が早く飛び、にんにくとトマトペーストが焦げやすくなります。厚手の鍋なら弱火の小さな泡を保ちやすく、ひよこ豆も崩れにくいです。

日本の台所で現地に寄せる分岐

ムテウェムで迷いやすいのは、赤いソースか白いソースか、牛肉だけかラムを混ぜるか、アーモンドをいつ入れるかです。現地でも家庭差があるため、正解を一つに固定するより、守るべき軸を見ます。にんにくを効かせる。肉団子を煮込みで仕上げる。ひよこ豆かアーモンドで食感を足す。この三つを外さなければ、かなりムテウェムらしくなります。

迷う点 現地寄せにするなら 日本で作りやすくするなら
ラムひき肉を3割ほど混ぜる 牛ひき肉500gで作る
ソース 白い版ならトマトペーストとパプリカを抜く 初回は赤い版で酸味と色を出す
ひよこ豆 乾燥豆を戻して煮る 缶詰やパウチ200gで安定させる
アーモンド 仕上げに散らし、香りを残す 乾煎りしたスライスアーモンドを使う
主食 ケスラやバゲットでソースをぬぐう ごはんにのせてもよいが、香りはパンの方が立つ

白いソース版にする場合は、トマトペーストとパプリカを抜き、水を300mlに減らし、白こしょうを小さじ1/4入れます。色は地味ですが、にんにくと肉のだしが前に出ます。アーモンドは最後だけでなく、半量をすりつぶしてソースへ溶かすと、白い版らしい丸みが出ます。

赤い版は、パプリカの甘い香りがあるため日本の家庭でも分かりやすいです。ただし唐辛子を足しすぎると、にんにくの料理ではなく辛い肉団子煮になります。辛味を入れるなら、食べる直前に少量のハリッサを添えるくらいが向きます。

失敗しやすいところ

しっとりした肉団子と、割れて乾いた肉団子を比べたムテウェムの失敗例
肉団子の割れ、ソースの水っぽさ、にんにくの焦げがムテウェムで起きやすい失敗
症状 原因 直し方
肉団子が割れる つなぎがなじんでいない、焼く前に休ませていない 牛乳で湿らせたパン粉を均一に混ぜ、10分冷やす
肉団子が硬い 肉だねを練りすぎた、焼き切ってから煮た 粘りが出たら止め、焼き付けは表面だけにする
ソースが水っぽい ふたをしたまま仕上げた 最後の5分はふたを外し、鍋底に一瞬筋が残るまで詰める
にんにくが苦い 強火で焦がした 弱めの中火で30秒だけ香りを出し、すぐ玉ねぎを入れる
ひよこ豆が崩れる 強く沸かした、何度も混ぜた 弱火の小さな泡を保ち、返すのは1回にする

一番戻しにくい失敗は、にんにくを焦がすことです。焦げた香りはソース全体に回ります。鍋を火にかける前に、玉ねぎ、トマトペースト、スパイス、水を近くに置き、にんにくを入れてから迷わない段取りにしてください。

肉団子が割れた場合は、無理に丸く戻しません。崩れた部分をソースに溶かすと、味は悪くありません。次回は肉だねを冷やし、焼き始めの2分は触らないようにすると、かなり改善します。

食べ方、保存、献立

できたては、浅い皿に肉団子とひよこ豆を盛り、上からソースを少しかけます。アーモンドとパセリは最後にのせ、レモンは食べる直前に搾ります。ソースが濃いので、パンを添えるならケスラ、軽くするならきゅうりとトマトの小さなサラダが合います。

保存容器に入れたムテウェムの残り。肉団子とひよこ豆をソースごと冷ましている
ムテウェムはソースごと冷ますと肉団子が乾きにくい

保存は粗熱を取ってから、ソースごと密閉容器へ入れます。冷蔵で2日、冷凍で2週間が目安です。冷蔵後はソースが固くなるため、鍋に戻して水大さじ2を足し、弱火で5分温めます。電子レンジを使う場合は600Wで2分温め、上下を返してさらに1分。中心まで湯気が出る状態にしてから食べてください。

作り置きするなら、肉団子だけを焼き付けて冷凍するより、ソースまで仕上げてから冷凍する方が乾きにくいです。解凍後にアーモンドを足せば香りが戻ります。レモンとパセリは保存前に全部入れず、食べる直前に足すと初日の軽さが残ります。

献立としては、前菜にショルバ・フリク、主食にケスラ、食後にムヘンチャが自然です。肉料理を横に比べたいなら、焼き物寄りのカイケバブや、スパイスを練り込むチャプリケバブと読み比べると、同じ肉団子でも「焼く料理」と「煮る料理」の違いが見えてきます。

よくある質問

ムテウェムは赤いソースが本場ですか

赤い版も白い版もあります。赤い版はトマトペーストやパプリカで色と酸味を出し、白い版はにんにく、肉のだし、アーモンドの丸みを前に出します。本記事では日本の台所で味がまとまりやすい赤い版を基本にしました。

ラムを使わず牛ひき肉だけでも作れますか

作れます。牛ひき肉500gにし、クミンを小さじ1と1/2に増やすと香りの弱さを補いやすいです。脂が少ないひき肉だけだと硬くなりやすいため、パン粉を牛乳でしっかり湿らせてください。

ひよこ豆は乾燥豆でもよいですか

使えます。乾燥ひよこ豆100gを一晩水に浸し、柔らかくなるまで40分から60分ゆでると、水煮200g前後になります。時間がない日は缶詰やパウチで十分です。缶詰を使う場合は水気を切り、塩分が強い製品ならソースの塩を小さじ1/4に減らします。

肉団子を揚げてもよいですか

家庭では焼き付けで十分です。揚げると形は保ちやすいですが、ソースに入れた時に油が多く出ます。フライパンで表面だけ焼き、弱火でソースに火を入れる方が、にんにくとひよこ豆の味がまとまりやすいです。

子ども向けににんにくを減らせますか

減らせますが、料理の芯は弱くなります。肉団子のにんにくを1片、ソースを2片に減らし、玉ねぎを30g増やしてください。香りを残したい場合は、にんにくを弱火で焦がさず炒める方が、量を増やすより食べやすくなります。

何と一緒に食べるのが自然ですか

ソースを受けるパンが合います。アルジェリア寄せならケスラ、手に入りやすさならバゲットやピタでも構いません。ごはんにのせると食べやすいですが、ソースをぬぐう楽しさはパンの方が出ます。

参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ムテウェムの作り方|アルジェリアのにんにく肉団子
URL
https://sekaigohan.com/recipes/africa/algeria/mtewem
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月3日
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