若鶏、もち米、なつめ、にんにくを白いスープで煮た韓国のサムゲタン
🔪下準備35分
🔥調理70分
🍽️分量4
🌍料理韓国料理

サムゲタンの作り方|韓国の鶏もち米スープ

約30分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 6

もち米を洗う(30分)

手順1: もち米を洗う(30分)

もち米90gをボウルに入れ、水を3回替えながら指先で軽く洗います。水が真っ白から薄く濁る程度に落ち着いたら、たっぷりの水に30分浸します。粒の中心が少し白く、表面がふっくらしたら水気を切ります。長く浸しすぎると腹の中で崩れやすいので、初回は30分で止めます。

STEP 22 / 6

鶏を整える(8分)

手順2: 鶏を整える(8分)

丸鶏1羽は腹の中を流水でさっと洗い、血の塊や余分な脂を取り除きます。水気をペーパーで押さえ、尾の周りの黄色い脂が多ければ包丁で1cm角ほど削ります。皮を大きく破ると詰めた米が漏れやすいので、強くこすらず、表面がしっとり乾く程度で止めます。

STEP 33 / 6

米と香味を詰める(7分)

手順3: 米と香味を詰める(7分)

腹の奥ににんにく2片、なつめ1個、高麗人参の半量を入れ、もち米を70gほど詰めます。口いっぱいまで詰めると煮ている間に米が膨らんで破れます。腹の入口から指1本分のすき間を残し、残りのにんにく、なつめ、もち米20gは鍋に直接入れます。竹串で皮を寄せるか、足を交差させてたこ糸で軽く結びます。

STEP 44 / 6

水から煮る(中火10分、弱火45分)

手順4: 水から煮る(中火10分、弱火45分)

厚手鍋に鶏、しょうが15g、長ねぎの青い部分、水1.8L、酒大さじ2、鍋に直接入れる分のにんにくとなつめを入れます。中火で10分ほどかけて沸かし、白い泡が浮いたらすくいます。沸いたら弱火に落とし、ふつふつ小さな泡が鍋肌から上がる火加減で45分煮ます。大きく沸騰させ続けると肉が硬くなり、米も外へ出やすくなります。

STEP 55 / 6

火通りを見る(弱火10分)

手順5: 火通りを見る(弱火10分)

塩小さじ1/2を加え、弱火のまま10分煮ます。ももの付け根をトングで持ち上げ、関節がゆるみ、竹串を刺した時に透明な肉汁が出れば火が通っています。温度計があれば一番厚い部分が75℃以上です。もち米は白い芯が消え、スープを吸って粒がふっくらしていれば食べ頃です。硬い米が残る時は水100mlを足し、弱火でさらに8分煮ます。

STEP 66 / 6

休ませて出す(5分)

手順6: 休ませて出す(5分)

火を止めて5分休ませ、長ねぎの青い部分としょうがを取り出します。小ねぎを散らし、鶏を鍋ごと食卓へ出すか、食べやすく割って器に盛ります。スープは鍋の中では薄味です。塩、黒こしょう、韓国ごま油を小皿で合わせ、肉を少しずつつけながら食べると、最後まで味が重くなりません。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

サムゲタンに使う丸鶏、もち米、なつめ、にんにく、高麗人参、ねぎを台所に並べた材料写真
丸鶏は小さめ、もち米は浸水済み、高麗人参は参鶏湯用乾燥パックでも作れる

4人で取り分ける場合は、900gから1.2kgの中抜き丸鶏が扱いやすいです。韓国の食堂のような小さな若鶏を一人1羽ずつ用意するより、日本では1羽を煮て取り分ける方が買いやすく、鍋にも入りやすくなります。

10品目

主材料

材料 分量 役割
中抜き丸鶏 1羽(900g〜1.2kg) スープと主役の肉
もち米 90g 腹に詰めて、スープにとろみを出す
にんにく 6片(約30g) 甘い香りと厚み
乾燥なつめ 4個 甘い香り、韓国らしい風味
高麗人参 1本(10〜20g) 参鶏湯らしい香り
しょうが 15g 鶏のにおいを丸くする
長ねぎの青い部分 1本分(約40g) 香味の土台
水 1.8L 鶏が8割ほど浸る量
酒 大さじ2 鶏のにおいをやわらげる
塩 小さじ1/2 鍋の下味
5品目

食卓で足すもの

材料 分量 使い方
粗塩 小さじ1 肉やスープに少しずつ足す
黒こしょう 小さじ1/3 塩と混ぜて肉につける
韓国ごま油 小さじ1 塩こしょうに数滴混ぜる
小ねぎ 2本(約20g) 仕上げに散らす
カクテキまたはキムチ 120g 箸休め

高麗人参は、なければ参鶏湯用の乾燥パック1袋に置き換えます。乾燥パックには黄耆、甘草、なつめなどが混ざることがあり、商品によって香りがかなり違います。初回は袋の表示量どおりに入れ、煮上がりで薬草の香りが強ければ、次回は半量にすると食べやすくなります。

丸鶏が見つからない場合は、骨付き鶏もも肉2本と手羽元4本で作れます。その場合は腹にもち米を詰められないので、もち米90gをだし袋に入れるか、30分煮たところで鍋に直接加えて、鶏粥寄りの仕上がりにします。料理名としては丸鶏のサムゲタンから少し離れますが、日本の台所で味の方向を試すには十分です。

5品目

代替してよいもの、守りたいもの

迷う材料 代替の考え方 守りたい線
丸鶏 骨付きもも肉と手羽元で味は寄せられる 腹に米を詰める食べ方は丸鶏でないと再現しにくい
高麗人参 参鶏湯用乾燥パックで試せる 薬草香が苦手なら省く。別の甘い根菜で置き換えない
乾燥なつめ なしでも煮られる レーズンやプルーンを入れると甘味が別方向に寄る
もち米 普通の米で応急的に作れる 量を増やすと粥になり、腹の中でまとまりにくい
韓国ごま油 普通のごま油でも食べられる 食卓で肉につける香りは韓国ごま油の方が近い

この料理で一番守りたいのは、丸鶏の中で米がふくらみ、鶏のだしを吸う構造です。高麗人参やなつめは香りの個性ですが、もち米を詰めすぎず、弱火でゆっくり火を入れることの方が仕上がりへの影響は大きいです。

通販で見る価値があるのは、もち米、直火にかけられる石鍋、香りの強い韓国ごま油です。丸鶏、ねぎ、にんにく、しょうが、キムチは近所のスーパーで状態を見て買う方が失敗しにくいです。高麗人参となつめは韓国食材店や参鶏湯キットの表示を確認し、食べ慣れない人は少量から始めてください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
545kcal
エネルギー
37.0g
タンパク質
26.0g
脂質
39.5g
炭水化物
2.0g
食物繊維
890mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。

暑い日に、熱い鶏スープを食べる。日本の感覚では少し不思議ですが、韓国のサムゲタン(삼계탕)はまさにその季節感を持つ料理です。丸鶏の中にもち米、にんにく、なつめ、高麗人参を詰め、白くにごるまで静かに煮る。鍋のふたを開けると、鶏の脂と米の甘い香りがふわっと上がり、台所が急に韓国の食堂みたいになります。

難しそうに見える理由は、丸鶏と高麗人参です。けれど、実際に失敗を分けるのはもっと地味なところです。もち米を詰めすぎないこと。強火でぐらぐら煮続けないこと。塩を鍋の中で決めきろうとしないこと。この3つを守ると、日本の家庭用コンロでも、ほろっとほどける鶏とやさしい白湯スープに近づけます。

このレシピでは、1羽の小さめ丸鶏で4人分を作ります。高麗人参が手に入らない時の寄せ方、参鶏湯用乾燥パックを使う時の注意、骨付きもも肉で作る場合の分岐まで、買い物の段階で迷わないように整理しました。

サムゲタンとは|暑い日に食べる韓国の鶏スープ

黒い石鍋に盛ったサムゲタンと塩こしょう、キムチを並べた韓国の食卓
サムゲタンは鍋で薄味に煮て、食卓で塩こしょうを足しながら食べると味がぼやけにくい

サムゲタンは、韓国語で「参鶏湯」と書きます。「参」は高麗人参、「鶏」は鶏、「湯」はスープ。若鶏の腹にもち米、にんにく、なつめ、高麗人参を詰めて煮る料理で、食堂では一人用の土鍋に小さな鶏が丸ごと入って出てくることもあります。

韓国では、夏の暑い時期に熱いものを食べる「以熱治熱」の感覚と結びついています。初伏、中伏、末伏と呼ばれる暑い日の食文化として語られることが多く、冷たい麺や氷菓とは別の方向から夏を越す料理です。ただし、この記事では薬効や健康効果を断定せず、家庭料理としておいしく作ることに絞ります。高麗人参に不安がある人、妊娠中や服薬中の人は、省いて作るか、食材として扱ってよいかを専門家に確認してください。

同じ韓国の汁物でも、キムチチゲは酸味と辛味、テンジャンチゲは味噌の発酵香が軸です。サムゲタンは塩味を控え、鶏、もち米、にんにくの丸い味を食卓で塩こしょうに合わせていく料理です。ビビンバのように混ぜて完成させる料理とは違い、鍋の中では少し物足りないくらいで止めるのが現地らしい食べ方に近くなります。

失敗しない分岐と保存|米、火加減、翌日の扱い

サムゲタンの米が漏れた状態と、ふっくら煮えた状態を台所で比べている写真
米が漏れる主因は詰めすぎと強すぎる沸騰。弱火で小さな泡を保つ

米が漏れる

原因は、もち米の入れすぎ、口の閉じ方の甘さ、煮立ちすぎの3つです。もち米は腹の中に全量入れず、2割ほどを鍋に直接入れると安全です。竹串で閉じる時は皮を引っ張りすぎず、入口を軽く寄せる程度にします。強火でぐらぐら煮ると腹の中の米が押し出されるので、沸いた後は鍋肌に小さな泡が出る弱火を保ちます。

鶏が硬い

強火で長く煮続けた時に起きやすいです。沸かすまでは中火、泡を取ったら弱火に落とし、温度計があれば75℃を目安に確認します。すでに硬くなった場合は、身をほぐしてスープに戻し、もち米と一緒に粥として食べると無駄になりません。

香りが薬草っぽすぎる

高麗人参や乾燥パックの量が多いと、鶏より薬草の香りが前に出ます。初回は高麗人参10g程度、乾燥パックは1袋の表示量を守ります。苦味が気になる時は、鍋の中で塩を増やすより、食卓で塩こしょうを足す方が味の輪郭を戻しやすいです。

骨付き肉で作る

丸鶏がない時は、骨付きもも肉2本と手羽元4本を使います。もち米はだし袋に入れるか、煮始めから30分後に鍋へ直接入れます。煮込み時間は中火10分、弱火35分、仕上げの弱火10分が目安です。丸鶏ほどの見た目にはなりませんが、鶏だしともち米の組み合わせは十分楽しめます。

サムゲタンのスープ、鶏肉、もち米を保存容器に分けている台所写真
翌日はスープ、鶏肉、もち米を分けて保存すると再加熱で重くなりにくい

保存は、粗熱を取ってから鶏肉、スープ、もち米を分けるのが扱いやすいです。冷蔵で2日、冷凍で2週間を目安にします。再加熱は鍋で弱火にかけ、スープがふつふつしたら鶏肉を戻して5分温めます。電子レンジだけで一気に温めると肉が締まりやすいので、時間がある日は鍋に戻す方が食感がよくなります。

翌日は小ねぎを多めにし、塩こしょうを少し強めにすると味がぼやけません。キムチやカクテキの酸味を添えると、白いスープが続いても飽きにくくなります。日本の献立に寄せるなら、青菜のナムル、焼きのり、きゅうりの浅漬けを添えると、重すぎない夕食になります。

あわせて作りたい料理

よくある質問|高麗人参なしでも作れる?

サムゲタンの鶏肉ともち米をスプーンですくい、火通りを確認している写真
もち米の芯が消え、鶏肉がほぐれる状態がサムゲタンの食べ頃

高麗人参なしでもサムゲタンになりますか?

高麗人参なしでも、鶏、もち米、にんにく、なつめのスープとしておいしく作れます。ただし、韓国の参鶏湯らしい香りは弱くなります。初回は無理に高価なものを買わず、韓国食材店の参鶏湯用乾燥パックを少量使うところから試すと、香りの好みを判断しやすいです。

普通の米で作れますか?

作れますが、食感は変わります。もち米は腹の中でふっくらまとまり、スープにやわらかいとろみを出します。普通の米だけだと粒がほどけやすく、鶏粥に近い印象になります。手元に普通の米しかない場合は、70gに減らして30分浸水し、詰めすぎないようにします。

圧力鍋で作ってもいいですか?

使えますが、初回は普通の鍋をすすめます。圧力鍋は短時間で柔らかくなる一方、もち米の膨らみと鶏皮の破れを途中で確認しにくいからです。使う場合は水量を鍋の上限以下にし、加圧15分、自然減圧10分を目安にして、最後にふたを開けて弱火で5分ほど味を整えます。

参鶏湯キットはそのまま入れていいですか?

袋の表示量を優先します。乾燥なつめ、高麗人参、黄耆、甘草などが混ざっている商品は香りが強いことがあります。初回は表示量どおり、または小さめの丸鶏なら半量から試し、煮上がりで物足りなければ次回増やす方が失敗しにくいです。

塩味が薄い時は鍋に塩を足しますか?

少しだけにします。サムゲタンは食卓で塩こしょうを足す料理なので、鍋の中でしっかり味を決めると、後半に重く感じやすいです。鍋には小さじ1/2まで入れ、器で食べる時に粗塩、黒こしょう、ごま油を少量ずつ足します。

主な参考リンク

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