厚いオレンジ色のパームナッツソースをまとったガボンの鶏肉料理ニャンブウェ。白いごはんとゆでたプランテンを添えている
🔪下準備15分
🔥調理1時間10分
🍽️分量4
🌍料理ガボン料理

ニャンブウェの作り方|ガボンの鶏肉パームナッツ煮

約25分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

鶏肉の水分を拭き、香味野菜を切る

所要時間約10分

手順1: 鶏肉の水分を拭き、香味野菜を切る

鶏肉800gを冷蔵庫から出し、キッチンペーパーで表面の水分を拭いて塩4gと黒こしょう1gをまぶします。

玉ねぎ200gは5mm幅、トマト200gは1cm角、にんにく10gは細かいみじん切りにします。

生肉の汁がまな板に残ったまま野菜を切らないことが大切です。切り終えたら、鶏肉に触れた器具を洗ってから次の工程へ進みます。

STEP 22 / 8

赤パーム油で鶏肉に焼き色をつける

所要時間約8分

手順2: 赤パーム油で鶏肉に焼き色をつける

厚手の鍋にレッドパームオイル15mlを入れ、中強火で1分熱します。

鶏肉を皮の面から並べ、動かさずに3分、裏返して3分焼きます。皮が濃いきつね色になり、鍋底に薄い茶色の焼き跡が残れば取り出します。

この時点では中心まで火を通しません。鍋底が黒くなり始めたら火を中火に下げ、焦げた油はソースへ入れないでください。

STEP 33 / 8

玉ねぎ、トマト、にんにくを炒める

所要時間約8分

手順3: 玉ねぎ、トマト、にんにくを炒める

鶏肉を取り出した鍋を中火に戻し、玉ねぎ200gを5分炒めます。

薄切りが透き通り、鍋底の焼き跡が油になじんだら、トマト200gとにんにく10gを加えて3分炒めます。

木べらで底をこすり、黒く焦げた部分が残らないように除きます。玉ねぎが茶色くなる前に次へ進むと、濃縮液の甘い香りが埋もれません。

STEP 44 / 8

パームナッツ濃縮液をなめらかにのばす

所要時間約5分

手順4: パームナッツ濃縮液をなめらかにのばす

パームナッツ濃縮液400gと熱湯または無塩の鶏だし300mlを鍋へ加え、弱めの中火で3〜5分、木べらで底から混ぜます。

大きな塊が消え、木べらを通した跡が1秒ほど残ってからゆっくり戻れば、液が均一になった合図です。

濃縮液が底に貼りつく時は火を弱め、熱湯を30mlだけ足してから混ぜます。

STEP 55 / 8

鶏肉を戻し、弱火で煮込む

所要時間約35分

手順5: 鶏肉を戻し、弱火で煮込む

焼いた鶏肉、ローリエ2枚、赤唐辛子1本をソースへ戻し、弱めの中火で沸かしてから弱火にします。

ふたをして30〜35分、表面に小さな泡が続く火加減で煮込みます。鶏肉の最も厚い部分に竹串を刺し、肉汁が透明で赤みがなく、中心部が75℃で1分間以上になれば火が通っています。

泡が大きく跳ねる時は火を下げ、肉がソースから出る場合は熱湯を30ml足します。

STEP 66 / 8

ふたを外してソースを煮詰める

所要時間約12分

手順6: ふたを外してソースを煮詰める

鶏肉に火が通ったら、ふたを外して中火で10〜15分煮ます。

木べらで鍋底をなぞると1〜2秒跡が残り、スプーンですくったソースが細い帯になって落ち、鶏肉の表面に膜のようにまとえば完成に近づいています。

重すぎる時は熱湯30mlずつ、薄い時は鶏肉を取り出して5分ずつ加熱して調整します。

STEP 77 / 8

白いごはんとプランテンを用意する

所要時間約15分

手順7: 白いごはんとプランテンを用意する

白いごはん600gを温かい状態で用意します。別鍋にプランテン2本を4cm長さに切って入れ、かぶる量の水を注ぎ、中火で12〜15分ゆでます。

ナイフの先が中心まで抵抗なく入り、表面が崩れ始めたら湯を切ります。

青いプランテンは完熟より火が入りにくいため、15分で硬ければ3分ずつ延長します。

STEP 88 / 8

ソースをまとわせて盛り付ける

所要時間約5分

手順8: ソースをまとわせて盛り付ける

火を止めてローリエと赤唐辛子を取り出し、鶏肉4〜8個を器の中央へ置きます。

白いごはん600gとプランテンを重ならないように添え、ソースを鶏肉の上から一人分約150mlずつかけます。

盛り付け後に5分置くと、熱いソースが鶏肉へ落ち着きます。鍋底の濃い部分を底からすくって均等に分けてください。

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Ingredients

材料を分けて見る

13品目

材料

パームナッツ濃縮液、レッドパームオイル、鶏肉、香味野菜、プランテンを並べたニャンブウェの材料
ニャンブウェに使う専門食材と香味野菜をそろえる
材料 分量 代替・備考
骨付き鶏もも肉(皮つき)または手羽元 800g 燻製鶏800gなら香りが強く、煮込みを20分に短縮
パームナッツ濃縮液 400g パームナッツクリーム400g。ココナッツミルク400gは味が変わる
レッドパームオイル 15ml 米油15ml+パプリカパウダー2g。色と香りは弱くなる
玉ねぎ 200g 1個分。5mm幅の薄切り
トマト 200g カットトマト缶200g
にんにく 10g 2片分。細かいみじん切り
赤唐辛子 1本 鷹の爪1本。丸ごと使い、辛さを後から移す
ローリエ 2枚 ベイリーフ2枚
熱湯または無塩の鶏だし 300ml 水300ml。塩分入りのだしなら塩を4gに減らす
塩 6g 仕上げに4g、煮込み後に2gを加える
黒こしょう 1g 白こしょう1g
炊いた白いごはん 600g キャッサバのフフ600g、または主食なしで鶏肉を盛る
完熟プランテンまたは青いプランテン 2本 4cmに切ってゆでる。バナナで代用すると甘みが強くなる

濃縮液は商品によって塩分や水分量が違うため、表の塩6gを最初から全量入れません。

無塩の水またはだしを使う場合は鶏肉に下味として4gを使い、最後の煮詰め後に残り2gを味見して加えます。塩分入りのだしなら、塩は合計4gを上限にして仕上げで調整します。

プランテンは日本の青果売場で常に見つかる材料ではないため、白いごはんだけでも分量は成立します。

キャッサバのフフを添える場合は、別に用意した600gをソースの受け皿にします。

鶏肉とパーム製品の注意

生の鶏肉は冷蔵したまま扱い、使ったまな板と包丁を洗剤で洗ってから他の食材に使います。 鶏肉は中心部75℃で1分間以上を目安に加熱し、最も厚い部分に赤みや透明な肉汁が残らないことも確認してください。 パームナッツ濃縮液とレッドパームオイルは商品ごとに原材料や製造ラインが異なります。食物アレルギーがある人は表示を確認し、必要ならメーカーへ問い合わせてください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
148kcal
エネルギー
9.8g
タンパク質
9.5g
脂質
5.5g
炭水化物
1.0g
食物繊維
225mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

ソースの表面に赤い油が浮いたら、ニャンブウェは食卓へ近づく

鍋を傾けると、オレンジ色のソースがゆっくり戻り、表面の赤い油だけが先にすべります。

玉ねぎとトマトを炒めた甘い香りに、パームナッツの木の実のようなコクが重なり、骨付き鶏の皮には先に焼いた香ばしさが残ります。

ニャンブウェ(Nyembwe、Nyembwé)は、ガボンで食べられている鶏肉とパームナッツのソース料理です。

現地名は資料によって Poulet Nyembwe、moambe、sauce graine などと記され、燻製鶏を使う作り方もあれば、生の鶏肉を焼いてからソースで煮る作り方もあります。

日本で作る時に味を左右するのは、香辛料を増やすことではありません。

生のパーム果実から取る濃い抽出液を、パームナッツ濃縮液でどう置き換えるか。

赤パーム油をソースそのものと取り違えず、少量で色と香りを補うこと。

そして、鶏肉が煮上がった時の濃度を、時計だけでなく鍋底の跡で見分けることです。

パームナッツ濃縮液はソース、レッドパームオイルは香りと色を補う油です。

この役割を分ければ、現地で行われる果実の抽出を丸ごと再現しなくても、米やプランテンにからむニャンブウェの骨格を家庭の鍋に移せます。

ニャンブウェの呼び方

Nyembwé は、ガボンで話されるバントゥー系言語の一つ、ミエネ語(Myene)でパーム油を指す語として紹介されています。 料理名の Poulet Nyembwe は「鶏肉のニャンブウェ」という意味で、国や地域が変わるとモアンベ、ムアンバなど別の表記が現れます。

ニャンブウェという名前とガボンの食卓

ガボンは大西洋岸の国で、森、川、海から得る食材と、根菜や穀類を組み合わせる食文化があります。

ガボンの文化ガイドでは、農村部の主食として米、トウモロコシ、ヤム、サツマイモ、キャッサバが挙げられ、プランテンやバナナも日常の食卓に登場すると説明されています。

キャッサバをつぶして作るフフのような主食や、ゆでた根菜に煮込みをからめる食べ方があるため、ニャンブウェもソースだけをすする料理ではなく、主食と一緒に一皿を組み立てる料理として理解しやすいものです。

同じガイドには、都市部の食事にフランスの影響が見られる一方、夕食の料理例としてパーム油、パームナッツ、鶏肉を使うニャンブウェが挙げられています。

これは、料理が特定の高級店だけのものではなく、土地の油脂と主食を組み合わせた家庭の夕食として語られていることを示します。

2004年の日付が入った Peace Corps の料理書には、ガボンのボランティアがまとめたレシピとして、玉ねぎとにんにくをパーム油で炒め、唐辛子、トマト、塩、ブイヨンを加え、焼き色をつけた鶏肉をソースに入れる流れが記録されています。

添え物には、つぶしたバナナ、米、熟したバナナが挙げられています。

日本の食卓で白いごはんを添えるのは、単なる簡略化ではありません。

濃いソースを受け止める主食を用意するという、現地の食べ方の構造を保った選択です。

ガボンで変わる、鶏と添え物の組み合わせ

ニャンブウェは、材料表を一つに固定すれば完成する料理ではありません。

資料を見比べると、鶏肉を先に焼いてからソースへ入れる手順、ソースを煮てから鶏肉を加える手順の両方があります。

燻製鶏を使う紹介では、煙の香りをパームナッツの甘いコクへ重ね、唐辛子を仕上げ近くに加えます。

生の鶏肉を使う作り方では、皮を焼いて鍋底に香ばしい成分を残し、その油を玉ねぎとトマトへ移します。

どちらが正しいというより、鶏肉の下処理と手に入る材料で、ソースに入る香りの順番が変わる料理です。

組み合わせ 味と食感の変化 日本での選び方
生の骨付き鶏+白いごはん 皮の焼き香と濃いソースが米にからむ 今回の基本。鶏肉を中心まで加熱する
燻製鶏+プランテン 煙の香りと甘い主食が前に出る 加熱済みの燻製鶏800gなら煮込みを短くする
生の骨付き鶏+キャッサバのフフ 粘りのある主食でソースをすくう 市販のフフやキャッサバ粉で別に用意する
生の鶏肉+青いプランテン 甘さが控えめで、煮込みの油を受け止める 4cmに切ってやわらかくゆでる
鶏肉+辛いイエローペッパー ソースの丸みの後から鋭い辛さが来る 生の赤唐辛子を丸ごと1本にして辛味を調整する

添え物にも幅があります。

旅行案内や料理書には、米、プランテン、キャッサバ、ヤムのピュレなどが並びます。

最初の一鍋は白いごはんにするとソースの粘度を見分けやすく、二度目はゆでたプランテンに替えると、果実の甘さとパームナッツのコクの対比がはっきりします。

日本の台所でパームナッツの濃度を再現する

生のパーム果実からソースを取る工程は、果実をゆで、つぶし、水を加えて果肉をしぼり、こしてから煮詰める作業です。

ガボンの料理紹介では、完熟したヤシの実を数分ゆで、皮がゆるんだところでつぶし、水と混ぜて果肉をしぼり、二度こしてから低い火で濃くします。

この方法は、香りを引き出す料理そのものですが、一鍋分のソースを作るために果実、つぶす道具、こし器、煮詰める時間が要ります。

缶入りまたはパウチのパームナッツ濃縮液を使う場合、すでに抽出と濾過を済ませた材料を水でのばします。

生果実を使った時の繊維感や香りの立ち方は同じになりませんが、鍋で水分を飛ばして濃度を作る工程は残せます。

ココナッツミルクを代わりに使うとココナッツの甘さとコクが中心になり、パームナッツの土のような香りは出ません。

料理を成立させる代替ではありますが、ニャンブウェの味を近づける代替ではないため、最初から同じものとして扱わない方が判断しやすくなります。

赤パーム油は、抽出液とは別に考えます。

同じヤシ由来でも、濃縮液のようにソースの量やとろみを作る材料ではありません。

今回は15mlだけを鶏肉の焼き付けに使い、玉ねぎへ色と香りを渡します。

一般的な米油へ置き換えれば鶏肉は焼けますが、鍋のオレンジ色と独特の油の香りは弱くなります。

専門食材を買う時の確認点

パームナッツ濃縮液は、商品ページで「パームナッツ濃縮液」「パームナッツクリーム」などの原材料名、内容量、保存方法を確認してください。 赤パーム油は、食用油であることと原材料表示を見ます。濃縮液と油を一つの商品で済ませようとせず、それぞれの役割に合うものを選ぶと分量を迷いません。

赤い色をソースへ足したい人は、食用のレッドパームオイルを選びます。

商品ページでは、料理に使える食用油であることと内容量を確認してください。

この油を15mlだけ使うため、一鍋だけ試す人は米油とパプリカパウダー2gで置き換えても料理は作れますが、香りを目当てにするなら専用油を買う意味があります。

赤パーム油だけではパームナッツ濃縮液の代わりにならないため、濃縮液が用意できない時に油を増やして解決しようとはしません。

濃いソースを均一にする四つのコツ

油が浮くまで焦らない

濃縮液を水でのばした直後は、ソースが明るいオレンジ色で、表面に油の輪が見えません。 鶏肉を煮ている間に表面の油が細く戻り、木べらの跡が1〜2秒残る状態まで水分が減れば、米へからむ濃さです。 油だけが増えて底の液がゆるい時は、鶏肉を取り出して中火で5分ずつ煮詰めます。

煮詰めすぎは熱湯で戻す

鍋を傾けてもソースが動かず、木べらの跡が長く残るなら濃すぎます。 熱湯を30mlずつ加え、弱火で2分混ぜてから再び濃さを見ます。 冷水を入れると脂が固まりやすいため、温度を落とさないようにします。

焦げた底を混ぜ込まない

黒い焦げの匂いが出たら、火を止めて鶏肉と表面のソースだけを別の鍋へ移します。 底をこすって移さず、熱湯50mlを加えて弱火で5分温めます。 苦味が残る場合は、底の焦げがソースへ回っているため、無理に味を直さず作り直す方が安全です。

辛さは唐辛子を割るかどうかで決める

赤唐辛子を丸ごと入れると香りが移り、辛味は比較的ゆっくり出ます。 辛さを強くする時は途中で1本を割り、控える時は煮込み前に省いてください。 辛味を足すために油を増やす必要はありません。

アレンジで変わる香りと主食

五つの変更を一度に重ねると、どの材料が味を変えたのか分からなくなります。

最初は基本配合で作り、次の一鍋から鶏肉、唐辛子、添え物のどれか一つだけを替えると、パームナッツのコクが残ったまま差が見えます。

変更 分量と操作 変わるところ
燻製鶏に替える 燻製鶏800gを使い、工程2を片面2分ずつ、工程5を20分にする。塩は4gから始める 煙の香りと塩気が前に出る
辛さを抑える 赤唐辛子1本を赤パプリカ50gへ替え、工程3でトマトと一緒に炒める 香りは残り、舌に残る辛さがなくなる
生果実から作る 完熟パーム果実をゆで、つぶし、水でしぼり、二度こしてから煮詰める 繊維感と香りが強くなる。抽出に時間が必要
主食を替える 炊いた白いごはん600gを、キャッサバのフフ600gまたはゆでたプランテン2本に替える ソースをすくう食感と甘さが変わる
トマトを減らす トマトを100gにし、熱湯を330mlへ増やす 酸味が弱まり、パームナッツのコクが前に出る
油を控える レッドパームオイル15mlを米油10mlへ替え、パプリカパウダー1gを加える 色は残るが、レッドパームオイルの香りは弱くなる

燻製鶏を使う場合も、商品によって塩分と燻製の強さが違います。

煮込みを短くし、ソースを味見してから残りの塩2gを足すと、燻製香だけが強くなりすぎるのを防げます。

生果実からの抽出を試す時は、最初の一鍋の再現方法とは分けて考えます。

果実をつぶす力、細かい繊維をこす道具、長い煮詰め時間が必要になるため、料理を作る日とソースを仕込む日を分ける方が扱いやすい場合があります。

ニャンブウェの背景と、ガボンで続く食べ方

Nyembwe という語がパーム油を指すことからも、油脂が料理名の中心に置かれていることが分かります。

ただし、名前だけから「昔から全国で同じ作り方だった」と決めることはできません。

ガボンの料理を紹介する資料でも、スモークした鶏肉を使うもの、鶏肉を焼いてから加えるもの、唐辛子を最後に加えるものが並びます。

資料ごとの違いを消して一つの正解へ整えるより、パームナッツのソースを主役にし、鶏肉と主食をその土地や家庭で合わせる料理として読む方が実態に近いでしょう。

大西洋岸のガボンでは、陸と海から得る食材が食文化を支え、内陸や農村の食卓にはキャッサバ、ヤム、サツマイモ、米、プランテンなどが組み合わさります。

午後の食事を一日の大きな食事とする生活の説明もあり、煮込みと主食を家族で分ける時間には、鍋のソースを少しずつすくって食べる合理性があります。

白いごはんだけでなく、つぶしたバナナやキャッサバの主食を添えるのは、濃い油脂のあるソースを一口ずつ受け止めるためです。

料理書には、食事と一緒にパームワインやガボンのビール Régab を楽しむ記述も見られます。

日本で飲み物までそろえる必要はありませんが、ニャンブウェを鶏肉だけの煮込みとして皿に置くのではなく、主食と一緒に分け合う料理として盛ると、現地の食卓に近い意味が残ります。

失敗した時に味を戻す方法

ソースの状態は、次の操作で戻せます。

状態 戻し方
ソースが水っぽい 鶏肉を取り出し、中火で5分ずつ煮詰める。木べらの跡が1〜2秒残るまで続ける
ソースが重すぎる 熱湯30mlを加え、弱火で2分混ぜる。鍋を傾けてゆっくり流れれば止める
底が焦げた 底をこすらず、表面のソースと鶏肉だけを清潔な鍋へ移す。苦味が残れば無理に使わない
鶏肉の中心が赤い ソースを30mlの熱湯でゆるめ、ふたをして弱火で10分ずつ煮る。中心部75℃で1分間以上を確認する
塩気が強い 鶏肉を一度出し、無塩の熱湯30mlとトマト50gを加えて5分煮る。薄くなったら黒こしょう1gを足す

水を足す時は冷水ではなく熱湯にします。

温度が急に下がると油が固まり、分離したように見えやすくなるためです。

焦げを取り除く時に鍋底をこすらないのは、苦味をソース全体へ広げないためです。

あわせて作りたいアフリカ料理

パームナッツの濃いソースを別の具材で試すなら、コンゴのプーレ・モアンベが近い方向の煮込みです。

魚介とパーム果実のスープを比べたい時は、ナイジェリア南部のバンガスープへ進むと、同じ果実の抽出液が魚や干しえびとどう重なるかが分かります。

主食をキャッサバ系へ広げるなら、ガーナのフフを添える組み合わせが参考になります。

バナナを主食にする食べ方は、ウガンダのマトケと比べると、青いバナナをつぶす工程と煮込みの受け止め方の違いが見えます。

鶏肉以外の煮込みに興味があれば、マダガスカルのロマザバで葉野菜と肉の組み合わせを試せます。

よくある質問

Q1. パームナッツ濃縮液が見つからない時はどうしますか?

ココナッツミルク400gで作ることはできますが、パームナッツの香りと油の浮き方は再現できません。

味の軸を確認するための一鍋なら代替として成立します。

次に作る時にパームナッツ濃縮液へ替え、同じ玉ねぎ、トマト、鶏肉で差を比べると、材料の役割が分かりやすくなります。

Q2. レッドパームオイルとパームナッツ濃縮液は同じものですか?

同じものではありません。

濃縮液はパーム果実の果肉やナッツから取ったソースの土台で、赤パーム油は色と油の香りを足す材料です。

赤パーム油を増やしてもソースの量や粘度は補えないため、濃縮液がない時の代わりにはなりません。

Q3. 燻製鶏で作れますか?

作れます。

燻製鶏800gを使う場合は、工程2を片面2分ずつにし、工程5を20分へ短くします。

燻製鶏には塩が入っている商品があるため、塩4gだけで煮込み、最後に味を見て残り2gを加えるか決めてください。

Q4. 辛くないニャンブウェにするには?

赤唐辛子を割らずに丸ごと入れると、香りを残して辛さの出方を遅くできます。

辛味を避ける人は赤パプリカ50gへ替え、工程3でトマトと一緒に炒めてください。

辛さを後から足す時は、完成後に唐辛子を刻んで添えます。

Q5. 作り置きできますか?

粗熱が取れたら浅い清潔な容器へ移し、長時間室温に置かず冷蔵してください。

家庭での安全側の目安として翌日までに食べ切り、食べる分だけ鍋へ戻して弱めの中火で全体をふつふつさせます。

冷たいまま食べず、鶏肉の中心まで温まったことを確認してください。

白いごはんは別に保存し、再加熱したニャンブウェへ冷たいごはんを混ぜ込まない方がソースの濃度を保てます。

Q6. パーム製品にアレルギーがある場合は?

パームナッツは一般的な木の実とは異なるヤシ科の果実ですが、濃縮液や油の原材料、製造ラインは商品ごとに違います。

食物アレルギーの既往がある人は、表示を確認し、代替の可否を医師やメーカーへ相談してください。

ココナッツミルクへの置き換えも、ココナッツに反応する人には使えません。

主な参考リンク

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