ベネズエラのカチャパ。甘いとうもろこし生地に白いチーズをはさんだパンケーキ
🔪下準備20分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理ベネズエラ料理
南米レシピ

カチャパの作り方|ベネズエラの甘いとうもろこしパンケーキ

42分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 冷凍コーンを解凍して水気を切る
STEP 11 / 8

冷凍コーンを解凍して水気を切る

冷凍コーン500gを耐熱ボウルに入れ、600Wの電子レンジで4分温めます。湯気が出て粒の中心まで温まったら、ざるにあげて5分置き、表面の水分をキッチンペーパーで軽く押さえます。缶詰なら汁を捨てて同じように5分置きます。

手順2: とうもろこしを粗くつぶす
STEP 22 / 8

とうもろこしを粗くつぶす

フードプロセッサーにコーン、卵1個、牛乳80ml、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2を入れます。完全なピュレにせず、粒が残る状態まで10秒ずつ3回まわします。粒感が残るほど現地のカチャパらしい食感になります。

手順3: 粉とバターを混ぜて休ませる
STEP 33 / 8

粉とバターを混ぜて休ませる

ボウルに移し、マサレパまたは米粉60g、溶かしバター20gを混ぜます。生地はホットケーキより重く、スプーンからゆっくり垂れる硬さが目安です。ゆるい場合はマサレパを大さじ1ずつ足し、8分休ませます。

手順4: フライパンを中火で温める
STEP 44 / 8

フライパンを中火で温める

直径26cmのフライパンを中火で2分温め、バター5gを薄く広げます。バターが均一に広がり、細かく泡立ち、茶色くなり始める前に生地を入れます。火が強すぎると砂糖ととうもろこしが先に焦げます。

手順5: 生地を直径16cmに広げる(2分)
STEP 55 / 8

生地を直径16cmに広げる(2分)

お玉1杯弱、約120gの生地を入れ、厚さ7〜8mm、直径16cmほどに広げます。大きく広げると返すときに折れます。ふちは丸く整えすぎず、少しラフなままで大丈夫です。

手順6: 片面を4〜5分焼く
STEP 66 / 8

片面を4〜5分焼く

ふちが乾き、表面の中心まで少しマットになり、フライ返しを差し込んでも生地が流れない状態まで待ちます。途中で触ると破れます。焦げそうなら弱めの中火に落とします。

手順7: 大きいフライ返しで一気に返す
STEP 77 / 8

大きいフライ返しで一気に返す

フライ返しを奥まで差し込み、手前に引くのではなく、持ち上げて一気に返します。返したら弱めの中火を保ち、反対面に薄い焼き色がつくまで3分焼きます。割れても慌てず、チーズで折れば食べられます。

手順8: チーズをのせて折る
STEP 88 / 8

チーズをのせて折る

モッツァレラ50gとクリームチーズ15gを片側にのせ、ふたをして1分半温めます。チーズが柔らかくなったら半分に折り、皿へ移します。仕上げにバター少量を表面に塗ると屋台らしい香りになります。

焼きたてを食べる料理なので、4枚を一度に焼こうとしないでください。1枚ずつ焼き、できたものから食べるか、80度のオーブンで保温します。ホットプレートがある家庭なら、家族の前で焼きながら出すと、チーズが溶ける瞬間まで楽しめます。

お玉ですくった生地が水のように広がる場合は、とうもろこしの水分が多すぎます。マサレパまたは米粉を大さじ1ずつ加え、5分待ってから焼いてください。入れすぎるとアレパ寄りの硬い生地になるため、粉で固めるより「水気を切る」方が先です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

カチャパ用のとうもろこし生地を準備する様子
粒とうもろこしを粗くつぶし、少し粒感を残すとカチャパらしい食感になる

材料は多くありません。問題は、どのとうもろこしを選ぶかです。初回は冷凍コーンが扱いやすいです。缶詰は水分が多く甘みも製品差があるため、しっかり水気を切ります。夏に生とうもろこしが手に入るなら、包丁で粒を外して使うと香りは一段上がります。

10品目

基本のカチャパ(4枚分)

材料 分量 代替・備考
冷凍コーン 500g 生とうもろこしなら可食部500g、缶詰なら水気を切って520g
1個 生地をつなぐ。卵なしなら米粉を大さじ1増やす
牛乳 80ml 豆乳でも可。缶詰コーンなら60mlから始める
マサレパまたは細かい米粉 60g P.A.N.黄色とうもろこし粉が最適。米粉なら軽い仕上がり
砂糖 大さじ1 とうもろこしが甘ければ小さじ2に減らす
小さじ1/2 チーズの塩気が強い場合は小さじ1/3
溶かしバター 20g 生地用。サラダ油大さじ1でも可
焼く用のバター 20g 焦げやすいので足しすぎない
モッツァレラチーズ 200g ケソ・デ・マノの代用。さけるチーズ、フレッシュチーズも可
クリームチーズ 60g モッツァレラだけだと淡いので、少量足すと乳感が出る
3品目

とうもろこしの選び方

種類 向いている人 水分調整 仕上がり
冷凍コーン 初めて作る人 解凍後に水気をふく。牛乳80mlから 甘みが安定し、破れにくい
缶詰コーン 買い置きで作りたい人 ざるで5分置き、牛乳60mlから やわらかく、やや生地が緩い
生とうもろこし 夏に香りを出したい人 粒の水分で変わる。牛乳70mlから 粒感と香りが最も強い
3品目

チーズの代替ガイド

現地の材料 日本での代替 使い方
ケソ・デ・マノ フレッシュモッツァレラ + 塩少々 水気をふき、厚めに切ってはさむ
ケソ・ブランコ さけるチーズ + クリームチーズ 伸びと塩気を補える
テリタ系の白チーズ ハルーミ、フェタ少量、カッテージチーズ 塩気が強いので少量を混ぜる
アレルギーのある方へ

このレシピには卵・乳製品を使います。マサレパやP.A.N.の黄色とうもろこし粉は商品としてグルテンフリー表示のものがありますが、製造ラインや輸入品の表示は必ず確認してください。小麦粉で代用するとグルテンフリーではなくなります。

カチャパは粉よりもとうもろこしとチーズが味を決めます。マサレパや黄色とうもろこし粉は一度買うとアレパにも使えるので、南米料理を続けるなら先に確保しておく価値があります。白いマサレパでも作れますが、黄色のほうがカチャパらしい色に寄ります。

買い出しの最短ルート

スーパーで冷凍コーン、卵、牛乳、モッツァレラ、クリームチーズを買い、マサレパだけ楽天や輸入食材店で用意します。どうしてもマサレパがない日は米粉で作れますが、とうもろこしの香りは少し軽くなります。


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この料理の買い出し

買い出しガイド
掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
135
kcal
5.0g
タンパク質
6.0g
脂質
16.3g
炭水化物
1.3g
食物繊維
195mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

日本で揃える材料 — 冷凍コーン、缶詰、生とうもろこしの使い分け

カチャパ用のとうもろこし生地を準備する様子
粒とうもろこしを粗くつぶし、少し粒感を残すとカチャパらしい食感になる

材料は多くありません。問題は、どのとうもろこしを選ぶかです。初回は冷凍コーンが扱いやすいです。缶詰は水分が多く甘みも製品差があるため、しっかり水気を切ります。夏に生とうもろこしが手に入るなら、包丁で粒を外して使うと香りは一段上がります。

基本のカチャパ(4 枚分)

材料 分量 代替・備考
冷凍コーン 500 g 生とうもろこしなら可食部500 g、缶詰なら水気を切って520 g
1 個 生地をつなぐ。卵なしなら米粉を大さじ1増やす
牛乳 80 ml 豆乳でも可。缶詰コーンなら60 mlから始める
マサレパまたは細かい米粉 60 g P.A.N.黄色とうもろこし粉が最適。米粉なら軽い仕上がり
砂糖 大さじ1 とうもろこしが甘ければ小さじ2に減らす
小さじ1/2 チーズの塩気が強い場合は小さじ1/3
溶かしバター 20 g 生地用。サラダ油大さじ1でも可
焼く用のバター 20 g 焦げやすいので足しすぎない
モッツァレラチーズ 200 g ケソ・デ・マノの代用。さけるチーズ、フレッシュチーズも可
クリームチーズ 60 g モッツァレラだけだと淡いので、少量足すと乳感が出る

とうもろこしの選び方

種類 向いている人 水分調整 仕上がり
冷凍コーン 初めて作る人 解凍後に水気をふく。牛乳80 mlから 甘みが安定し、破れにくい
缶詰コーン 買い置きで作りたい人 ざるで5分置き、牛乳60 mlから やわらかく、やや生地が緩い
生とうもろこし 夏に香りを出したい人 粒の水分で変わる。牛乳70 mlから 粒感と香りが最も強い

チーズの代替ガイド

現地の材料 日本での代替 使い方
ケソ・デ・マノ フレッシュモッツァレラ + 塩少々 水気をふき、厚めに切ってはさむ
ケソ・ブランコ さけるチーズ + クリームチーズ 伸びと塩気を補える
テリタ系の白チーズ ハルーミ、フェタ少量、カッテージチーズ 塩気が強いので少量を混ぜる
アレルギーのある方へ

このレシピには卵・乳製品を使います。マサレパやP.A.N.の黄色とうもろこし粉は商品としてグルテンフリー表示のものがありますが、製造ラインや輸入品の表示は必ず確認してください。小麦粉で代用するとグルテンフリーではなくなります。

カチャパは粉よりもとうもろこしとチーズが味を決めます。マサレパや黄色とうもろこし粉は一度買うとアレパにも使えるので、南米料理を続けるなら先に確保しておく価値があります。白いマサレパでも作れますが、黄色のほうがカチャパらしい色に寄ります。

買い出しの最短ルート

スーパーで冷凍コーン、卵、牛乳、モッツァレラ、クリームチーズを買い、マサレパだけ楽天や輸入食材店で用意します。どうしてもマサレパがない日は米粉で作れますが、とうもろこしの香りは少し軽くなります。


甘いとうもろこしの香りが、フライパンから立ち上がる

夕方、冷凍庫の奥に半端なコーンを見つけたとき、たいていはバター炒めかスープに回してしまいます。でも、少しだけ時間があるなら、ミキサーにかけてフライパンへ流してみてください。じゅっと小さな音がして、黄色い生地のふちが固まり、台所に焼きとうもろこしとバターの甘い香りが立つ。そこへ白いチーズをのせて半分に折ると、ベネズエラの屋台で食べられるカチャパ(cachapa)に近づきます。

カチャパは、粗くつぶした甘いとうもろこしで作るベネズエラのパンケーキです。見た目はホットケーキに似ていますが、食べると別物です。粉の香りではなく、粒の残ったとうもろこしの甘みが主役。外側は薄く香ばしく、中は少しもっちりして、溶けたチーズの塩気で一気に食事になります。

チーズをはさんだベネズエラのカチャパ
カチャパは甘いとうもろこし生地と塩気のある白いチーズで完成する

ベネズエラの食卓で同じとうもろこし料理といえば、アレパも有名です。アレパは加熱済みとうもろこし粉のマサレパで作る、主食に近いパン。カチャパは生のとうもろこし、または冷凍・缶詰の粒を使い、より甘く、より水分を含んだ「焼きとうもろこしのパンケーキ」です。この違いを押さえると、買い出しで粉を間違えにくくなります。

この記事では、日本のスーパーで買える冷凍コーンや缶詰コーンを前提に、カチャパを破れにくく焼く方法を整理します。現地ではケソ・デ・マノ(queso de mano)という柔らかい白チーズをはさむのが定番ですが、日本では手に入りにくいので、モッツァレラ、さけるチーズ、フレッシュチーズ、塩気のある白チーズをどう組み合わせるかまで踏み込みます。

カチャパとアレパの違い

アレパはマサレパで作る丸いとうもろこしパンで、具を詰めて食べます。カチャパは粒とうもろこしをすりつぶした生地をフライパンやブダレで焼き、チーズをはさんで折る料理です。どちらもベネズエラの国民的なとうもろこし料理ですが、材料も食感もかなり違います。


カチャパの物語 — ブダレで焼く、甘いとうもろこしの食事

ブダレの上で焼かれるカチャパ
ベネズエラでは鉄板やブダレでカチャパを焼き、熱いうちにチーズをはさむ

カチャパの中心にあるのは、とうもろこしです。ベネズエラ北中部の農村では、とうもろこしは日常の穀物であり、祭りや宗教行事とも結びついてきました。Curious Cuisiniereは、カチャパの起源をベネズエラ中央部、特にミランダ周辺の先住民のとうもろこし文化に置き、とうもろこしが聖イシドロの日の種まき習慣とも結びついていたと紹介しています。現地の料理をただ「パンケーキ」と訳すと、この農村の香りが抜け落ちます。

伝統的なカチャパは、柔らかい若いとうもろこしをすりつぶし、砂糖や塩を少し加え、ブダレ(budare)と呼ばれる土器または鉄の平たい焼き板で焼きます。薄いクレープではなく、粒感が残る厚めの生地です。焼き目がついたら、バターを塗り、ケソ・デ・マノをたっぷりのせて半月形に折る。道路脇の店や市場では、ここに豚肉、ハム、クリーム、肉のほぐし煮を足して、朝食にも昼食にもなる一皿にします。

日本で作るときに難しいのは、とうもろこしの水分です。現地の生とうもろこしは甘く、粒の水分とでんぷんのバランスがよいので、つぶすだけで生地になりやすい。日本の缶詰コーンは水煮でやわらかく、冷凍コーンは解凍時に水が出ます。ここを現地レシピのまま真似ると、フライパンで返す瞬間に破れます。だからこの記事では、粒とうもろこしに少量のマサレパまたは米粉を足し、家庭のフライパンでも形が保てる配合にします。

カチャパは、豪華な料理ではありません。けれど、焼きたてを折ってチーズが伸びる瞬間には、南米の屋台料理らしい強さがあります。チヴィトーエンパナーダのように、手で持って食べられる満足感があり、アレパよりも甘く、週末の朝食や軽い夕食に向いています。

現地らしさの核は「甘い生地と塩気のチーズ」

とうもろこし生地を完全に甘くしすぎるとデザートになります。逆に砂糖を抜くと、カチャパらしい丸い甘みが弱くなります。少量の砂糖を入れ、チーズは塩気のあるものを合わせる。この甘じょっぱさが、ケチャップやメープルシロップでは代替できないカチャパの芯です。


調理のコツ — 甘い生地を焦がさず、チーズを逃がさない

カチャパとチーズを皿に盛ったベネズエラ料理
カチャパは焼き色、厚み、チーズの塩気で仕上がりが決まる
とうもろこしは「粗く」つぶす

完全になめらかな生地にすると、ホットケーキのように均一になります。カチャパは粒の甘みが残る料理なので、ミキサーを回しすぎないこと。粒が3分の1ほど残るくらいで止めると、噛んだときにとうもろこしの香りが立ちます。

返す前に中心を見る

ふちだけ焼けていても、中心が濡れていると返した瞬間に割れます。表面全体が少し乾き、泡の穴が残るくらいまで待ちます。ホットケーキより長め、片面4〜5分が目安です。

チーズは「伸びる」と「塩気」を分けて考える

日本のモッツァレラはよく伸びますが、ケソ・デ・マノほど塩気や乳の濃さがありません。モッツァレラにクリームチーズ、フェタ少量、またはさけるチーズを合わせると、甘い生地に負けない味になります。

英語圏レシピでは、小麦粉を入れる配合もあります。Bon Appetitや北米向けのレシピでは、缶詰コーンでも形を保つために粉や卵を使うことが多いです。ただし、小麦粉を多く入れると「とうもろこしのパンケーキ」から「とうもろこし入りホットケーキ」に寄ります。世界ごはん紀行では、マサレパまたは米粉で支える配合にし、とうもろこしが主役であることを守ります。

もう一つ大事なのは、砂糖の量です。現地の若いとうもろこしは甘いので、レシピによっては砂糖を足さないこともあります。日本の冷凍コーンは製品により甘みが違うため、大さじ1を基本にし、甘い品種なら小さじ2に減らしてください。砂糖を増やすほど焼き色は早くつき、焦げやすくなります。


アレンジ・バリエーション — 屋台風から軽い夕食まで

カチャパに肉とチーズを添えたベネズエラの皿
カチャパはチーズだけでなく、豚肉やほぐし肉を合わせるとしっかりした食事になる

基本のケソ・デ・マノ風は、モッツァレラとクリームチーズを合わせます。もっと現地の白チーズらしい塩気がほしい場合は、フェタを小さじ1ほど砕いて混ぜます。フェタを入れすぎると酸味と塩気が強くなるので、あくまで補助にしてください。

豚肉入りカチャパは、現地の屋台でよくある満腹型です。焼いた豚バラを小さく切り、チーズと一緒にはさみます。甘いとうもろこし、塩気のチーズ、脂のある豚肉が重なるので、サラダやライムを添えると食べやすいです。南米の肉料理が好きなら、シュラスコの残り肉を薄く切って入れてもよく合います。

レイナ・ペピアーダ風カチャパは、アレパで使う鶏肉とアボカドの具を、カチャパに少量はさむアレンジです。生地が甘いので、マヨネーズは控えめにし、ライム汁を強めにします。完全な本場ではありませんが、ベネズエラ料理同士のつながりが見える楽しい食べ方です。

朝食カチャパにするなら、チーズに半熟目玉焼きを足します。甘いとうもろこし生地に卵黄がからむので、パンケーキよりも食事感が出ます。コーヒーにも合いますが、休日のブランチならパクチーやトマトを添えると重くなりません。

野菜多めの軽い夕食では、チーズを半量にし、アボカド、トマト、黒豆を添えます。フェイジョアーダのような黒豆料理を作った翌日なら、豆を温めてカチャパの横に置くと、南米らしい一皿になります。

カチャパ・デ・オハという別系統

カチャパには、ブダレで焼くパンケーキ状のものだけでなく、とうもろこしの葉で包んでゆでるcachapa de hojaもあります。タマルに近い見た目で、家庭のフライパン版とは調理法が違います。本記事では、日本の台所で再現しやすいブダレ焼きのカチャパを扱います。


保存と作り置き — 生地は早め、焼いた後は短め

複数枚のカチャパを皿に並べた様子
カチャパは焼きたてが一番だが、短時間なら保温や冷蔵もできる

カチャパは焼きたてが一番です。時間が経つと、とうもろこし生地の水分で外側の香ばしさが戻りにくくなります。それでも作り置きしたい場合は、チーズをはさむ前の状態で保存します。

生地は、冷蔵で半日までを目安にしてください。とうもろこしの甘みがあり、卵と牛乳も入るため、長く置く料理ではありません。作ってすぐ焼けない場合は、密閉容器に入れて冷蔵し、焼く前に全体を混ぜます。水分が分離してゆるくなっていたら、マサレパを小さじ2〜大さじ1足して5分待ちます。

焼いたカチャパは、チーズなしなら冷蔵で翌日まで。完全に冷ましてから1枚ずつラップで包みます。温め直すときは、電子レンジだけではなく、フライパンで片面2分ずつ焼き直してください。表面の香ばしさが戻ります。チーズをはさんだ状態で保存すると、水分が生地へ移りやすいので、できれば避けます。

前夜に準備したい場合は、生地まで作るより、とうもろこしの水気を切って冷蔵しておくのが安全です。朝はコーン、卵、牛乳、粉を混ぜて焼くだけにする。ここまで分けると、卵入りの生地を長く置く不安がなく、粉が水を吸いすぎて重くなる失敗も避けられます。来客用に出すなら、先に小さめの試し焼きを1枚作り、返せる硬さを確認してから本番サイズを焼いてください。

冷凍も不可能ではありませんが、世界ごはん紀行としては強くすすめません。アレパのような粉主体の生地と違い、カチャパは粒とうもろこしの水分が多く、解凍後に割れやすくなります。冷凍するならチーズなしで1週間以内。食べる前に自然解凍し、フライパンで焼き直してからチーズをはさんでください。

残ったカチャパは、翌朝に小さく切って、卵とチーズと一緒に焼き直すと食べやすいです。現地の食べ方からは離れますが、甘いとうもろこしの香りは残ります。捨てるより、朝食の一皿に回してください。


この料理の背景 — ベネズエラの道路脇で食べる理由

屋外で売られるカチャパの屋台風景
カチャパは家庭だけでなく、道路脇の店や市場でも食べられるベネズエラの軽食

カチャパがベネズエラで親しまれる理由は、材料の単純さだけではありません。とうもろこしの甘み、白チーズの塩気、鉄板で焼く香ばしさが、屋台や道路脇の店に向いているからです。Amigo Foodsは、カチャパを朝食としても、チーズや肉をはさんだ屋台料理としても食べられる料理として紹介しています。持ち帰りやすく、焼きながら出せる点も、外食文化に合っています。

ベネズエラの料理では、とうもろこしが何度も形を変えます。アレパは毎日の主食。アヤカは祭りやクリスマスの包み料理。カチャパは甘い粒とうもろこしを楽しむ焼き料理。P.A.N.公式の黄色とうもろこし粉の商品説明でも、アレパ、カチャパ、アヤカなど典型的なベネズエラ料理に使える粉として紹介されています。つまりカチャパは、単独の流行料理ではなく、とうもろこしを中心にした食文化の一部です。

日本の台所で再現するときは、「本場と同じチーズがないから無理」と考えなくて大丈夫です。むしろ大事なのは、代替してよいものと、守るべきものを分けること。ケソ・デ・マノはモッツァレラやフレッシュチーズで寄せられます。ブダレは厚手フライパンやホットプレートで代用できます。けれど、とうもろこしの粒感と、甘い生地に塩気のチーズを合わせる構造は守りたい。ここを守ると、カチャパは日本の冷凍コーンでもちゃんと料理になります。

南米料理は肉のイメージが強いかもしれません。ロパ・ビエハロモ・サルタードバンデハ・パイサのように、肉の皿は確かに強い。でも、カチャパのようなとうもろこし料理を作ると、南米の食卓が「肉だけではない」ことが見えてきます。粉、豆、チーズ、とうもろこし。毎日の食事を支えるものほど、その土地の暮らしが出ます。


よくある質問

カチャパを屋外で食べるベネズエラの食卓
カチャパは熱いうちに食べると、とうもろこしの甘みとチーズの塩気がいちばんよく出る

カチャパはコーンミールだけで作れますか?

同じ食感にはなりません。カチャパは粒とうもろこしをつぶして作る料理で、コーンミールだけだと粉主体のパンケーキになります。補助としてマサレパや米粉を少量入れるのは有効ですが、主役は冷凍コーンや生とうもろこしにしてください。

缶詰コーンでも作れますか?

作れます。ただし缶詰は水分が多く、甘みも製品差があります。ざるで5分置き、キッチンペーパーで水気を押さえ、牛乳を60mlから入れて調整してください。生地がゆるければマサレパを大さじ1ずつ足します。

ケソ・デ・マノが手に入りません。何で代用すればよいですか?

フレッシュモッツァレラが最も扱いやすいです。ただし塩気が弱いので、クリームチーズやフェタ少量を合わせると、甘い生地とのバランスがよくなります。さけるチーズは伸びがよく、家庭版としてかなり使いやすい代替です。

生地が返すときに割れます。

主な原因は、水分過多、焼き不足、大きく広げすぎの3つです。直径16cmほどに小さく焼き、片面4〜5分、表面の中心が乾くまで触らないでください。フライ返しは小さいものではなく、幅の広いものを使います。

カチャパはグルテンフリーですか?

小麦粉を使わず、とうもろこし、卵、牛乳、マサレパまたは米粉で作る配合なら、小麦は入りません。ただし、使用する粉やチーズの製造ライン、アレルゲン表示は商品ごとに確認してください。外食や市販品では小麦粉をつなぎに使う場合があります。

どんな献立に合わせるとよいですか?

軽く食べるならカチャパとサラダ、しっかり食べるなら豚肉や黒豆を添えます。南米の食卓として広げるなら、前菜にセビーチェ、肉料理にシュラスコ、主食系の比較にアレパを合わせると、とうもろこし文化の幅が見えます。


まとめ — カチャパは「とうもろこしを焼く楽しさ」を食べる料理

東部ベネズエラ風のカチャパとチーズ
カチャパは甘いとうもろこし生地、白いチーズ、焼きたての香りを一緒に楽しむ料理

カチャパは、材料だけ見ると簡単です。とうもろこし、卵、牛乳、少しの粉、チーズ。けれど、うまく作るには判断がいくつかあります。缶詰なら水を減らす。冷凍コーンなら水気を切る。生とうもろこしなら甘みを見て砂糖を減らす。チーズは伸びるものと塩気のあるものを組み合わせる。こうした小さな調整が、日本の台所でベネズエラらしさを残すポイントです。

最初の一回は、冷凍コーンとモッツァレラで十分です。生地を大きくしすぎず、中心が乾くまで待ち、熱いうちに折る。これだけで、いつものコーン缶や冷凍コーンが、ちゃんと食卓の主役になります。

同じベネズエラのとうもろこし料理を比べたいなら、次はアレパの作り方へ進んでください。肉料理と合わせるなら南米料理まとめから、シュラスコ、ロパ・ビエハ、セビーチェへ広げると、カチャパが南米の中でどんな位置にあるのか見えてきます。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行カチャパの作り方|ベネズエラの甘いとうもろこしパンケーキ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-america/venezuela/cachapa
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月7日
主な参考リンク
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