トマトソースで煮たルーマニアのサルマーレにママリガとサワークリームを添えた皿
🔪下準備45分
🔥調理2時間
🍽️分量4
🌍料理ルーマニア料理
東欧・コーカサスレシピ

サルマーレの作り方|ルーマニアの発酵キャベツ包み

29分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: キャベツの葉を整える
STEP 11 / 6

キャベツの葉を整える

所要時間20分

大鍋に湯2Lを沸かし、塩小さじ2と米酢100mlを入れます。キャベツの芯の周りに包丁で深く切り込みを入れ、丸ごと湯に沈めます。中火で8から10分、外葉が半透明になり、トングで持ち上げるとしなって折れない状態までゆでます。葉を16枚外し、太い芯は包丁で厚さ2mmほどにそいで平らにします。ザワークラウトは汁気を軽く絞り、半量は鍋底用に刻みます。

手順2: 肉だねを作る
STEP 22 / 6

肉だねを作る

所要時間10分

フライパンに油大さじ1を入れ、玉ねぎを中火で4分炒めます。透き通って甘い香りが出たら、にんにくとトマトペーストを加えて30秒炒め、火を止めます。ボウルに豚ひき肉、牛ひき肉、洗って水気を切った生米、炒めた玉ねぎ、スモークパプリカ、ディル、タイム、黒こしょう、塩、水50mlを入れます。手で2分混ぜ、肉の粒が残りつつ全体がしっとりまとまる状態にします。練りすぎて粘土のように硬くすると、煮上がりが詰まった食感になります。

手順3: 葉で包む
STEP 33 / 6

葉で包む

所要時間20分

葉を手前が広い向きに置き、肉だねを大さじ2弱、長さ6cmほどの棒状にのせます。手前をかぶせ、左右を内側へ1cmほど折り、奥へ軽く転がします。直径3cm、長さ7cm前後の筒を目安にしてください。きつく締めると米がふくらめず破れやすいので、指で押すと少し沈むくらいのゆとりを残します。破れた葉は鍋底や上掛けに回します。

手順4: 鍋に敷き詰める
STEP 44 / 6

鍋に敷き詰める

所要時間10分

厚手鍋の底に5mm幅に刻んだザワークラウトと破れたキャベツ葉の半量を敷き、1cm幅に切ったベーコンを散らします。その上に巻き終わりを下にしたサルマーレをすき間なく並べます。1段目が埋まったら、残りの刻みキャベツを少し挟み、2段目を同じ向きに並べます。トマトパッサータと水またはブイヨンを注ぎ、液面がサルマーレの高さの8割ほどまで来るように調整します。強く押し込むと葉が裂けるので、鍋を軽く揺すってすき間へ煮汁を入れます。

手順5: 弱火で煮込む
STEP 55 / 6

弱火で煮込む

所要時間1時間50分から2時間

鍋を中火にかけ、煮汁がふつふつ動き始めたら、すぐ弱火に落とします。ふたを少しずらし、表面に大きな泡が立たない火加減を保ちます。途中40分ごとに鍋を軽く揺すり、煮汁が半分以下に減ったら熱湯を100mlずつ足してください。1時間40分を過ぎたら1個を取り出して割り、米の芯がなく、肉だねの中心が71度C以上になっているか確認します。色だけでは判断しにくいので、温度計があると安心です。

手順6: 休ませてママリガを添える
STEP 66 / 6

休ませてママリガを添える

所要時間15分

火を止めたらふたをして10分休ませます。その間に小鍋へ水700mlと塩小さじ1/2を入れて沸かし、コーンミール180gを少しずつ加えます。弱火で12分、木べらで底から練り、鍋肌からまとまって離れる硬さにします。皿にサルマーレを2から3個、ママリガ、サワークリーム、2〜3mm幅に刻んだディルを盛ります。煮汁がゆるい場合はサルマーレを取り出し、中火で3分だけ煮詰めてからかけると、皿の上で味がぼやけません。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

サルマーレに使う発酵キャベツ、ひき肉、米、ディル、トマト、ベーコン、コーンミール
材料は多く見えるが、酸味、肉だね、煮汁、ママリガに分けると買い出しが整理しやすい

4人分で、やや小ぶりのサルマーレが16個前後できます。ルーマニアの家庭ではもっと大量に作ることもありますが、日本の鍋ならこの量が扱いやすいです。肉だねは米を入れるので、包んだ時より煮た後に少しふくらみます。ぎゅうぎゅうに巻かず、葉の中で米がふくらむ余地を残すのが大事です。

9品目

キャベツと煮込み用

材料 分量 代替・備考
キャベツ 1玉(900g前後) 大きい外葉を16枚使う。春キャベツは破れやすいので短時間でゆでる
瓶詰めザワークラウト 250g 刻んで鍋底に敷く。酸味の芯になる
米酢 100ml キャベツ葉を短時間で酸味寄せする。穀物酢でも可
小さじ2 葉の下処理用。ザワークラウトの塩気で調整
トマトパッサータ 300ml トマト缶をつぶして代用可
水またはチキンブイヨン 500ml 葉の上面が少し出る程度に調整
厚切りベーコン 100g 1cm幅。燻製香を足す
ローリエ 2枚 省略可だが、香りが平板になりにくい
ディルの茎 2本分 乾燥ディルなら小さじ1/2
13品目

肉だね

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 400g 脂が少なすぎる場合は豚バラ薄切り50gを細かく刻んで混ぜる
牛ひき肉 150g 合いびき肉550gでも可
生米 80g 洗って水気を切る。炊いた米ではなく生米を使う
玉ねぎ 1個(200g) みじん切り
にんにく 2片 みじん切り
トマトペースト 大さじ1 肉だねに赤みと旨みを足す
スモークパプリカ 小さじ2 普通のパプリカでも可。燻製香は弱くなる
乾燥ディル 小さじ1 生ディルなら大さじ2のみじん切り
タイム 小さじ1/2 ルーマニアでは cimbru に近い香り。オレガノ少量でも可
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
小さじ2/3 ベーコンとザワークラウトの塩気を見て控えめに
50ml 肉だねを硬くしないため
米油またはサラダ油 大さじ1 玉ねぎを炒める
6品目

添え物

材料 分量 代替・備考
コーンミールまたはポレンタ粉 180g ママリガ用。細挽きが扱いやすい
700ml ママリガ用
小さじ1/2 ママリガ用
サワークリーム 120g 食卓で添える。水切りヨーグルトでも可
刻みディル 大さじ2 仕上げ
黒こしょう 小さじ1/4 仕上げ
アレルギーと食品安全

この料理には豚肉、牛肉、大豆や小麦を含む可能性のあるベーコン、乳製品を含むサワークリームを使います。ザワークラウトやベーコンは商品ごとに塩分とアレルゲン表示が違うため、購入時に確認してください。ひき肉料理なので、中心温度は71度C以上を目安にします。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

この料理に使う食材・道具

サルマーレで買い足す価値があるものは、普通の肉や乳製品ではなく、酸味を支える食材、燻製香、ママリガ用の粉、長時間煮込みに耐える鍋です。すでに家にあるもので代用できる場合は、無理に全部そろえる必要はありません。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
153
kcal
7.8g
タンパク質
8.5g
脂質
12.0g
炭水化物
1.8g
食物繊維
363mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分) — 酸っぱい葉と米入り肉だねを分けて考える

サルマーレに使う発酵キャベツ、ひき肉、米、ディル、トマト、ベーコン、コーンミール
材料は多く見えるが、酸味、肉だね、煮汁、ママリガに分けると買い出しが整理しやすい

4人分で、やや小ぶりのサルマーレが16 個前後できます。ルーマニアの家庭ではもっと大量に作ることもありますが、日本の鍋ならこの量が扱いやすいです。肉だねは米を入れるので、包んだ時より煮た後に少しふくらみます。ぎゅうぎゅうに巻かず、葉の中で米がふくらむ余地を残すのが大事です。

キャベツと煮込み用

材料 分量 代替・備考
キャベツ 1玉(900 g前後) 大きい外葉を16 枚使う。春キャベツは破れやすいので短時間でゆでる
瓶詰めザワークラウト 250 g 刻んで鍋底に敷く。酸味の芯になる
米酢 100 ml キャベツ葉を短時間で酸味寄せする。穀物酢でも可
小さじ2 葉の下処理用。ザワークラウトの塩気で調整
トマトパッサータ 300 ml トマト缶をつぶして代用可
水またはチキンブイヨン 500 ml 葉の上面が少し出る程度に調整
厚切りベーコン 100 g 1cm幅。燻製香を足す
ローリエ 2 枚 省略可だが、香りが平板になりにくい
ディルの茎 2 本分 乾燥ディルなら小さじ1/2

肉だね

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 400 g 脂が少なすぎる場合は豚バラ薄切り50 gを細かく刻んで混ぜる
牛ひき肉 150 g 合いびき肉550 gでも可
生米 80 g 洗って水気を切る。炊いた米ではなく生米を使う
玉ねぎ 1 個(200 g) みじん切り
にんにく 2 片 みじん切り
トマトペースト 大さじ1 肉だねに赤みと旨みを足す
スモークパプリカ 小さじ2 普通のパプリカでも可。燻製香は弱くなる
乾燥ディル 小さじ1 生ディルなら大さじ2のみじん切り
タイム 小さじ1/2 ルーマニアでは cimbru に近い香り。オレガノ少量でも可
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
小さじ2/3 ベーコンとザワークラウトの塩気を見て控えめに
50 ml 肉だねを硬くしないため
米油またはサラダ油 大さじ1 玉ねぎを炒める

添え物

材料 分量 代替・備考
コーンミールまたはポレンタ粉 180 g ママリガ用。細挽きが扱いやすい
700 ml ママリガ用
小さじ1/2 ママリガ用
サワークリーム 120 g 食卓で添える。水切りヨーグルトでも可
刻みディル 大さじ2 仕上げ
黒こしょう 小さじ1/4 仕上げ
アレルギーと食品安全

この料理には豚肉、牛肉、大豆や小麦を含む可能性のあるベーコン、乳製品を含むサワークリームを使います。ザワークラウトやベーコンは商品ごとに塩分とアレルゲン表示が違うため、購入時に確認してください。ひき肉料理なので、中心温度は71度C以上を目安にします。

鍋のふたを開けると、酸味と燻製の湯気が立つ

寒い日に、煮込み鍋のふたを少しずらすと、トマトの甘い湯気の奥から発酵キャベツの酸味がふっと上がります。日本のロールキャベツに似ているのに、香りの向きはまるで違います。甘いコンソメではなく、酸っぱいキャベツ、豚肉、米、ディル、少しの燻製香。白いご飯より、黄色いママリガを横に置きたくなる味です。

サルマーレ(sarmale)は、ルーマニアの発酵キャベツ包みです。肉と米のたねを酸っぱいキャベツの葉で包み、トマト、刻んだキャベツ、燻製肉と一緒にゆっくり煮ます。クリスマス、復活祭、結婚式、洗礼式のような集まりでも出ますが、家庭では「前日に煮て、翌日もっとおいしくなる料理」としても愛されています。

ルーマニアの食卓にサルマーレ、ママリガ、サワークリーム、ピクルスが並ぶ
酸味のあるキャベツ包み、黄色いママリガ、白いサワークリームを一緒に置くとルーマニアらしい食卓になる

日本で作る時の難所は、サワーキャベツの葉です。普通のキャベツで巻いても料理としてはおいしいのですが、サルマーレらしさは酸味にあります。本記事では、瓶詰めザワークラウトを刻んで鍋に敷く方法と、普通のキャベツを酢と塩で短時間寄せる方法を組み合わせます。完全な発酵キャベツではないものの、初回から「ただのロールキャベツ」へ流れにくくなります。

同じ東欧の煮込みなら、酸味と肉の重ね方はビゴスに近く、包む料理としてはドルマとも比べられます。ルーマニアの食卓を続けるなら、チーズパイのプラチンタを一緒に出すと、かなり楽しい献立になります。

表記について

ルーマニア語では sarmale と書きます。単数形は sarma ですが、食卓では複数個で出すため sarmale と呼ぶことが多い料理です。本記事では日本語表記を「サルマーレ」に統一します。


日本の台所で現地に寄せる分岐

サルマーレの本場感は、輸入食材を全部そろえることではなく、酸味、米入りの肉だね、低温の煮込み、ママリガの組み合わせで決まります。日本のスーパーで作るなら、どこを守り、どこを代替するかを先に決めると失敗しにくいです。

迷う材料・工程 現地寄せ 日本での現実解 判断
キャベツの葉 丸ごと発酵させた酸っぱいキャベツ 普通のキャベツを酢入り湯でゆで、ザワークラウトを鍋底に敷く 酸味は必要。普通の葉だけだとロールキャベツ寄り
肉だね 豚肉中心、米入り 豚ひき肉多めの合いびき 鶏ひき肉だけだと軽すぎる
燻製香 afumătură と呼ばれる燻製肉 厚切りベーコン、スモークソーセージ 入れすぎると塩辛いので少量で十分
香草 ディル、タイム、cimbru 乾燥ディルとタイム パセリだけでは香りが平ら
添え物 mămăligă と smântână ポレンタ粉とサワークリーム ご飯だけでも食べられるが、酸味の受け止め方が変わる

ルーマニアのサルマーレは、地域や家庭で巻き方も大きさも変わります。モルドバ寄りでは小さく細く巻く家庭もあり、トランシルヴァニアでは燻製肉の存在感が強くなることがあります。ぶどうの葉で巻く型もありますが、初回はキャベツの方が扱いやすいです。ママリガをすでに作ったことがあれば、同じ粉を添え物に回せます。

日本の読者にとって一番大きい分岐は、葉を発酵させるかどうかです。丸ごとの発酵キャベツは通販や東欧食材店で見つかることがありますが、毎回それを待つと作る機会が減ります。瓶詰めザワークラウトと酢入り下ゆでの組み合わせなら、酸味の方向だけは守れます。酸味を怖がって砂糖を増やすより、サワークリームとママリガで丸くする方がルーマニアの食べ方に近づきます。


失敗原因、保存、よくある質問

翌日に温め直したサルマーレの断面と濃くなったトマトソース
サルマーレは翌日に煮汁が落ち着く。温め直しは弱火で焦がさず、必要なら水を少し足す

葉が破れるのはなぜですか?

葉が硬い、芯が厚い、巻きがきつい、煮立てすぎのどれかです。キャベツは半透明になるまで中火でゆで、芯を厚さ2mmほどにそいでください。包む時は米がふくらむ余地を残し、煮込みでは大きく沸騰させません。破れた葉は鍋底に敷けば無駄になりません。

肉だねが硬くなります

練りすぎ、水分不足、脂の少ない肉が原因です。肉だねは2分ほどで止め、水50mlを必ず入れます。豚ひき肉を中心にすると柔らかく、牛肉だけにすると締まりやすいです。米を炊いた状態で入れると水分を吸う余地がなく、詰まった食感になりやすいので、生米を使います。

普通のロールキャベツと何が違いますか?

大きな違いは、酸味と米です。日本のロールキャベツは甘いキャベツとスープで煮ることが多いですが、サルマーレは酸っぱい葉、米入りの肉だね、トマト、燻製香で重ねます。味の重心はコンソメではなく発酵キャベツにあります。

保存と温め直しはどうしますか?

粗熱を取ってから煮汁ごと保存容器に移し、冷蔵で3日を目安に食べ切ります。冷凍は1か月を目安にできます。温め直しは鍋に戻し、弱火で10から12分、煮汁がふつふつする程度にします。煮汁が詰まっている場合は水を大さじ2から3足してください。USDA FSISは、残り物は冷蔵で3から4日、再加熱は十分な温度まで温めることを勧めています。

どんな献立に合わせるとよいですか?

最初はサルマーレ、ママリガ、サワークリーム、ピクルスだけで十分です。もう一品足すなら、同じルーマニアのプラチンタを小さく切って前菜にします。東欧の食卓として広げるなら、ボルシチピエロギグヤーシュを別日に作ると、酸味と煮込みの使い方の違いがよく分かります。

サワークリームなしでも食べられますか?

食べられます。ただ、酸っぱいキャベツと濃い肉だねをやわらげる役割があるため、ある方がまとまります。乳製品を避ける場合は、水切りした豆乳ヨーグルトや、オリーブオイルを少し混ぜた豆腐クリームで代用できます。甘いヨーグルトは料理の味が崩れるので避けてください。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行サルマーレの作り方|ルーマニアの発酵キャベツ包み
URL
https://sekaigohan.com/recipes/east-europe/romania/sarmale
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月17日
主な参考リンク
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