ココアをまとったカタニアスを小さな器に盛り、割った粒からアーモンドが見えている
🔪下準備35分
🔥調理30分
🍽️分量36
🌍料理スペイン料理・カタルーニャ菓子

カタニアスの作り方|ペネデスのアーモンド菓子

約32分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

アーモンドを乾煎りする

所要時間10分

手順1: アーモンドを乾煎りする

フライパンに皮むきホールアーモンド120gを入れ、油を使わず弱めの中火で8から10分乾煎りします。2分ごとに鍋をゆすり、表面に薄いベージュの焼き色が入り、ナッツの香りが立ったら火を止めます。アーモンドパウダー20gとヘーゼルナッツパウダー15gは別の小鍋で弱火2分だけ乾煎りし、色が濃くなる前に取り出します。

STEP 22 / 7

砂糖を飴色にしてまとわせる

所要時間8分

手順2: 砂糖を飴色にしてまとわせる

厚手の小鍋にグラニュー糖90g、水25ml、塩1gを入れ、中火で加熱します。混ぜずに泡を見て、温度計で165から170度C、色が薄い琥珀色になったら火を弱火に落とします。乾煎りしたアーモンドを加え、木べらで30から40秒だけ絡めます。粒同士が厚く固まる前に火から下ろします。

STEP 33 / 7

冷まして粒を分ける

所要時間15分

手順3: 冷まして粒を分ける

オーブンシートにアーモンドを広げ、火を使わず室温20度C前後で10分冷まします。熱いうちは触ると危ないため、糖衣が透明でパリッと固まり、粒を動かしても糸を引かない状態まで待ちます。手で触れる温度になったら、くっついた粒をフォークで分けます。割れた粒や小さい粒を5から6粒だけ取り、包丁で3mm前後の粗い粉状に刻み、粒の大きさが均一になったら白いコーティングへ混ぜる分として残します。

STEP 44 / 7

白いコーティングを作る

所要時間9分

手順4: 白いコーティングを作る

ホワイトチョコ180gは1cm角を目安に刻んで耐熱ボウルに入れ、50度C前後の湯せんにかけます。弱火で湯気が静かに上がる程度を保ち、チョコが40から45度Cでなめらかに溶けたら湯せんから外します。乾煎りしたナッツ粉と3mm前後に刻んだキャラメルアーモンドを混ぜ、室温で28から30度Cまで下げます。粉っぽさが消え、へらから流れるがゆっくり落ちる粘度が目安です。

STEP 55 / 7

アーモンドへ薄く重ねる

所要時間12分

手順5: アーモンドへ薄く重ねる

ボウルの中へキャラメルアーモンドを10粒ずつ入れ、火は使わず室温18から22度Cでへらを使って転がします。白いコーティングを小さじ1ずつ足し、粒がくっついたら一度オーブンシートへ出して2分休ませます。白っぽい色が均一に変わり、コーティングが全体へ絡み、表面のつやが少し落ち、厚い団子にならずアーモンドの形が少し分かる薄い層になれば十分です。

STEP 66 / 7

ココアをまぶして余分を落とす

所要時間6分

手順6: ココアをまぶして余分を落とす

無糖ココア35gと粉砂糖8gを混ぜ、ふるいで広いバットへ薄く振ります。白い層がまだ少し粘るうちにアーモンドを入れ、火を使わずスプーンで転がして全体へココアをまとわせます。1粒ずつ離し、表面が湿って見えるところへだけ追加でココアを振ります。最後に茶こしへ移し、余分な粉を軽く落とします。

STEP 77 / 7

冷まして密閉する

所要時間30分

手順7: 冷まして密閉する

ココアをまとわせたカタニアスをオーブンシートに2cmほど間隔を空けて一層に並べ、火を使わず18から22度Cの涼しい場所で30分休ませます。表面がさらっとし、指でそっと触ってココアがべったり付かなくなったら完成です。完全に冷めてから密閉容器に重ならないよう入れます。温かいままふたをすると内側に水滴がつき、表面がまだらになります。

キャラメルは165から170度C、ホワイトチョコを溶かす時は40から45度C、絡める時は28から30度C、固める場所は18から22度Cが家庭の目安です。温度計がない場合は、キャラメルは薄い琥珀色、チョコはへらからゆっくり落ちる粘度、仕上げはココアが指へべったり移らない状態で判断します。

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Ingredients

材料を分けて見る

4品目

アーモンドとキャラメル

材料 分量 代替・備考
皮むきホールアーモンド 120g 粒がそろったものを36から45粒選ぶ。割れた粒はコーティング用に砕く
グラニュー糖 90g 上白糖より結晶が扱いやすい
水 25ml 砂糖を湿らせる量。増やすと加熱時間が長くなる
塩 1g アーモンドの甘さを締める
5品目

白いコーティングと仕上げ

材料 分量 代替・備考
ホワイトチョコ 180g 製菓用が扱いやすい。刻んでから溶かす
アーモンドパウダー 20g 乾煎りして冷ましておく
ヘーゼルナッツパウダー 15g 入手しにくければアーモンドパウダー15gで代用
無糖ココア 35g 甘い調整ココアは不可
粉砂糖 8g ココアの角を少し丸める。甘いホワイトチョコなら省く
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材料表の分量36人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
2kcal
エネルギー
0.1g
タンパク質
0.1g
脂質
0.2g
炭水化物
0.0g
食物繊維
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

道具

道具 使い方 代替
厚手の小鍋 キャラメルを作る 小さめのフライパン
料理用温度計 キャラメルとチョコの温度を見る 色と泡で判断もできるが初回は温度計が安心
小型フードプロセッサー 欠けたアーモンドを粗く砕く 包丁で粗く刻む
ふるいまたは茶こし ココアを薄くまぶす 目の細かいざる
密閉容器 湿気を避けて保存 清潔なガラス瓶

このレシピは、アーモンド、ヘーゼルナッツ、乳成分、大豆由来レシチンを含む可能性のあるチョコレートを使います。ナッツや乳製品のアレルギーがある場合は食べないでください。子どもが食べる場合も、硬いアーモンドが中心に入るため、年齢に合わせて粒の大きさと噛む力を確認します。

ココアの粉の中に、ペネデスの小さな余韻

食後のコーヒーを淹れたあと、皿の端に小さな茶色い粒が二つ三つあるだけで、テーブルの空気が少し変わります。カタニアスは、アーモンドをキャラメルで包み、白いチョコレートの層をまとわせ、最後にココアで眠らせるようなカタルーニャの菓子です。噛むと最初にココアの苦み、次にミルキーな甘さ、最後に香ばしいアーモンドが戻ってきます。

カタニアス(Catànies)は、スペイン北東部カタルーニャ州、ワイン産地としても知られるペネデス地方、特にヴィラフランカ・デル・ペネデスと結びつきの強いチョコレート菓子です。資料によって、Cudié家による1940年代からの生産、現在のCatàniesという商品名の成立、登録時期の説明には少し差があります。ただ、現地の観光・文化資料では、ヴィラフランカの名物菓子として、キャラメリゼしたアーモンド、白いプラリネ風の層、ココアの仕上げが共通して語られています。

日本の台所でそのまま再現しようとすると、専用の白いプラリネや細かな温度管理が壁になります。この記事では、皮むきアーモンド、ホワイトチョコ、ナッツ粉、無糖ココアで家庭向けに寄せます。大切なのは、アーモンドを焦がさず香ばしくすること、キャラメルを薄くまとわせること、白い層を厚くしすぎないことです。チョコ菓子というより、アーモンドを主役にした食後の小菓子として作ると、現地の食べ方に近づきます。

フィデウアやパエリア・バレンシアーナのあとに大きなデザートを出すと重く感じる時、カタニアスはちょうどいい締めになります。冷たいガスパチョから魚介の鍋料理へ進み、最後にコーヒーと小さな菓子を添えると、スペイン料理の「皿を大きくしすぎない楽しさ」が見えてきます。

本記事の方針

本家の配合は家庭で完全に公開再現できるものではありません。ここでは、キャラメリゼしたアーモンド、白いチョコとナッツの層、ココアの仕上げという骨格を守り、日本で買いやすい製菓材料と家庭用の温度管理で作れる近似レシピにします。

カタニアスで守りたい材料と、代えてよい材料

カタニアスの材料として、皮むきアーモンド、ホワイトチョコ、ココア、砂糖、温度計を台に並べた様子
材料は少ないが、砂糖とチョコの温度を先に決めておくと作業が落ち着く

カタニアスは、材料の数よりも温度と湿気が仕上がりを決めます。アーモンドは香ばしく、キャラメルは薄く、白い層は厚くしすぎず、ココアは最後に余分を落とす。ここを守れば、家庭の材料でも「ただのチョコがけアーモンド」から少し離れます。

迷うところ 現地寄せ 日本の台所での現実解 避けたい方向
アーモンド 皮むきのマルコナ系アーモンド 皮むきホールアーモンドを乾煎りする 生のまま使う、湿ったナッツを使う
白い層 白いプラリネ風の層 ホワイトチョコにアーモンド粉とヘーゼルナッツ粉を混ぜる ホワイトチョコだけを厚くかける
キャラメル 薄く香ばしい糖衣 165から170度Cを目安に薄い飴色で止める 濃い茶色まで焦がす
ココア 苦みのある粉の仕上げ 無糖ココアを薄くまぶし、余分を落とす 甘い調整ココアを厚くつける
保存 乾いた小菓子として密閉 20度C前後で完全に固めてから密閉 温かいまま瓶に入れる

ホワイトチョコは、カカオ分の違いよりも溶け方を見ます。高級すぎるものを探す必要はありませんが、製菓用の板状またはタブレット状のものが扱いやすいです。市販の菓子用ホワイトチョコを使う場合は甘さが強いので、粉砂糖を足さず、ココアを無糖にしてバランスを取ります。

買い出し|材料よりも温度と湿気の道具をそろえる

アーモンド、ホワイトチョコ、ココアは製菓材料店や輸入食材店で選ぶほうが失敗が少ないので、ここでは商品カード化しません。購入導線は、家庭で作る時に失敗を減らす道具に絞ります。

キャラメルは、色だけで見ると止めどころが遅れます。165から170度Cを越えて濃くすると、ココアの苦みと重なって後味が焦げ寄りになります。初回は温度計を使うと、薄い飴色で止めやすくなります。

欠けたアーモンドや端の粒を細かく砕いて白い層に混ぜると、ホワイトチョコだけの単調な甘さが少し引き締まります。たくさん砕く必要はありませんが、少量を均一にするには小型のフードプロセッサーが便利です。

カタニアスは、できたてをすぐ食べるより、完全に冷えてココアが落ち着いた頃がおいしい菓子です。湿気を吸うと表面がまだらになるため、冷め切ってから密閉できる容器へ移します。

失敗しやすいところと直し方

カタニアスの失敗は、焦げ、厚塗り、湿気の三つに集まります。表面のココアで多少隠れるため、作業中は「見た目より軽さ」を優先してください。白い層が厚いと甘く重くなり、キャラメルが濃いと苦みが残ります。

状態 原因 その場での直し方
キャラメルが苦い 170度Cを大きく越えた、色を濃くしすぎた 焦げた分は使わない。次回は薄い琥珀色で止める
粒が大きな塊になる キャラメルや白い層を一度に厚く絡めた 温かいうちにフォークで分け、白い層は10粒ずつ作業する
ホワイトチョコがざらつく 湯せんが熱すぎる、水分が入った その回は厚塗りせず薄く絡める。次回は50度C前後の湯せんにする
ココアがべたつく 白い層が温かい、湿度が高い 涼しい場所で10分休ませ、再度薄くココアを振る
翌日に表面がまだら 完全に冷める前に密閉した ふたを開けて乾いた場所で15分置く。次回は30分以上休ませる

甘さが強いと感じた時は、砂糖を大きく減らすより、ココアを無糖のままにし、粉砂糖を省きます。キャラメルの砂糖を減らしすぎると、アーモンドに薄くまとわず、ところどころ裸の粒になります。カタニアスらしさは小さな層の重なりにあるので、甘さは最後の粉で調整するほうが安定します。

現地の食べ方と、食卓への出し方

完成したカタニアスを小皿に盛り、コーヒーと保存瓶を添えた食卓
カタニアスは小皿に少量ずつ出し、コーヒーや食後酒と合わせると食べ疲れしにくい

現地の菓子店で見るカタニアスは、箱や袋で買って少しずつ食べる小菓子です。大きなケーキのように切り分けるものではなく、食後のコーヒー、ワインの余韻、来客時の小皿に向きます。家庭で作る場合も、皿いっぱいに盛るより、2から3粒を小さな器へ出すほうが香りが立ちます。

同じスペイン料理の流れで食卓を組むなら、前半はカルソッツァーダのような野菜の炭火料理、主菜はフィデウアやパエリア・バレンシアーナ、食後にカタニアスという流れが自然です。魚介の鍋料理のあと、濃いチョコレートケーキではなく、ココアをまとったアーモンド菓子で終えると、重さが残りません。

ナッツとチョコの小菓子としては、イタリア・シチリアのムパナティッギや、中東のナッツ菓子ムハンチャとも並べて考えると面白いです。どれも甘さだけで押すのではなく、ナッツ、粉、香りの層で食後の小さな満足を作ります。

保存と作り置き

完全に冷めたカタニアスは、密閉容器に入れて涼しい場所で3から4日、冷蔵なら1週間を目安に食べ切ります。冷蔵する場合は、取り出した直後にふたを開けると結露しやすいので、容器ごと室温に10分置いてから開けます。表面のココアが湿ると見た目も食感も落ちます。

冷凍はおすすめしません。解凍時の水分でココアがまだらになり、白い層もくすみます。作り置きしたい場合は、キャラメルアーモンドだけを前日に作り、密閉しておきます。食べる日にホワイトチョコを絡め、ココアをまぶすと、表面の粉がきれいに残ります。

持ち寄りにするなら、1粒ずつ小さな紙カップへ入れ、容器の底に乾いたキッチンペーパーを敷きます。湿気の多い季節は、保冷剤を直接当てると結露するため、保冷バッグの中でも容器を布巾で包むと表面が荒れにくくなります。

よくある質問

皮つきアーモンドでも作れますか?

作れますが、ココアの苦みと皮の渋みが重なりやすく、見た目も黒っぽくなります。初回は皮むきホールアーモンドを使うほうが、白い層との対比が出ます。皮つきを使う場合は、乾煎り後に粗熱を取り、皮が焦げていない粒だけを選びます。

ホワイトチョコだけでコーティングしてもいいですか?

作れます。ただし、ホワイトチョコだけだと甘さが前に出て、カタニアスのナッツ菓子らしさが弱くなります。アーモンドパウダーやヘーゼルナッツパウダーを少量混ぜると、プラリネ風の香りが出て、ココアの苦みにもつながります。

キャラメルの温度計がない場合はどう見ますか?

泡が大きくなり、液体が透明から薄い琥珀色に変わったところで止めます。濃い茶色まで待つと苦みが残ります。温度計なしで作る場合は、鍋を小さくしすぎず、色を見やすい銀色の鍋を使ってください。黒いフッ素加工の鍋は色が読みにくいです。

ココアが厚く付きすぎます。

白い層が温かすぎるか、ココアを直接山盛りにしている可能性があります。ココアはバットへ薄く振ってから転がし、最後に茶こしで余分を落とします。苦みを強くしたい場合も、厚く盛るより、無糖ココアを使うほうがきれいに仕上がります。

夏でも作れますか?

作れますが、室温が高い日は白い層が固まりにくく、ココアが湿りやすくなります。エアコンの効いた部屋で作り、コーティングの途中でべたつく場合は、粒をオーブンシートに広げて冷蔵庫で5分だけ休ませます。長く冷やしすぎると結露するので、短時間で戻します。

どの料理の後に出すと合いますか?

魚介のフィデウア、米料理のパエリア・バレンシアーナ、焼きねぎのカルソッツァーダの後に合います。大きなデザートではなく、小さなナッツ菓子で締めたい時に向きます。

主な参考リンク

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