レバノンのババガヌーシュ。焼きなすとタヒニを混ぜたメゼにオリーブオイル、スマック、ざくろ、パセリを散らした皿
🔪下準備20分
🔥調理15分
🍽️分量4
🌍料理レバノン料理
中東レシピ

ババガヌーシュの作り方|焼きなすのレバノンメゼ

24分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: なすを黒く焼く(12から15分)
STEP 11 / 6

なすを黒く焼く(12から15分)

ガス火に焼き網をのせ、なす3本を中火で12から15分焼きます。2から3分ごとにトングで転がし、皮が全体に黒く縮み、箸で押すと果肉が抵抗なくへこむ状態を目安にします。ガス火がない場合は魚焼きグリル強火で12から14分、または230度Cのオーブンで25から30分焼き、皮に焦げ目としわが出るまで加熱します。

手順2: 蒸らして水気を切る(15分)
STEP 22 / 6

蒸らして水気を切る(15分)

火を止めたらなすをボウルに移し、皿かふたをかぶせて5分蒸らします。指で触れる温度になったら皮を手でむき、果肉が箸で裂けるやわらかさで、焦げた皮が少し残る程度で止めます。水では洗いません。縦半分に割ったなすをざるにのせ、10分置いて薄い茶色の汁を大さじ2ほど落とします。ここで水分を抜くと、後でタヒニが水っぽく緩みません。

手順3: 果肉を粗く刻む(3分)
STEP 33 / 6

果肉を粗く刻む(3分)

水気を切ったなすの果肉をまな板に置き、包丁で粗く刻みます。完全なペーストにせず、5mm前後の粒と繊維が少し残る状態が目安です。長い繊維が残るとパンですくいにくいので、縦横に数回だけ包丁を入れます。焦げた皮が大きく混じっている場合は苦くなるため取り除き、小さな黒い点は香りとして残します。

手順4: タヒニを先にのばす(3分)
STEP 44 / 6

タヒニを先にのばす(3分)

ボウルにタヒニ60g、レモン汁大さじ2と1/2、すりおろしにんにく小1片、塩小さじ1/2、クミン小さじ1/4を入れ、泡立て器かフォークで1分ほど混ぜます。タヒニはレモンで一度固く締まります。重いマヨネーズ状になったら、水小さじ1から2を少しずつ足し、白っぽくなめらかで、スプーンの跡が2秒ほど残る固さにします。

手順5: なすを合わせて休ませる(10分)
STEP 55 / 6

なすを合わせて休ませる(10分)

手順3の果肉をタヒニのボウルに加え、フォークで底から返すように2分混ぜます。オリーブオイル大さじ1を加え、全体が淡いベージュで均一になり、5mm前後のなすの粒がところどころ見える状態で止めます。フォークですくうと、ゆっくり落ちるまとまりが目安です。味見をして、ぼんやりするなら塩を小さじ1/6ほど、重いならレモン汁を小さじ1足します。ラップをして10分休ませると、にんにくの辛味が丸くなります。

手順6: 皿に広げて仕上げる(2分)
STEP 66 / 6

皿に広げて仕上げる(2分)

浅い皿にババガヌーシュを移し、直径18から20cmほどに薄く広げます。スプーンの背で外側から内側へゆるい溝を作り、残りのオリーブオイル大さじ1を流します。スマック小さじ1/2、刻みパセリ10g、ざくろの実30gを散らし、温めたピタパンを横に置きます。盛り付け後はすぐ食べられますが、冷蔵庫で15分冷やすと酸味がなじみます。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

なすは、米なすより普通の長なすを3本使う方が扱いやすいです。皮が薄く、直火や魚焼きグリルで早く崩れます。太い米なすで作る場合は、焼き時間を5から8分長くし、中心が冷たいまま残らないようにします。

なす、タヒニ、レモン、にんにく、スマック、ざくろ、パセリ、ピタを並べた材料
なす、タヒニ、レモン、にんにくが基本。スマックとざくろは香りと色を足す仕上げ
11品目

基本材料

材料 分量 代替・備考
なす 3本(約700から750g) 長なす、千両なすが扱いやすい。米なすなら1個半から2個
タヒニ 60g 白練りごま55gに水小さじ2を混ぜて代用可
レモン汁 大さじ2と1/2 酸味が弱いレモンなら大さじ3まで
にんにく 小1片(約4g) すりおろす。辛味が苦手なら半量
オリーブオイル 大さじ2 大さじ1は生地に、残りは仕上げ
小さじ2/3 まず小さじ1/2で混ぜ、最後に調整
クミンパウダー 小さじ1/4 省略可。入れすぎると焼きなすより前に出る
スマック 小さじ1/2 仕上げ。なければゆかりを少量だけ
ざくろの実 30g 省略可。ミニトマトの粗みじんは別の味になる
パセリ 10g 粗みじん。ミントを少量混ぜてもよい
ピタパン 4枚 薄いトルティーヤ、ナン、バゲットでも可
5品目

代替してよいもの、しない方がよいもの

迷う材料 代替 判断
タヒニ 白練りごま+水 代替可。ただし日本の練りごまは濃いので少し水でゆるめる
スマック ゆかり少量 色と酸味は近いが、塩が強い。小さじ1/4から
ざくろ なし なくてもよい。甘酸っぱさと見た目を足す役
直火 魚焼きグリル強火、オーブン230度C 代替可。電子レンジだけは香りが弱い
なすの皮の焦げ 省かない 黒い皮の香りが料理の芯。水洗いもしない

買い出しで見る価値があるのは、タヒニとスマックです。タヒニはフムスシャワルマのタヒニソース、ファラフェルの添えものにも回せます。スマックはレモンのような酸味を粉で足せるので、焼き肉、サラダ、玉ねぎのマリネにも使い道があります。

なめらかな店風に寄せたいなら、ハンドブレンダーを使う手もあります。ただし最初の一回は包丁とフォークで作る方が、焼きなすの水分や繊維の残り方を覚えやすいです。ブレンダーは、フムスやタヒニソースを何度も作る人向けの道具として見るのがちょうどいいです。

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この料理の買い出し

買い出しガイド
掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
205
kcal
4.0g
タンパク質
15.5g
脂質
14.5g
炭水化物
4.5g
食物繊維
425mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料と買い出し

なすは、米なすより普通の長なすを3 本使う方が扱いやすいです。皮が薄く、直火や魚焼きグリルで早く崩れます。太い米なすで作る場合は、焼き時間を5から8分長くし、中心が冷たいまま残らないようにします。

なす、タヒニ、レモン、にんにく、スマック、ざくろ、パセリ、ピタを並べた材料
なす、タヒニ、レモン、にんにくが基本。スマックとざくろは香りと色を足す仕上げ

基本材料

材料 分量 代替・備考
なす 3 本(約700から750 g) 長なす、千両なすが扱いやすい。米なすなら1 個半から2 個
タヒニ 60 g 白練りごま55 gに水小さじ2を混ぜて代用可
レモン汁 大さじ2と1/2 酸味が弱いレモンなら大さじ3まで
にんにく 小1 片(約4 g) すりおろす。辛味が苦手なら半量
オリーブオイル 大さじ2 大さじ1は生地に、残りは仕上げ
小さじ2/3 まず小さじ1/2で混ぜ、最後に調整
クミンパウダー 小さじ1/4 省略可。入れすぎると焼きなすより前に出る
スマック 小さじ1/2 仕上げ。なければゆかりを少量だけ
ざくろの実 30 g 省略可。ミニトマトの粗みじんは別の味になる
パセリ 10 g 粗みじん。ミントを少量混ぜてもよい
ピタパン 4 枚 薄いトルティーヤ、ナン、バゲットでも可

代替してよいもの、しない方がよいもの

迷う材料 代替 判断
タヒニ 白練りごま+水 代替可。ただし日本の練りごまは濃いので少し水でゆるめる
スマック ゆかり少量 色と酸味は近いが、塩が強い。小さじ1/4から
ざくろ なし なくてもよい。甘酸っぱさと見た目を足す役
直火 魚焼きグリル強火、オーブン230度C 代替可。電子レンジだけは香りが弱い
なすの皮の焦げ 省かない 黒い皮の香りが料理の芯。水洗いもしない

買い出しで見る価値があるのは、タヒニとスマックです。タヒニはフムスシャワルマのタヒニソース、ファラフェルの添えものにも回せます。スマックはレモンのような酸味を粉で足せるので、焼き肉、サラダ、玉ねぎのマリネにも使い道があります。

なめらかな店風に寄せたいなら、ハンドブレンダーを使う手もあります。ただし最初の一回は包丁とフォークで作る方が、焼きなすの水分や繊維の残り方を覚えやすいです。ブレンダーは、フムスやタヒニソースを何度も作る人向けの道具として見るのがちょうどいいです。

黒く焼いたなすの中から、甘い煙が出てくる

なすを焼いている間、台所は少しだけ屋台の匂いになります。皮が黒くふくらみ、菜箸で触ると中の果肉がふっとへこむ。熱いうちに割ると、湯気の奥から甘い煙の香りが立ちます。ここを急いで水で洗ってしまうと、ババガヌーシュのいちばんおいしい部分まで流れてしまいます。

ババガヌーシュは、焼きなすをタヒニ、レモン、にんにく、オリーブオイルで和えるレバント地方のメゼです。レバノンの食卓では、フムスタブーレファラフェルと同じように、パンですくって食べる前菜の皿として並びます。

日本で作るときの悩みは、タヒニよりむしろ「なすをどう焼くか」です。電子レンジで柔らかくするだけでは、なすの水分は抜けますが、皮が焦げた香りは出ません。ガス火があれば直火、なければ魚焼きグリルの強火、それも難しければ高温オーブンで皮に焦げ目をつけます。

この記事では、レバノンの家庭料理としてのババガヌーシュを、日本の台所で作りやすい比率に落とします。フードプロセッサーを使わず、包丁とフォークで粗さを残す作り方です。なめらかすぎるディップではなく、焼きなすの粒が少し残る前菜として仕上げます。

アレルギー情報

この料理にはごまを含むタヒニを使います。ピタパンを添える場合は小麦にも注意してください。ざくろ、スマック、パセリは仕上げ用なので、省いても基本の味は成立します。

ババガヌーシュとは何か

ババガヌーシュは、アラビア語圏で食べられる焼きなすの前菜です。英語では baba ganoush、baba ghanouj、baba ghanoush など表記が揺れます。レバント地方では、タヒニ入りをムタッバルと呼び、ざくろや野菜を加えた刻みなすの皿をババガヌーシュと呼び分けることもあります。

フムス、タブーレ、ファラフェルと並べたババガヌーシュのメゼ食卓
ババガヌーシュは一品で完結させるより、酸味、豆、揚げ物、パンと並べると食べやすい

日本語で検索される「ババガヌーシュ」は、たいていタヒニ入りの焼きなすディップを指します。この記事でもその呼び方に合わせますが、味の中心は「焼きなすの煙」と「タヒニのごまのコク」です。タヒニを多くすればフムスに近い重さになり、少なすぎると焼きなすの水分だけが前に出ます。

現地の皿に近づけるなら、白くなめらかなクリームを目指しすぎない方がいいです。なすの繊維が少し見え、皮の焦げた黒い点がところどころ残り、レモンで口が軽くなる。そのくらいの粗さが、ピタで何度もすくいたくなるバランスです。

水っぽくしないための直し方

ババガヌーシュの失敗は、たいてい水分、苦味、にんにくの強さのどれかです。材料が少ない分、ひとつのズレがそのまま味に出ます。

味見した状態 足すもの 量の目安
味がぼんやりする 塩、レモン汁 塩ひとつまみ、レモン汁小さじ1
重くてごまが強い レモン汁、刻みパセリ レモン汁小さじ1、パセリ小さじ2
酸っぱすぎる タヒニ、オリーブオイル タヒニ小さじ2、オイル小さじ1
ゆるすぎる タヒニを別で練って加える タヒニ小さじ2から大さじ1

一度に大きく直さず、小さじ単位で足す方が失敗しにくいです。タヒニは直接入れるとだまになりやすいので、小皿でレモン汁か水少量と練ってから戻します。

水っぽい

なすを焼いた後の水切りが足りないか、タヒニを水でのばしすぎています。混ぜる前のなすは、ざるの下に汁が落ちるまで10分置きます。完成後に緩い場合は、タヒニ小さじ2を別ボウルでレモン少量と混ぜてから加えると、味を濃くしすぎずにまとまります。

苦い

焦げた皮を大きく混ぜすぎたか、タヒニが古い可能性があります。黒い点は香りになりますが、紙のように大きな皮は苦味が出ます。タヒニは油が分離しているので、使う前に瓶の底までよく混ぜ、苦味や酸化臭が強い場合は使わない方が安全です。

にんにくが辛い

生にんにくは少量でも強く出ます。小1片を超えると、焼きなすよりにんにくが勝ちやすくなります。辛くなったら、冷蔵庫で30分休ませ、食べる直前にレモン汁小さじ1とオリーブオイル小さじ1を足します。子どもと食べる日は、にんにくを半量にして、皿の上で大人だけスマックを足すと分けやすいです。

保存、食べ方、よくある質問

保存容器に入れたババガヌーシュとピタ、ざくろ、パセリ
保存時は浅い容器に入れ、オリーブオイルを薄く張って乾燥を防ぐ

保存する場合は、浅い保存容器に入れ、表面へオリーブオイルを小さじ1ほど薄くのばしてからふたをします。冷蔵で2日が目安です。ざくろやパセリは水分が出るので、保存前には混ぜず、食べる直前に散らします。

状態 保存方法 日持ち 食べる前
完成後 浅い容器で冷蔵 2日 10分室温に戻し、レモンを少量足す
焼いたなすだけ 皮をむき、水切りして冷蔵 1日 タヒニと混ぜる前に汁を捨てる
冷凍 おすすめしない - 解凍で水が出て香りが落ちる

何と一緒に食べるとよいですか

ピタパン、フムス、タブーレ、ファラフェルを並べると、レバノンのメゼらしい食卓になります。肉料理を足すならキッベ・ビッサニーヤシャワルマが合います。日本の夕食に寄せる日は、焼き魚や鶏肉のグリルの横に置き、ソースのように少しずつ食べても自然です。

電子レンジだけで作れますか

柔らかくすることはできますが、ババガヌーシュらしい煙の香りは出にくいです。どうしても電子レンジを使う場合は、なすに穴を開けて600Wで5から6分加熱し、その後トースター強火で皮に焦げ目をつけます。完全な直火の香りにはなりませんが、レンジだけよりは近づきます。

フードプロセッサーでなめらかにしてもよいですか

できます。ただし回しすぎると、なすの繊維が消えて、タヒニ入りの白いソースに寄ります。使う場合は、タヒニソースとなすを入れて3から5秒ずつ短く回し、粒が残るところで止めます。オリーブオイルは機械にかけず、最後に皿でかける方が苦味が出にくいです。

タヒニを入れない版はありますか

あります。地域や家庭によっては、焼きなす、レモン、オリーブオイル、ざくろ、野菜を合わせる軽い版もあります。日本語でババガヌーシュとして探されるものはタヒニ入りが多いので、この記事ではタヒニを基本にしています。タヒニなしにする場合は、塩を少し控え、オリーブオイルを大さじ1足すと味が細くなりません。

最後にもう一度だけ大事な点をまとめるなら、なすは黒く焼き、洗わず、水気を切ることです。タヒニやスマックはあとから足せますが、焼きなすの香りだけは最初の加熱で決まります。台所に少し煙の匂いが残るくらいで、ちょうどよいババガヌーシュになります。

参考にした資料

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ババガヌーシュの作り方|焼きなすのレバノンメゼ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/middle-east/lebanon/baba-ghanoush
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月16日
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