牛胃とホミニーを赤いチリスープで煮込み、玉ねぎ、ライム、オレガノを添えたメキシコのメヌード
🔪下準備35分
🔥調理2時間45分
🍽️分量4
🌍料理メキシコ料理

メヌードの作り方|牛胃とホミニーを煮込む赤いスープ

約34分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

牛胃を下ゆでする

所要時間15分

手順1: 牛胃を下ゆでする

強めの中火で加熱します。

牛ハチノス500gを、厚みのある部分が5cm角ほどになるよう大きな塊のまま分け、ボウルで短時間すすぎます。表面に付いた水分を切ります。

鍋に牛胃を入れてたっぷりの水を注ぎ、強めの中火で沸かしてください。

沸騰してから5分、表面に白い泡がまとまって浮く状態を保ちます。

湯を捨て、牛胃をざるへ上げ、鍋を洗います。

湯を切った牛胃が白から薄い灰色で、表面のぬめりが強く残っていなければ次へ進めます。

においが強い場合は同じ下ゆでを一度だけ繰り返します。

何度も水にさらしたり、酢や洗浄剤でにおいを消そうとしたりすると、下処理の状態を判断しにくくなるため避けます。

STEP 22 / 8

牛胃とすね肉を煮る

所要時間2時間から2時間20分

手順2: 牛胃とすね肉を煮る

最初は中火、沸いたら弱火にします。

洗った鍋へ牛胃、牛すね肉、玉ねぎ、つぶしたにんにく、ローリエ、乾燥オレガノ、水2Lを入れます。

中火で沸かし、沸騰後15分はふたをせず、表面に集まる泡をおたまで取ります。

泡が減ったら弱火へ落とし、ふたを少しずらして、液面が小さく揺れる状態を保ちます。この段階のだしはさらりとした粘度で、具をすくえる濃さです。

1時間30分を過ぎたら、牛胃の厚い部分へ箸を刺して確認します。

箸先が入り、持ち上げても崩れず、噛んだときの弾力を想像できる抵抗が残れば順調です。

まだ硬い場合は熱湯を100ml足し、ふたを戻して10分ずつ延長します。

強く煮立て続けると水分が減るわりに表面が締まりやすいため、鍋全体が激しく踊る火加減にはしません。

STEP 33 / 8

乾燥チリを焼いて戻す

所要時間30分

手順3: 乾燥チリを焼いて戻す

焼く間は中弱火、戻す間は火を使いません。

グアヒージョ、アンチョ、チレ・デ・アルボルのヘタ、種、太い筋を取り除きます。

乾いたフライパンへグアヒージョとアンチョを広げ、中弱火で片面20秒から30秒ずつ温めます。

チレ・デ・アルボルは薄いので10秒ほどで十分です。

甘い乾燥果実のような香りが立ち、皮の色が少し鮮やかになったらすぐに取り出します。

黒い斑点が広がった場合は焦げているため、そのチリをソースへ入れません。

焼いたチリをボウルへ移し、80度C前後の湯400mlを注ぎ、皿で押さえて20分置きます。

皮が指で曲がるほど柔らかくなれば戻し終わりです。

戻し汁を少しなめて苦ければ、ソースには使わず、水か煮込みだしへ替えます。

STEP 44 / 8

赤いソースを作ってこす

所要時間10分

手順4: 赤いソースを作ってこす

火は使いません。

戻したチリをざるへ上げ、ミキサーへ入れます。

にんにく1片、クミン、黒こしょう、ブロスまたは水250mlを加え、60秒から90秒、皮の粒がほぼ見えなくなるまで回します。

少量をスプーンの背でつぶし、赤い液体にざらつきがなければ十分です。

細かいざるをボウルに重ね、ソースを流します。

おたまの背で押し、皮のかたまりをこしてください。

ソースが動かない場合はブロスを大さじ1ずつ足してから、もう一度ミキサーにかけます。

こし終わったソースが200mlから250mlあり、赤茶色で均一なら、鍋へ入れる準備ができています。

STEP 55 / 8

チリソースを炒める

所要時間8分

手順5: チリソースを炒める

弱めの中火で加熱します。

フライパンまたは小鍋にサラダ油大さじ1を入れ、弱めの中火で温めます。

こしたチリソースを少量ずつ加え、油がはねないように鍋底から混ぜます。

最初の2分は細かな泡が立ち、3分を過ぎると赤い油が表面に浮きます。

合計5分ほど、スプーンで線を引くと一瞬だけ跡が残る濃さまで煮てください。赤い油が浮き、煮詰まりの跡がすぐには戻らなければ完了です。

ソースが底へ張り付きそうなら火を弱め、煮込みだしを大さじ1足します。

底が茶色くなった場合は、焦げをこすらず、上のソースだけを別鍋へ移します。

焦げたチリの苦味は砂糖で消しにくいため、黒い部分を鍋へ戻さないことが一番の立て直しです。

STEP 66 / 8

ホミニーと赤いソースを加える

所要時間30分

手順6: ホミニーと赤いソースを加える

弱火で静かに煮ます。

牛胃と牛すね肉をだしから取り出します。

だしの表面に脂が多ければ、おたまで一部をすくいますが、すべて取り切る必要はありません。

炒めたチリソースを鍋へ加え、だしが濃い赤色に変わるまで混ぜます。

水気を切って軽く洗ったホミニー缶を加え、牛胃と牛すね肉を戻します。

弱火で25分から30分、ふたを少しずらして煮てください。

ホミニーの粒がふくらみ、赤い汁が表面に薄くまとえば火が入っています。

最後に塩を味見し、薄ければ小さじ1/4ずつ足します。

汁が水っぽい場合は、具を崩さないようにふたを外して10分延長します。

逆に塩気や辛さが強ければ、熱湯を100mlずつ足してから3分温めます。

水だけで薄め続けると香りも弱くなるため、足す量は一度に多くしません。

STEP 77 / 8

牛胃を切って鍋へ戻す

所要時間10分

手順7: 牛胃を切って鍋へ戻す

火を止めた状態から、最後だけ弱火にします。

牛胃をまな板へ取り出し、1.5cmから2cm角に切ります。

牛すね肉は繊維に沿って食べやすくほぐします。

切った牛胃とすね肉を鍋へ戻し、弱火で5分温めてください。

スプーンですくった牛胃が崩れず、歯を入れるとやわらかい弾力で切れれば完成です。

表面がほどけるほど煮崩れている場合も食べられますが、ハチノスらしい食感は弱くなっています。

硬さが残るときは、牛胃だけをだしへ戻し、ふたをして10分ずつ延長します。

STEP 88 / 8

仕上げを別皿に並べる

所要時間5分

手順8: 仕上げを別皿に並べる

スープは弱火で熱い状態を保ちます。

白玉ねぎを2〜3mmのみじん切りにし、ライムを4〜6等分のくし形に切り、パクチーを食べやすくちぎります。

器へメヌードを注ぎ、中央へ玉ねぎ、パクチー、乾燥オレガノを少量ずつのせます。

ライムとチレ・デ・アルボルの粉は別皿に置き、食べる人が酸味と辛味を足せるようにします。

赤い汁、白いホミニー、緑の香草、ライムの酸味が一口の中で順に出れば、盛り付けは十分です。

コーントルティーヤやトスターダは、汁に浸しきらず、口直しの食感として添えます。

ライムを最初から鍋へ絞ると全体が酸っぱくなるため、食卓で少量ずつ加えます。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

牛胃は下処理済みでも厚みや水分量に差があります。 煮込み用の水は最初から少し多めにし、最後に赤いソースとホミニーを加えた段階で、具が十分に浸かる濃さへ整えます。

牛ハチノス、牛すね肉、ホミニー、乾燥グアヒージョ、アンチョ、玉ねぎ、ライムを並べたメヌードの材料
メヌードの材料は牛胃、ホミニー、乾燥チリ、香味野菜、仕上げの酸味に分けて準備する
8品目

牛胃と煮込みだし

材料 分量 代替・備考
下処理済みの牛ハチノス 500g 牛の蜂の巣胃。未処理品より、加熱用として販売されたものを優先する
牛すね肉 250g 骨付きすね、牛すじでも可。牛胃だけよりだしに厚みが出る
玉ねぎ 1/2個(約100g) くし形に切る。残りは仕上げに使う
にんにく 3片 つぶして加える
水 2L 牛胃が常に浸かる量。減ったら熱湯を足す
ローリエ 1枚 なければ省略できる
乾燥オレガノ 小さじ1(約1g) メキシカンオレガノが理想。香りが強い製品は少なめから使う
塩 小さじ1から チリソースと仕上げで分けて調整する
10品目

赤いチリソースとホミニー

材料 分量 代替・備考
乾燥グアヒージョ 4本(約20g) ヘタ、種、太い筋を除く。赤い色と軽い酸味の土台
乾燥アンチョ 2本(約20g) 甘みと深い色を足す。なければグアヒージョを2本増やす
乾燥チレ・デ・アルボル 1本 辛味用。辛さを控える場合は省略する
クミンパウダー 小さじ1 入れすぎるとカレー寄りになるため、最初はこの量にする
黒こしょう 小さじ1/2 粗びきでもよい
にんにく 1片 チリソース用
戻し用の湯 400ml チリが完全に浸かる量
ブロスまたは水 250ml ミキサーで回すための液体
サラダ油 大さじ1 こしたソースを炒める
白いホミニー缶 1缶(内容量425g) 水気を切って軽く洗う。乾燥品なら別に戻して下ゆでする
6品目

食卓で添えるもの

材料 分量 代替・備考
白玉ねぎ 1/2個 細かく刻む。辛ければ水に5分さらして水気を切る
ライム 2個 レモンでもよいが、香りと酸味の出方は変わる
パクチー 1/2束 小ねぎに替えると青い香りが穏やかになる
乾燥オレガノ 小さじ1/2 皿の上で指でもみ、香りを出す
チレ・デ・アルボルの粉 少量 全員が辛いとは限らないため別添えにする
コーントルティーヤまたはトスターダ 4人分 ボリュームを足す。原材料表示は商品ごとに確認する

牛胃、牛すね肉、ホミニー、チリは同時に食べ切る必要がないため、最初からすべてを買い込む必要はありません。 近所でそろう牛肉、玉ねぎ、にんにく、ライムは先に用意し、乾燥チリとホミニーだけを輸入食材店や通販で探すと、代替の判断がぶれません。 オレガノを使い切れる見込みがあり、香りの再現を少しずつ深めたい人は商品カードを確認し、今回だけなら手元の乾燥ハーブで進めてください。

牛胃と加工品の表示を確認する

牛ハチノスは内臓肉なので、加熱用表示と保存状態を優先します。ホミニー缶、トルティーヤ、トスターダ、乾燥スパイスは商品によって小麦、大豆、乳などの表示が異なります。アレルギーがある場合は材料表よりも購入商品の原材料表示を優先し、生の牛胃に触れた器具は洗浄してから仕上げ用の玉ねぎやライムに使ってください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
128kcal
エネルギー
9.8g
タンパク質
5.5g
脂質
8.8g
炭水化物
1.5g
食物繊維
375mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

メヌードは食卓で味を仕上げる赤いスープ

メヌードは、鍋からよそった時点で味を固定する料理ではありません。 赤いスープに浮かぶ牛胃とホミニーへ、刻み玉ねぎ、ライム、オレガノ、好みの辛味を少しずつ足し、食べる人が一杯の輪郭を決めます。

メヌード(menudo)は、牛の胃を香味のあるだしで長く煮るメキシコのスープです。 メキシコの文化情報サイトが紹介する古典的な組み合わせも、グアヒージョで色を付けた赤い汁、刻み玉ねぎ、オレガノ、ライム、チレ・デ・アルボルという構成です(参考文献1)。 牛胃は薄い肉のようにほぐれるのではなく、蜂の巣状の表面に汁が入り、やわらかさの中に弾力が残ります。

メキシコでは、メヌード、パンシータ、モンドンゴという呼び名が地域と料理の型に応じて使われます。 赤いメヌードは北部の料理としてよく知られ、白いメヌードは乾燥チリを入れない透明な汁、中央部のパンシータはホミニーを入れずに牛胃を前に出す形、南部のモンドンゴはじゃがいもやにんじんなどの野菜を合わせる形です(参考文献2)。 このレシピは、乾燥チリの香りと大粒のとうもろこしを一緒に味わえる、メヌード・ロホの家庭版にします。

ホミニーが入るため、見た目はポソレ・ロホに近くなります。 ただし、ポソレの主役が煮えたとうもろこしであるのに対し、この鍋で先に柔らかくするのは牛胃です。 牛ハチノスの食感を残し、ホミニーは甘いコーン缶ではなく、下処理済みの大粒とうもろこしを選ぶと、二つの料理を混同せずに作れます。

このレシピの仕上がり

4人分です。牛胃の下ゆでとチリソースの準備に35分、煮込みに2時間45分、合計3時間20分を見込みます。完成した牛胃は箸で切れるほど柔らかく、それでも一口の中に軽い弾力が残る状態です。辛味は鍋に入れ切らず、仕上げのチレ・デ・アルボルで各自が調整します。

日本で守る味と、無理なく替える材料

赤・白・緑は別の正解

メヌードを赤くするのは、乾燥グアヒージョとアンチョを戻して作るソースです。 グアヒージョは赤い色と乾いた果実のような香り、アンチョは丸い甘みを作り、チレ・デ・アルボルは少量で辛さを足します。 乾燥チリを焦がさず、戻し汁ごとではなくなめらかにしてからこすことが、辛さより先に香りを出すポイントです。 乾燥チリを甘みと苦味の層へ組み立てる考え方は、モレ・ポブラーノのソースにも通じますが、メヌードは香辛料を絞り、牛胃とだしを前に出します。

北西部のソノラ州やシナロア州では、赤いチリを使わない白いメヌードが知られています。 中央部のパンシータではホミニーを入れない作りもあり、南部やユカタン半島のモンドンゴにはじゃがいも、にんじん、香草、アチョーテやサワーオレンジを合わせる例があります(参考文献2)。 ユカタンの酸味とアチョーテの方向を知りたいなら、同地域の煮込みであるコチニータ・ピビルと並べて読むと、乾燥チリ中心の赤いメヌードとの差が見えます。 「ホミニーがないから失敗」という話ではなく、何を主役にするかで別の地域の型へ移ると考えると、代替が選びやすくなります。

日本の買い物で変わる食感

守りたい要素 現地の材料・仕立て 日本での現実的な選択 変わるところ
牛胃の弾力 ハチノスを数時間煮る 下処理済みの牛ハチノス 牛すじだけに替えると、汁はおいしくてもメヌードの食感ではなくなる
大粒のとうもろこし ホミニー、地域によっては省略 白いホミニー缶 スイートコーンは甘さと粒の大きさが別物になる
赤い香り グアヒージョとアンチョ 乾燥チリを輸入食材店や通販で探す パプリカだけでは果実香が弱く、辛味だけを足しても赤いソースにならない
青いハーブ香 メキシカンオレガノ 乾燥オレガノ 地中海系のオレガノでも作れるが、香りはやや直線的になる
酸味と歯ざわり ライム、白玉ねぎ、香草 レモン、玉ねぎ、小ねぎやパクチー レモンは酸味が立ち、ライムの青い香りは軽くなる

牛ハチノスは、精肉売り場の牛肉よりも、もつを扱う肉店で見つかりやすい材料です。 買えるなら「下処理済み」「加熱用」「牛ハチノス」と表示されたものを選び、未処理の胃を自己流で洗浄剤や石灰に触れさせないでください。 牛ハチノスが見つからない場合は、牛すじとホミニーの赤い煮込みとして作ればよく、メヌードと呼ぶために食感を隠す必要はありません。

メキシカンオレガノが手に入らないときは、乾燥オレガノを少量使えば香りの軸を置けます。 GABANのオレガノはメキシコ産を意味する商品ではないため、本場の香りを完全に置き換えるカードではなく、日本で一定量を確保するための候補です。 リンク先では、ホール状の乾燥オレガノか、内容量が100gの商品かを確認してください。 一度だけ作る人は手元の乾燥オレガノで十分で、メキシコ料理やトマト煮込みを続けて作る人にだけ買い足す意味があります。

失敗しやすいところと立て直し方

メヌードは材料が多い料理に見えますが、仕上がりを大きく左右するのは牛胃の柔らかさ、チリの苦味、スープの濃さです。 一度に全部を直そうとせず、どの段階でずれたかを見ます。

状態 起きていること 立て直し方
牛胃のにおいが残る 下ゆでが短い、未処理品の香りが強い 下ゆでを一度だけ追加し、湯を捨ててから新しいだしで煮る。香辛料を増やして隠さない
牛胃が硬い 弱火の時間が足りない、水分が減った 熱湯100mlを足し、ふたをして10分ずつ延長する。強火で短縮しない
ソースが苦い 乾燥チリを黒く焼いた、鍋底の焦げをこそげた 焦げていないソースだけを別鍋へ移す。苦味が全体に回ったら、チリソースを作り直す
汁が薄い だしが多い、ホミニーの水分が入った ふたを外して弱火で10分ずつ煮詰め、塩は最後に調整する
辛すぎる チレ・デ・アルボルまで鍋に入れた 熱湯か無塩のだしを100mlずつ足し、仕上げの辛味を別添えに切り替える
ホミニーが甘い スイートコーン缶を使った 甘みは戻せないため、次回は白いホミニーを選ぶ。今回は牛胃と赤いだしの煮込みとして食べる
具が脂っぽい 牛すね肉や牛胃の脂が多い 煮込み中に表面をすくう。翌日に冷やして固まった脂を除く方法もある

赤いソースを作るために、ミキサーは必須ですが、少量のチリやクミンをつぶす道具まで新しく買う必要はありません。 石の乳鉢があると、戻したチリを少量ずつつぶしたり、仕上げの乾燥オレガノを手で崩したりする操作を分けられます。 メヌードの一鍋だけならミキサーで十分です。 乾燥チリ、粒こしょう、クミンを今後も使い、ミキサーを洗う手間を減らしたい人は、リンク先で花崗岩製の本体とすりこぎがセットになっているかを確認してください。 すでに丈夫なすり鉢がある人、置き場所を決められない人は見送れます。

メキシコの週末の鍋を日本の食卓へ置く

メヌードは、平日の短時間料理というより、鍋を見ながら時間を使う料理です。 メキシコの家庭料理を紹介するレシピ資料でも、週末に小さな食堂や専門店で出される料理として説明されています(参考文献2)。 国境地域の食文化を記録した研究では、家庭、レストラン、屋台のメヌードが週末や祝宴と結び付き、結婚式後に親族が集まって食べる習慣も紹介されています(参考文献3)。

翌朝に食べる料理として知られ、酒の後に温かい一杯を食べる習慣も記録されていますが、これは食文化上の信念であって、二日酔いを治す効能を示すものではありません。 熱い汁、酸味、玉ねぎ、辛味を各自で足す構成は、前夜の事情にかかわらず、人数や好みが違う食卓で味を合わせやすい仕組みです。

メキシコの文化情報サイトには、牛胃の部位ごとに呼び名や食感が異なり、牛足を加える店もあるとあります(参考文献1)。 日本の家庭版では、牛足まで探すより、下処理済みのハチノスと牛すね肉で「弾力のある具」と「だし」を分けて作る方が、買い物も火加減も管理しやすくなります。 牛足を入れたい場合は、牛すね肉250gのうち100gを牛足へ替え、脂が増えた分だけ途中で表面をすくってください。

ホミニーを省けば、中央部のパンシータに近い牛胃の赤いスープになります。 乾燥チリを省けば白いメヌードの方向へ寄せられます。 じゃがいもやにんじん、アチョーテを加えればモンドンゴの要素が強くなるため、同じ鍋の中で全部を再現しようとせず、今日はどの型を作るかを先に決めるのが自然です。

作った翌日に食べるなら

メヌードは冷めると脂が表面に固まり、だしの味が落ち着きます。 食べ切れない分は浅い密閉容器へ分け、粗熱が取れたら冷蔵してください。 メキシコの家庭料理資料は冷蔵で3〜4日を目安にし、冷凍もできると案内しています(参考文献2)。 安全を優先し、室温に長く置いたものは保存せず、再加熱分だけを鍋で中心まで熱くします。 玉ねぎ、香草、ライム、トスターダは別にしておくと、翌日も汁の中で水っぽくなりません。

栄養情報(4人分のうち1食分)

上記の材料を4等分した場合の概算です。 牛胃の脂、牛すね肉の部位、ホミニー缶の固形量、スープをどこまで飲むかで変わるため、商品の栄養表示を使う場合は購入品の値を優先してください。

栄養素 目安
エネルギー 約510kcal
たんぱく質 約39g
脂質 約22g
炭水化物 約35g
食物繊維 約6g
食塩相当量 約3.8g

よくある質問

牛ハチノスが見つからないときは、牛すじで代用できますか?

代用できますが、牛すじはゼラチン質が強く、ハチノスの細かな弾力とは別の食感になります。 牛すじとホミニーを赤いチリスープで煮る料理として楽しみ、メヌードの食感を再現したいときは、次回に下処理済みの牛ハチノスを探してください。 牛ミノやセンマイも部位の厚みと食感が違うため、最初の一鍋ではハチノスを優先します。

ホミニーがない場合、スイートコーン缶でもよいですか?

使えますが、甘みが強く、粒が小さいため、北部のホミニー入りメヌードとは違う仕上がりになります。 白いホミニーが見つからなければ、いったん省いて中央部のパンシータに近づける方が、牛胃と赤いだしの味を保ちやすいです。 ひよこ豆に替える方法もありますが、とうもろこしの食感は残りません。

辛くないメヌードにできますか?

チレ・デ・アルボルを省き、グアヒージョとアンチョの種と筋を丁寧に取れば、赤い香りを残しながら辛さを抑えられます。 それでも辛い場合は、無塩のだしを100mlずつ足して薄め、ライムや追加のチリは各自の器へ添えます。 パプリカだけで赤くすると辛くはなりませんが、乾燥チリの香りと同じにはなりません。

圧力鍋で時間を短くできますか?

できますが、鍋の容量や機種で加圧時間が変わるため、このレシピでは標準の鍋を基準にしています。 圧力鍋を使う場合は、牛胃だけを先に加圧し、圧力を抜いてから赤いソースとホミニーを加え、最後はふたをせず弱火で味をなじませます。 圧力鍋の説明書にある内臓肉の扱いと最大容量を優先し、ホミニーやソースを入れた状態で規定量を超えないようにしてください。

メヌードは二日酔いに効きますか?

翌朝に食べる料理として知られ、二日酔いを和らげると信じる人がいることは資料に記録されています。 ただし、メヌードを治療や回復の手段として扱う根拠にはしません。 飲酒後に食べる場合も、水分を取り、体調が悪ければ無理に食べず、必要に応じて医療機関へ相談してください。

残ったメヌードは何日保存できますか?

浅い密閉容器へ分けて冷蔵し、3〜4日を目安に食べ切ります。 玉ねぎや香草を入れたまま保存せず、食べる分だけ鍋で十分に温め、仕上げを新しく添えてください。 室温に長く置いたもの、においや見た目に変化があるものは、日数にかかわらず食べないでください。

主な参考リンク

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