焼き色のついたアゼルバイジャンのクタブにスマックを散らし、ヨーグルトと香草を添えた皿
🔪下準備45分
🔥調理20分
🍽️分量4
🌍料理アゼルバイジャン料理
東欧・コーカサスレシピ

クタブの作り方|アゼルバイジャンの薄焼き包みパン

28分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 生地をこねて休ませる
STEP 11 / 6

生地をこねて休ませる

ボウルに薄力粉200g、強力粉100g、塩4gを入れて混ぜ、35度C前後のぬるま湯170mlとオリーブオイル大さじ1を加えます。粉っぽさが消えたら台に出し、手の付け根で7分こねます。表面がなめらかで、耳たぶより少し硬い状態になったら直径12cmほどの丸にまとめ、乾かないように布をボウルの縁までかけて30分休ませます。べたつく場合は粉を大さじ1ずつ足し、硬い場合は水を小さじ1ずつ足します。

手順2: ハーブの具を水っぽくしない
STEP 22 / 6

ハーブの具を水っぽくしない

ほうれん草150gは5mm幅、ディル、パクチー、パセリ各20gは3mm程度の粗みじん、青ねぎ3本は小口切りにします。塩ひとつまみをふって5分置き、出てきた水分を手で軽く絞ります。フェタチーズ120g、黒こしょう小さじ1/4、スマック小さじ1、レモン汁小さじ2を混ぜ、全体がしっとりまとまるが、ボウルの底に水がたまらない状態にします。

手順3: 生地を薄い円に伸ばす
STEP 33 / 6

生地を薄い円に伸ばす

休ませた生地を8等分し、1個約60gの丸にします。残りは乾かないように布をかけ、1個ずつ直径22cm前後、厚さ1mmほどの円に伸ばします。台とめん棒に粉を薄く振り、中央から外へ押し出すように3分ほど転がします。縁が少し透けるくらいが目安で、破れそうなら直径20cmで止めて構いません。

手順4: 具をのせて半月に閉じる
STEP 44 / 6

具をのせて半月に閉じる

伸ばした生地の片側に具を約50gのせ、縁1cmを空けて半円形に広げます。反対側をかぶせ、手のひらで中央から外へ空気を抜き、縁を指で押さえて閉じます。ここは1枚につき1分半が目安です。具を盛りすぎると焼いている間に水分が出るので、厚さは8mm以下に抑えます。端が浮く場合は、縁に水を薄く塗ってから押さえます。

手順5: 乾いたフライパンで焼く
STEP 55 / 6

乾いたフライパンで焼く

厚手のフライパンを中強火で2分予熱し、油をひかずにクタブを1枚のせます。火加減は表面が強く焦げすぎない中火から中強火、目安は片面2分から2分半です。生地の表面に小さな泡が出て、茶色い焼き色が点々とついたら返します。反対側も2分ほど焼き、縁が白く粉っぽいままならさらに30秒焼いてください。肉入りを作る場合は中火に落とし、具の中心まで火が通るよう片面3分以上にします。

手順6: バターとスマックで仕上げる
STEP 66 / 6

バターとスマックで仕上げる

茶色い焼き色が点々と残り、縁の白い粉っぽさが消えたクタブを皿に重ね、熱いうちに溶かしバターを薄く塗ります。全量で20gを使い、塗りすぎて油が皿にたまらない程度にします。スマック小さじ2を全体に散らし、プレーンヨーグルト150gに塩ひとつまみを混ぜて添えます。仕上げは3分で十分ですが、重ねたまま5分置くと生地が少ししっとりし、端まで食べやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

クタブの材料として、小麦粉、水、油、塩、ほうれん草、香草、白チーズ、ヨーグルト、スマックを並べた台所
日本のスーパーで買える材料を軸に、スマックと白チーズだけを少し足すと現地の香りに近づく
5品目

生地

材料 分量 代替・備考
薄力粉 200g 中力粉があれば薄力粉と強力粉を合わせず300gで可
強力粉 100g もちっとしすぎる場合は薄力粉に置き換える
小さじ2/3(4g) 生地用。具のチーズが塩辛い場合もここは減らしすぎない
ぬるま湯 170ml 35度C前後。粉の吸水で大さじ1程度調整
オリーブオイル 大さじ1 サラダ油でも可。生地を裂けにくくする
9品目

ハーブと白チーズの具

材料 分量 代替・備考
ほうれん草 150g 小松菜なら茎を細かく刻む。冷凍ほうれん草は水気を強く絞る
ディル 20g なければパセリを増やす。香りはディルが最も現地寄り
パクチー 20g 苦手ならイタリアンパセリ20g
イタリアンパセリ 20g 普通のパセリでも可
青ねぎ 3本(約45g) 小口切り。にら少量を混ぜてもよい
フェタチーズ 120g カッテージチーズ、リコッタ、塩を足した水切りヨーグルトでも可
黒こしょう 小さじ1/4 粗びき
スマック 小さじ1 具に少量、仕上げに追加。レモン皮少量とレモン汁で代用可
レモン汁 小さじ2 ハーブの青さを丸める
6品目

仕上げと添え物

材料 分量 代替・備考
バター 20g 溶かして焼き上がりに塗る。オリーブオイルでも可
スマック 小さじ2 仕上げ用。酸味と赤い色を足す
プレーンヨーグルト 150g 水切りヨーグルトなら濃厚。塩ひとつまみを混ぜる
きゅうり 1本 付け合わせの簡単サラダ用
トマト 2個 付け合わせの簡単サラダ用
小さじ1/3 サラダとヨーグルトに分けて使う
アレルギー情報

このレシピには小麦と乳製品が含まれます。乳製品を避ける場合は、具をハーブだけにして塩とオリーブオイルを少し増やしてください。小麦を避ける場合は同じ薄さと折りたたみやすさを再現しにくいため、米粉だけでの置き換えはおすすめしません。

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📊 栄養情報(1人分)
470
kcal
14.5g
タンパク質
18.0g
脂質
61.5g
炭水化物
4.5g
食物繊維
695mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・8 枚)

クタブの材料として、小麦粉、水、油、塩、ほうれん草、香草、白チーズ、ヨーグルト、スマックを並べた台所
日本のスーパーで買える材料を軸に、スマックと白チーズだけを少し足すと現地の香りに近づく

生地

材料 分量 代替・備考
薄力粉 200 g 中力粉があれば薄力粉と強力粉を合わせず300 gで可
強力粉 100 g もちっとしすぎる場合は薄力粉に置き換える
小さじ2/3(4 g) 生地用。具のチーズが塩辛い場合もここは減らしすぎない
ぬるま湯 170 ml 35度C前後。粉の吸水で大さじ1程度調整
オリーブオイル 大さじ1 サラダ油でも可。生地を裂けにくくする

ハーブと白チーズの具

材料 分量 代替・備考
ほうれん草 150 g 小松菜なら茎を細かく刻む。冷凍ほうれん草は水気を強く絞る
ディル 20 g なければパセリを増やす。香りはディルが最も現地寄り
パクチー 20 g 苦手ならイタリアンパセリ20 g
イタリアンパセリ 20 g 普通のパセリでも可
青ねぎ 3 本(約45 g) 小口切り。にら少量を混ぜてもよい
フェタチーズ 120 g カッテージチーズ、リコッタ、塩を足した水切りヨーグルトでも可
黒こしょう 小さじ1/4 粗びき
スマック 小さじ1 具に少量、仕上げに追加。レモン皮少量とレモン汁で代用可
レモン汁 小さじ2 ハーブの青さを丸める

仕上げと添え物

材料 分量 代替・備考
バター 20 g 溶かして焼き上がりに塗る。オリーブオイルでも可
スマック 小さじ2 仕上げ用。酸味と赤い色を足す
プレーンヨーグルト 150 g 水切りヨーグルトなら濃厚。塩ひとつまみを混ぜる
きゅうり 1 本 付け合わせの簡単サラダ用
トマト 2 個 付け合わせの簡単サラダ用
小さじ1/3 サラダとヨーグルトに分けて使う
アレルギー情報

このレシピには小麦と乳製品が含まれます。乳製品を避ける場合は、具をハーブだけにして塩とオリーブオイルを少し増やしてください。小麦を避ける場合は同じ薄さと折りたたみやすさを再現しにくいため、米粉だけでの置き換えはおすすめしません。

薄い生地がぷくっと膨らむ、バクーの歩き食べ

クタブをヨーグルト、スマック、野菜サラダ、紅茶と並べたアゼルバイジャン風の食卓
クタブは焼きたてを重ね、ヨーグルトとスマックを添えると食卓の主役になる

粉をこねて、青い香りのハーブを刻み、薄く伸ばした生地を半月に折る。フライパンにのせると、油をひいていないのに生地の表面がぷくっと膨らみ、ところどころに茶色い斑点が出てきます。クタブの楽しいところは、この小さな変化が目の前で起きることです。

クタブ(qutab / gutab、アゼルバイジャン語では qutabı とも表記)は、アゼルバイジャンで広く食べられる薄焼きの包みパンです。丸く伸ばした生地の片側に具をのせ、半月形に閉じ、サジ(saj)と呼ばれる凸型の鉄板や平たいフライパンで短時間焼きます。具はハーブ、肉、かぼちゃなど。焼き上がりにバターを塗り、スマックを散らし、プレーンヨーグルトやアイランと一緒に食べるのがよくある流れです。

公式観光サイト Azerbaijan.Travel では、バクーの旧市街や郷土料理レストランでクタブ作りのマスタークラスが行われ、具を準備し、生地を伸ばし、端を折る工程を体験できると紹介されています。つまりクタブは「旅行者向けに作られた珍しい料理」ではなく、街の軽食、家庭の粉もの、レストランの前菜をまたぐ日常の料理です。

日本の台所で難しいのは、専用のサジよりも「生地を薄く、破れないところまで伸ばす」ことです。この記事では手に入りやすい薄力粉と強力粉、ほうれん草、ディル、パクチー、フェタ風の白チーズを使い、ハーブ入りのゴイ・クタブ(goy qutabı)風に寄せます。肉入りより火通りの不安が少なく、スマックとヨーグルトの酸味も楽しみやすいので、最初の一枚に向いています。

アゼルバイジャン料理を続けて作るなら、同じ国の壺煮込みピティ、ラヴァシュで包むシャープロフと並べると、粉もの、米、煮込みの組み合わせが一気に見えてきます。ジョージアのハチャプリヒンカリが好きな人にも、クタブの薄い生地とハーブの香りはかなり近いところで刺さるはずです。

クタブとギョズレメの違い

見た目はトルコのギョズレメに似ていますが、クタブはさらに薄く、半月形で、焼き上がりにスマックやヨーグルトを合わせることが多い料理です。家庭では境界が揺れますが、この記事ではアゼルバイジャン式の「薄く伸ばす、乾いた鉄板で焼く、バターとスマックで仕上げる」流れを軸にします。

買い出しで迷う材料と道具

スマック、めん棒、白チーズ、厚手フライパンは、クタブの仕上がりをかなり左右します。とくにスマックは「酸っぱい赤い粉」として最後に一振りするだけで、ヨーグルトとハーブの食べ方が現地寄りになります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

食べ方、保存、アレンジ

焼きたてのクタブを重ね、ヨーグルトと香草を添えた皿
スマックの赤、ヨーグルトの白、ハーブの緑を一緒に出すとクタブらしい食卓になる

焼きたてのクタブは、ナイフで切るより手で半分に折って食べるほうが楽しい料理です。ヨーグルトを少しつけ、スマックを足し、きゅうりとトマトのサラダを横に置くと、粉ものなのに重くなりません。アゼルバイジャンでは黒茶やアイランと合わせることも多く、肉料理の前菜にも軽い昼食にもなります。

野菜サラダは、きゅうり1本を薄い半月切り、トマト2個を1.5cm角、青ねぎ少量を小口切りにして、塩小さじ1/4、レモン汁小さじ2、オリーブオイル小さじ2で和えるだけで十分です。スマックがあれば小さじ1/2を振ると、ヨーグルトと同じ方向の酸味がそろいます。

地域差を楽しむなら、次のように具を替えます。

具の種類 現地での位置づけ 日本で作るときの注意
ハーブ入り 軽食や前菜に向く定番 水分を絞る。香草は1種類だけにしない
肉入り 満足感のある食事向け ひき肉は薄く広げ、中火で長めに焼く
かぼちゃ入り 甘みのある家庭的な具 かぼちゃを蒸して水分を飛ばし、シナモン少量も合う
チーズ入り 家庭・海外レシピで作りやすい フェタが塩辛い場合は具の塩を省く

保存は焼いてからが扱いやすいです。粗熱を取り、1枚ずつラップで包んで冷蔵3日、冷凍1か月。温め直しはフライパンを弱めの中火で1分予熱し、油をひかず片面1分半ずつ。電子レンジだけだと生地がやわらかくなりすぎるので、レンジ600Wで20秒温めてからフライパンで表面を戻すと、端の香ばしさが戻ります。

具を替えるなら水分量を見る

クタブの失敗は、具の味より水分で起きます。ほうれん草、かぼちゃ、きのこ、ひき肉のどれを使う場合も、焼く前に「ボウルの底に汁がたまらない」状態にしてください。汁が多いと閉じ目から漏れ、生地の内側が生焼けのように重くなります。

クタブを中心にコーカサスの食卓を作るなら、チーズの濃いハチャプリを同時に並べるより、肉と豆のピティか、香りの強いサチヴィを少量添える方がバランスが取れます。粉ものを続けたい日は、中央アジアの蒸し餃子マンティへ進むと、同じ小麦生地でも「薄焼き」と「蒸し」の違いがはっきり出ます。

よくある質問

保存容器に入れたクタブと、切り口を見せたハーブチーズ入りクタブ
焼いたクタブは冷蔵・冷凍保存でき、温め直しはフライパンで表面を戻す

Q1. スマックがない場合は何で代用できますか?

レモン汁小さじ1と、レモンの皮をすりおろしたもの少量で代用できます。ただしスマックの赤い色と乾いた酸味は出ません。クタブではヨーグルトと一緒に食べるため、スマックがあると酸味が水っぽくならず、焼いた生地にまとまりやすいです。トルコのキョフテやレバノンのムジャッダラにも使えるので、1袋あると中東・コーカサス料理の回遊が楽になります。

Q2. フェタチーズは必須ですか?

必須ではありません。現地のハーブ入りクタブには、チーズなしのものもあります。日本の家庭では、フェタやカッテージチーズを少し入れると具がまとまり、ヨーグルトとの相性もよくなるため採用しています。チーズなしにする場合は、ハーブを合計220g程度に増やし、塩小さじ1/3、オリーブオイル小さじ2を具に混ぜてください。

Q3. 生地が破れる原因は何ですか?

主な原因は、休ませ不足、具の水分、伸ばしすぎの三つです。生地は30分休ませるとグルテンが落ち着き、薄く伸ばしやすくなります。具は水分を絞り、1枚あたり50g前後に抑えます。最初から直径22cmを狙わず、20cmで破れない感覚をつかんでから薄さを攻めると失敗が減ります。

Q4. 肉入りクタブにする場合、分量はどう変えますか?

牛ひき肉またはラムひき肉250g、玉ねぎみじん切り80g、塩小さじ1/2、クミン小さじ1/2、黒こしょう小さじ1/4、ザクロモラセス小さじ2を混ぜ、1枚あたり35gほど薄く広げます。肉入りは中火で片面3分から3分半焼き、中心まで火を通してください。表面だけ焦げるなら火を弱め、蓋を30秒だけ使うと安全に火が入ります。

Q5. 作り置きするなら、生のまま冷凍できますか?

おすすめは焼いてから冷凍です。生のままだと具の水分が生地に移り、解凍時に破れやすくなります。焼いたものを冷まして1枚ずつラップし、冷凍用袋に平らに入れてください。温め直しは冷凍のままフライパン弱火で片面3分ずつ、最後に中火で30秒ずつ焼くと表面が戻ります。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行クタブの作り方|アゼルバイジャンの薄焼き包みパン
URL
https://sekaigohan.com/recipes/east-europe/azerbaijan/qutab
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月16日
主な参考リンク
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