ケニア沿岸のククパカ。焼き色をつけた鶏肉に黄金色のココナッツソースをまとわせ、ライムとココナッツライスを添えた皿
🔪下準備25分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理ケニア料理
アフリカレシピ

ククパカの作り方|ケニア沿岸のココナッツチキン

34分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 鶏肉に下味を入れる
STEP 11 / 7

鶏肉に下味を入れる

骨付き鶏もも肉900gは、骨の近くに包丁で2cmほどの浅い切り込みを2本入れます。ボウルにライム果汁大さじ2、すりおろしにんにく3片分、すりおろししょうが20g、ターメリック小さじ1、コリアンダー小さじ1、クミン小さじ1/2、塩小さじ1、黒こしょうを入れて混ぜ、鶏肉へまんべんなく絡めます。室温で20分、時間があれば冷蔵で2時間置き、表面が黄色く艶を帯び、香味野菜が肉の隙間に入った状態にします。

手順2: 鶏肉に焼き色をつける
STEP 22 / 7

鶏肉に焼き色をつける

深型フライパンまたはグリルパンに油大さじ1を入れ、中火で2分温めます。鶏肉の水分を軽くぬぐい、皮目を下にして重ならないように並べ、片面4分ずつ焼きます。表面に濃い黄金色の焼き目がつき、皮の端が少し縮み、鍋底に黄色い焼き跡が残ったら取り出します。ここでは中心まで完全に火を通さず、内部温度はまだ60℃前後でも大丈夫です。後でソースの中で煮て75℃以上まで上げます。

手順3: 香味野菜とトマトを炒める
STEP 33 / 7

香味野菜とトマトを炒める

同じフライパンの余分な焦げだけを紙で軽く取り、油が足りなければ小さじ2を足します。薄切り玉ねぎ1個分を中火で4分炒め、端が透き通って甘い香りが出たら、みじん切りのにんにく2片、しょうが10g、青唐辛子1本を加えて1分炒めます。角切りトマト2個分、カレー粉小さじ1、塩小さじ1/2を入れ、さらに5分炒めます。トマトが崩れて油がオレンジ色になり、木べらで寄せると底が一瞬見えるくらいが目安です。

手順4: ココナッツミルクを加える
STEP 44 / 7

ココナッツミルクを加える

火を弱めの中火に落とし、ココナッツミルク400mlを少しずつ注ぎます。木べらで鍋底をこすりながら、焼き跡とトマトの旨みをソースへ溶かします。強く沸騰させず、ふつふつと小さな泡が端から出る状態で5分煮ます。ソースが白っぽいオレンジから均一な黄金色に変わり、木べらに薄くまとわりつけば鶏肉を戻す準備ができています。濃すぎる場合は水を50mlだけ足してください。

手順5: 鶏肉を戻して煮込む
STEP 55 / 7

鶏肉を戻して煮込む

焼いた鶏肉をソースへ戻し、皮目の一部がソースから顔を出すように並べます。ふたを少しずらし、弱火から弱めの中火で18分煮ます。途中で一度だけ上下を返し、ソースが底で焦げないよう鍋を軽くゆすります。最も厚い部分の内部温度が75℃以上になり、骨の近くの肉汁が透明になったら火を止めます。ソースがゆるい場合はふたを外し、中火で3分煮詰め、底に木べらの線が残る濃度にします。

手順6: ココナッツライスを炊く
STEP 66 / 7

ココナッツライスを炊く

別鍋に洗ったバスマティ米2合、ココナッツミルク150ml、水250ml、塩小さじ1/3を入れます。中火で沸騰させ、底から一度だけ混ぜたら、弱火に落として12分炊きます。火を止めて10分蒸らし、米粒が細長くふっくらし、木べらで持ち上げると粒がほぐれ、だまやべたつきが少なく、鍋底に水分が残らない状態にします。日本米で作る場合は、炊飯器の2合目盛りより大さじ3少ない水量にし、ココナッツミルク150mlを水の一部として数えてください。

手順7: ライムで仕上げて盛り付ける
STEP 77 / 7

ライムで仕上げて盛り付ける

火を止めたククパカにライム果汁大さじ1を加え、刻んだパクチー15gを混ぜます。味を見て、甘みが強ければ塩をひとつまみ、重ければライム果汁小さじ1を足します。皿の片側にココナッツライスを直径10cmほどに盛り、反対側に鶏肉とソースをかけます。ソースは米の縁に少しかかる程度にし、鶏の焼き色が見える向きで置くと食欲が出ます。盛り付けは3分ほどで終え、熱い状態で出してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

ククパカに使う鶏もも肉、ココナッツミルク、トマト、玉ねぎ、ライム、にんにく、しょうが、香菜、スパイスを台所に並べた様子
材料は鶏肉、ココナッツミルク、トマト、玉ねぎ、香味野菜が中心。珍しい食材より火入れの順番が味を決める
10品目

鶏肉と下味

材料 分量 代替・備考
骨付き鶏もも肉 900g 骨なし鶏もも肉なら700g。手羽元なら12本
ライム果汁 大さじ2 レモン果汁でも可。下味用
にんにく 3片 すりおろし。チューブなら小さじ2
しょうが 20g すりおろし。チューブなら小さじ2
ターメリック 小さじ1 色と香りの芯。カレー粉だけで置き換えない
コリアンダーパウダー 小さじ1 なければカレー粉小さじ1/2を補助に使う
クミンパウダー 小さじ1/2 香りが強いので入れすぎない
小さじ1 下味用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
サラダ油 大さじ1 焼くとき用
11品目

ココナッツソース

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 400ml 缶詰1缶。ライトタイプより通常タイプが向く
玉ねぎ 1個(約180g) 薄切り。紫玉ねぎでも可
トマト 2個(約300g) 完熟。カットトマト缶なら150g
にんにく 2片 みじん切り
しょうが 10g みじん切り
青唐辛子 1本 辛さ控えめなら半分。鷹の爪1/2本でも可
カレー粉 小さじ1 日本の赤缶で可。入れすぎると別料理になる
小さじ1/2 最後に微調整
100ml ソースが濃い時の調整用
ライム果汁 大さじ1 仕上げ用
パクチー 15g 苦手なら青ねぎ少量
4品目

ココナッツライス

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 2合(約300g) 日本米なら水を少なめにして炊く
ココナッツミルク 150ml ソース用から取り分けてもよいが、1缶では不足するため追加推奨
250ml 米の種類で調整
小さじ1/3 米の甘みを締める
アレルギー情報

この料理には鶏肉が含まれます。ココナッツ、スパイス、加工調味料は製品によりアレルゲン表示が異なるため、購入時にパッケージを確認してください。乳製品、小麦、卵は基本レシピでは使いませんが、チャパティや市販の副菜を添える場合は別途確認が必要です。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

この料理に使う食材・道具

ククパカで通販を見る価値があるのは、ココナッツミルク、ターメリック、長粒米、底の広いフライパンです。近所で揃う食材も多いですが、ココナッツミルクは缶によって濃度がかなり違うので、初回は料理用のものを選ぶと安定します。

買い出しを最小にするなら

初回は鶏もも肉、ココナッツミルク缶、玉ねぎ、トマト、ライム、ターメリックだけを優先してください。コリアンダー、クミン、カレー粉は香りを整える材料です。全部そろえるより、鶏を焼くことと、ココナッツを沸かしすぎないことが大切です。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
155
kcal
9.8g
タンパク質
10.5g
脂質
6.8g
炭水化物
1.0g
食物繊維
245mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分)

ククパカに使う鶏もも肉、ココナッツミルク、トマト、玉ねぎ、ライム、にんにく、しょうが、香菜、スパイスを台所に並べた様子
材料は鶏肉、ココナッツミルク、トマト、玉ねぎ、香味野菜が中心。珍しい食材より火入れの順番が味を決める

鶏肉と下味

材料 分量 代替・備考
骨付き鶏もも肉 900 g 骨なし鶏もも肉なら700 g。手羽元なら12 本
ライム果汁 大さじ2 レモン果汁でも可。下味用
にんにく 3 片 すりおろし。チューブなら小さじ2
しょうが 20 g すりおろし。チューブなら小さじ2
ターメリック 小さじ1 色と香りの芯。カレー粉だけで置き換えない
コリアンダーパウダー 小さじ1 なければカレー粉小さじ1/2を補助に使う
クミンパウダー 小さじ1/2 香りが強いので入れすぎない
小さじ1 下味用
黒こしょう 小さじ1/3 粗びき
サラダ油 大さじ1 焼くとき用

ココナッツソース

材料 分量 代替・備考
ココナッツミルク 400 ml 缶詰1缶。ライトタイプより通常タイプが向く
玉ねぎ 1 個(約180 g) 薄切り。紫玉ねぎでも可
トマト 2 個(約300 g) 完熟。カットトマト缶なら150 g
にんにく 2 片 みじん切り
しょうが 10 g みじん切り
青唐辛子 1 本 辛さ控えめなら半分。鷹の爪1/2 本でも可
カレー粉 小さじ1 日本の赤缶で可。入れすぎると別料理になる
小さじ1/2 最後に微調整
100 ml ソースが濃い時の調整用
ライム果汁 大さじ1 仕上げ用
パクチー 15 g 苦手なら青ねぎ少量

ココナッツライス

材料 分量 代替・備考
バスマティ米 2 合(約300 g) 日本米なら水を少なめにして炊く
ココナッツミルク 150 ml ソース用から取り分けてもよいが、1缶では不足するため追加推奨
250 ml 米の種類で調整
小さじ1/3 米の甘みを締める
アレルギー情報

この料理には鶏肉が含まれます。ココナッツ、スパイス、加工調味料は製品によりアレルゲン表示が異なるため、購入時にパッケージを確認してください。乳製品、小麦、卵は基本レシピでは使いませんが、チャパティや市販の副菜を添える場合は別途確認が必要です。

台所にココナッツの甘い湯気が立つ夜

鶏もも肉をフライパンに置いた瞬間、皮目から油がにじみ、黄色い下味がじりじりと焼けます。そこへ玉ねぎ、トマト、しょうが、にんにくを炒め、最後にココナッツミルクを注ぐ。鍋の中が白から金色へ変わるころ、台所の空気がふっと海沿いの料理に近づきます。

ククパカ(Kuku Paka)は、ケニア沿岸部やタンザニア沿岸部で親しまれるスワヒリ系のココナッツチキンです。スワヒリ語では鶏を意味する kuku と、塗る、まとうという意味合いで使われる paka が料理名の軸にあります。英語圏では Kenyan coconut chicken curry と説明されることもありますが、日本のカレー粉で作る「チキンカレー」とは少し違います。主役は辛さではなく、焼いた鶏の香ばしさと、ココナッツミルクの丸い甘みです。

ニャマチョマがケニア内陸の炭火と肉の豪快さを見せる料理なら、ククパカはインド洋沿岸の香りを持つ一皿です。港町モンバサのようなスワヒリ海岸では、ココナッツ、ライム、唐辛子、香味野菜、インド洋交易で広がったスパイスが台所に入ってきました。その混ざり方が、ククパカのやわらかい黄色いソースに出ます。

日本で作るときの難所は二つだけです。鶏肉に先に焼き色をつけること。ココナッツミルクを入れてから強く沸かしすぎないこと。この二つを守れば、専門食材店へ走らなくても、スーパーの鶏もも肉、ココナッツミルク缶、トマト、玉ねぎ、スパイスでかなり近い味に寄せられます。

呼び方について

Kuku Paka は「ククパカ」「クク・パカ」と表記されます。Kuku wa kupaka と書かれることもあり、直訳に近い感覚では「ソースをまとわせた鶏」です。本記事では検索しやすい「ククパカ」を主表記にします。


この料理の背景 — スワヒリ海岸のココナッツと鶏

ケニア沿岸風の食卓にククパカ、ココナッツライス、青菜、チャパティ、カチュンバリを並べた様子
ククパカは一皿だけで完結させるより、米、青菜、酸味のあるサラダと並べるとスワヒリ海岸の食卓に近づく

ククパカを理解する近道は、ケニア料理をひとまとめにしないことです。内陸のウガリ、青菜、焼き肉の食卓と、海沿いのココナッツ、米、魚介、スパイスの食卓は、同じ国の中でも表情が違います。

Smithsonian Folklife Festivalのケニア食文化紹介では、スワヒリ海岸の料理を、ココナッツ、スパイス、米、海産物を組み合わせる沿岸料理として扱っています。インド洋交易の影響を受けた地域なので、インド、アラブ、東アフリカの食材感覚が一つの鍋に入ります。ククパカもその流れの中にある料理です。

現地寄せで大切なのは、カレー粉をたくさん入れて黄色くすることではありません。玉ねぎとトマトを油で炒め、しょうがとにんにくの香りを出し、ココナッツミルクで包むこと。青唐辛子や唐辛子粉は、後ろから軽く効く程度にします。辛くしすぎると、焼いた鶏とココナッツの香りが隠れてしまいます。

Bon AppetitのKuku Pakaレシピでも、鶏を先に焼いてからココナッツソースへ戻す流れがとられています。焼き目があるから、ミルキーなソースの中でも鶏がぼやけません。日本の家庭では炭火を使わなくても、グリルパンや魚焼きグリルで焼き色を作ってから煮ると、かなり雰囲気が出ます。

現地の核 日本での作り方 守りたい理由
ココナッツミルク 缶詰を使い、弱めの中火で煮る 強く沸かすと分離しやすい
焼いた鶏 皮付き鶏もも肉を先に焼く ソースに香ばしさが残る
トマトと玉ねぎ トマトを崩してからココナッツを入れる ソースが水っぽくならない
ライム 仕上げと下味に分けて使う 甘いソースを軽くする
米やチャパティ ココナッツライス、白ごはん、薄焼きパン ソースを受け止める主食が必要

同じケニア料理でも、スクマウィキは青菜の平日料理、ニャマチョマは肉を囲む週末料理です。ククパカはその中間にあります。鶏肉が主役でごちそう感はあるけれど、鍋ひとつでソースまででき、翌日にも回せる。家庭の夕飯として続けやすいタイプのケニア料理です。


日本の台所で寄せる材料と、無理に寄せない材料

ククパカは、特別なスパイスをたくさんそろえるより、材料の役割を理解した方が作りやすい料理です。特に迷いやすいのは、ココナッツミルク、鶏肉、辛味、主食です。

材料 現地寄せ 日本での現実的な選択 注意点
鶏肉 骨付き鶏、丸鶏を切ったもの 骨付きもも、手羽元、皮付き鶏もも 骨なしは煮込み時間を短くする
ココナッツ 濃いココナッツミルク 缶詰の通常タイプ ココナッツ飲料は薄すぎる
辛味 生唐辛子、ピリピリ系 青唐辛子、鷹の爪、チリパウダー 辛さより香りを優先
酸味 ライム レモンでも可 仕上げに少量入れる
主食 ココナッツライス、チャパティ バスマティ米、白ごはん、冷凍ナン ソースを受ける主食にする

ココナッツミルクはライトタイプより通常タイプが向きます。分離を怖がって薄いものを選ぶと、ソースがシャバシャバになり、鶏の焼き色に負けます。逆に、ココナッツクリームだけで作ると重くなりすぎるため、ミルクタイプを煮詰める方が家庭では扱いやすいです。

鶏肉は、骨付きがあれば骨付きにしてください。骨のまわりから旨みが出て、長めに煮ても肉が乾きにくいからです。ただ、スーパーで骨付きもも肉がない日もあります。その場合は皮付き鶏もも肉を大きめの6cm角に切り、焼き時間を片面3分、煮込みを12分に短くします。小さく切りすぎると、チキンカレーの具に見えてしまうので注意してください。

スパイスは増やしすぎない方が、スワヒリ海岸らしい丸さが残ります。ターメリック、コリアンダー、クミンを基本にし、カレー粉は補助に使います。日本の赤缶カレー粉だけで作る場合は、小さじ2まで。大さじ単位で入れると、ココナッツチキンではなく日本のカレー味に寄ります。


食べ方 — ココナッツライス、チャパティ、青菜

ククパカは、ソースを何で受けるかで満足感が変わります。ソースだけをすくうと甘く感じますが、米やパンにかけると急に食事になります。

ココナッツライスにかける

いちばん相性がよいのはココナッツライスです。米にもココナッツの香りを入れると、ソースと主食がつながり、鶏肉だけが浮きません。バスマティ米を使うと軽く仕上がりますが、日本米でも水を控えめにすれば大丈夫です。

チャパティでぬぐう

ケニアではチャパティもよく食べられます。手でちぎり、ソースをぬぐって鶏肉と一緒に食べると、食卓の雰囲気がかなり変わります。市販の冷凍ナンや薄めのトルティーヤでも代用できますが、甘いナンより、油の少ない薄焼きパンの方がククパカには合います。

スクマウィキを添える

甘く丸いココナッツソースには、青菜の苦味がよく合います。スクマウィキを横に置くと、皿が一気にケニア料理らしくなります。トマトと青菜の酸味が、鶏とココナッツの重さをほどいてくれます。

カチュンバリで酸味を足す

トマト、玉ねぎ、ライム、パクチーで作るカチュンバリも相性が良い副菜です。ニャマチョマでは焼き肉の脂を切る役ですが、ククパカではココナッツの甘さを締めます。玉ねぎは1mmほどの薄切りにし、水に5分さらしてから使うと、辛味が強く出ません。


失敗原因と直し方

ククパカの失敗は、だいたい火加減と水分に集まります。ココナッツミルクを入れたあとに強く沸かし続ける、トマトの水分を飛ばさずに入れる、鶏肉を焼かずに煮る。この三つを避ければ大きく崩れません。

失敗 原因 直し方
ソースが分離した ココナッツミルクを強火で沸騰させた 火を弱め、水大さじ2を加えて静かに混ぜる
水っぽい トマトを煮詰めていない、ふたを閉めすぎ ふたを外し、中火で3〜5分煮詰める
鶏がぼやける 焼き色をつけずに煮た 次回は先に焼く。今回は魚焼きグリルで表面だけ焼き直す
カレー味が強い カレー粉を入れすぎた ココナッツミルク100mlとライム小さじ1を足す
肉が硬い 骨なし肉を長く煮た 骨なしは煮込み12分で止め、余熱で火を通す

ソースが分離しても、捨てる必要はありません。味は残っています。火を止め、少し冷ましてから木べらでゆっくり混ぜると戻ることがあります。完全には戻らなくても、米にかければ気になりにくいです。見た目よりも、鶏に火が通っているか、ソースが焦げていないかを優先してください。

鶏肉の火通りは温度計が一番確実です。米国農務省は鶏肉の安全な最低内部温度を165°F、約74℃としています。家庭では最も厚い部分で75℃以上を確認し、骨の近くに赤い汁が残らない状態にすると安心です。


保存と作り置き

ククパカは作り置きできますが、米とソースは分けて保存します。ココナッツソースを米にかけたまま冷蔵すると、米が水分を吸って重くなり、翌日に温めてもぼってりします。

ソースと鶏肉は粗熱を取り、浅い保存容器に入れて冷蔵2日を目安にしてください。冷凍する場合は1食分ずつ分け、2〜3週間を目安にします。ココナッツミルクのソースは解凍時に少し分離しやすいので、温め直すときは電子レンジだけに頼らず、小鍋で弱火にかけ、水かココナッツミルクを大さじ1〜2足しながらゆっくり戻します。

温め直しは弱火で5〜7分です。ふつふつし始めたら火を止め、ライムを数滴足すと香りが戻ります。強火で一気に温めると、ソースが分離し、鶏の表面が硬くなります。

翌日の使い回しなら、ククパカ丼が簡単です。温かいごはんにソースを少なめにかけ、青ねぎとライムを足します。もう一つは、薄焼きパンに鶏肉を裂いて挟む食べ方です。ソースを煮詰めて水分を減らし、トマトと玉ねぎを少し足すと、昼食用のラップサンドになります。


ほかの料理へつなげる

ククパカを作ると、ケニア料理の中で「海沿い」と「内陸」の違いが見えやすくなります。肉を炭火で楽しむならニャマチョマ、青菜を合わせるならスクマウィキ、主食の感覚をつかむならウガリへ進むと、同じ東アフリカでも皿の組み方が変わることが分かります。

ココナッツ系の料理として比べるなら、ブラジルのムケッカ・バイアーナは魚介とココナッツ、マレーシアのラクサは麺とココナッツ、インドネシアのレンダンは肉とココナッツを強く煮詰める料理です。ククパカはそのどれよりも軽く、鶏の焼き色とココナッツの甘さを残すのが個性です。


よくある質問

Q1. 骨なし鶏もも肉でも作れますか?

作れます。骨なし鶏もも肉700gを6cm角ほどに大きく切り、焼き時間は片面3分、ソースで煮る時間は12分を目安にしてください。小さく切ると早く火は通りますが、ソースの中で存在感が弱くなります。ククパカらしく作るなら、大きめに切る方が合います。

Q2. ココナッツミルクが分離しました。食べても大丈夫ですか?

焦げ臭さがなく、鶏肉に十分火が通っていれば食べられます。分離は主に温度が高すぎたことが原因です。火を止めて1分置き、水大さじ2を入れてゆっくり混ぜます。完全に戻らなくても、米にかけると気になりにくいです。

Q3. カレー粉だけで作れますか?

作れますが、入れすぎないでください。カレー粉だけなら小さじ2までにし、ターメリック、コリアンダー、クミンを別に持っている場合は、カレー粉は小さじ1に抑えます。スパイスを増やすほど本場に近づくのではなく、ココナッツと鶏の香りを残すことが大切です。

Q4. 辛くしないで作れますか?

青唐辛子を抜けば辛さはかなり控えめになります。香りが寂しい場合は、しょうがを少し増やし、仕上げのライムを忘れないでください。子どもが食べる日は、唐辛子を入れずに作り、大人の皿だけチリオイルや刻み唐辛子を後のせにすると分けやすいです。

Q5. ココナッツライスを作らず白ごはんでいいですか?

白ごはんでもおいしく食べられます。できれば少し硬めに炊いてください。柔らかいごはんにソースをたっぷりかけると、全体が重くなります。冷凍ナン、チャパティ、薄いトルティーヤでもよく合います。

Q6. 前日にどこまで仕込めますか?

鶏肉の下味は前日にできます。冷蔵で一晩置く場合は、焼く30分前に冷蔵庫から出し、中心の冷たさを少し抜いてください。ソースまで前日に作ることもできますが、ココナッツミルクの香りは作りたての方が立つため、来客なら鶏の下味だけ前日にして、ソースは当日作るのがおすすめです。


参考文献

ククパカは、珍しい材料を並べる料理ではありません。鶏を焼き、トマトを少し煮詰め、ココナッツミルクを静かに温める。その順番だけで、いつもの鶏肉がまったく違う食卓になります。鍋の中で黄色いソースがふつふつしてきたら、ライムを切り、米をよそって、甘い湯気の一口目を楽しんでください。

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ククパカの作り方|ケニア沿岸のココナッツチキン
URL
https://sekaigohan.com/recipes/africa/kenya/kuku-paka
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月15日
主な参考リンク
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