マスタードシードとカレーリーフを散らしたグジャラートのドクラと緑のチャトニ
🔪下準備12時間45分
🔥調理25分
🍽️分量4
🌍料理インド料理・グジャラート料理

ドクラの作り方|発酵でふわりと蒸す

約32分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

米と豆を洗って浸水する

所要時間15分 / 浸水4〜5時間

手順1: 米と豆を洗って浸水する

米220g、チャナダル40g、ウラドダル20g、フェヌグリークシード2gを別々に計量し、濁りが少なくなるまで2〜3回洗います。米と豆を同じボウルに入れ、材料が3cm沈む量の水を加えて4〜5時間置きます。指で米をつまんで割ると中心に白い芯が残らず、豆を押すとつぶれる状態が目安です。夏の室温が28℃を超える日は冷蔵庫で浸水し、挽く前に10分だけ室温へ戻します。

STEP 22 / 7

少量ずつ挽いて発酵生地にする

所要時間15分

手順2: 少量ずつ挽いて発酵生地にする

浸水した材料の水を切り、総量の約半分をフードプロセッサーまたはミキサーへ入れます。水80mlを加えて30秒回し、側面をゴムべらで落としてから、さらに1分回します。残りも同じように挽き、細かい米粒が1mmほど残る、全体が均一な濃いホットケーキ生地の状態にします。ボウルに移し、プレーンヨーグルト100g、水80〜110ml、塩5gを加えて混ぜます。持ち上げた生地が太い線になって落ち、落ちた跡が3秒で消える濃度にしてください。

STEP 33 / 7

生地を8〜12時間発酵させる

所要時間8〜12時間

手順3: 生地を8〜12時間発酵させる

ボウルの内側を水で濡らし、生地を入れてから、容量の1.5倍まで膨らめる余白を残してふたをします。28〜30℃なら8時間、20〜24℃なら10〜12時間置きます。表面に小さな泡が出て、横から見た高さが仕込み時の1.3〜1.5倍になり、ヨーグルトのような酸味があれば次へ進みます。腐敗臭、ピンク色や黒い斑点、ぬめりが出た場合は使いません。膨らみが弱くても寒いだけなら、28℃前後へ移して2時間ずつ確認します。

STEP 44 / 7

蒸し器と生地を同時に整える

所要時間10分

手順4: 蒸し器と生地を同時に整える

深めの鍋に水2cmを入れ、蒸し台を置いて強火にかけます。ふたの内側から蒸気が安定して落ちるまで、6〜8分温めます。20cmの金属皿に米油小さじ1を塗り、発酵生地へターメリック1gを混ぜます。別の小さな器で重曹2gとレモン汁15mlを合わせ、泡が細かく立ったら生地へ加え、30秒だけ底から返すように混ぜます。泡を消さないため、練り直しません。

STEP 55 / 7

厚さをそろえて蒸す

所要時間18〜20分

手順5: 厚さをそろえて蒸す

生地を皿へ流し、底を台に2回だけ軽く当てて大きな気泡を抜きます。厚さが1.5〜2cmになるよう表面をならし、蒸気が強く上がる鍋へ置きます。ふたに布巾をはさみ、強火を保ったまま18分蒸します。12分経つまではふたを開けません。中心へ竹串を刺し、液体の生地が付かず、湿った細かな生地が少し付く状態なら火を止めます。串が濡れて戻る場合は、ふたをして3分ずつ追加します。

STEP 66 / 7

マスタードシードのテンパリングを作る

所要時間7分

手順6: マスタードシードのテンパリングを作る

小鍋に米油25mlを入れ、中火で1分温めます。マスタードシード4gを加え、粒が弾け始めたら白ごま4g、青唐辛子8g、カレーリーフ8枚を順に入れます。油がはねるので、顔を近づけず、ふたを半開きにしてください。20秒後に水60ml、砂糖12g、レモン汁10ml、塩1gを加え、ふつふつと沸いた状態で2分煮ます。油と水分が分かれていても問題ありません。

STEP 77 / 7

少し冷まして切り、たれをしみ込ませる

所要時間10分

手順7: 少し冷まして切り、たれをしみ込ませる

蒸し上がった皿を鍋から出し、8分置きます。3.5cm角、または対角線を入れたひし形になるよう、濡らした包丁で24個に切り分けます。熱いうちにテンパリングを表面全体へ回しかけ、パクチー10gを散らします。5分置くとたれが底まで入り、持ち上げても崩れにくくなります。チャトニはココナッツファイン40g、ヨーグルト80g、しょうが5g、レモン汁5ml、塩1.5g、水30〜60mlをなめらかに攪拌します。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

米、チャナダル、ウラドダル、フェヌグリーク、ターメリックを並べたドクラの材料
ドクラの発酵生地とテンパリングに使う材料

4人分、20cm角または直径20〜22cmの皿1枚分です。蒸し上がりは約650g、3.5cm角で24個前後になります。生地を厚くすると中心の火通りが遅くなるため、型の大きさを変えるときも高さをそろえてください。

10品目

発酵生地

材料 分量 代替・備考
米 220g 日本米でも作れる。もち米だけにすると重い
チャナダル(ひよこ豆の割り豆) 40g ベンガルグラムとも呼ばれる。乾燥ひよこ豆を割ったもの
ウラドダル(皮なし) 20g 豆の粘りを補う。なければチャナダルを10g増やすが、きめは少し粗くなる
フェヌグリークシード 2g(小さじ1/2) 香りを足す。増やすと苦みが出やすい
プレーンヨーグルト 100g 発酵のきっかけ。乳製品を避ける場合は無糖豆乳ヨーグルト
水 160〜190ml 挽く時と発酵前に分ける。生地はホットケーキより少し厚い状態
塩 5g 発酵前に加える。夏場は4gにして蒸す前に1g足してもよい
ターメリック 1g(小さじ1/2) 色づけ。白いカッタ・ドクラに寄せるなら省略可
重曹 2g(小さじ1/2弱) 蒸す直前に加える。古いものは膨らみが弱い
レモン汁 15ml(大さじ1) 重曹の泡を支える。酢なら10mlに置き換える
10品目

テンパリングと添えもの

材料 分量 代替・備考
米油またはサラダ油 25ml マスタードシードが弾ける量。生地には別に小さじ1を使う
マスタードシード 4g(小さじ1) 黒い粒。香りの中心なので、粒マスタードでは代用しない
白ごま 4g(小さじ1) 省略可
青唐辛子 1本(約8g) 辛さを抑えるならししとう2本
カレーリーフ 8枚 冷凍品でもよい。なければ省略可
水 60ml たれを皿全体へ回す
砂糖 12g 甘酸っぱい仕上がり。減らすとレモンの角が出る
レモン汁 10ml(小さじ2) ライムでもよい
塩 1g たれ用
パクチー 10g 仕上げに散らす。青ねぎでもよい
6品目

簡単チャトニ

材料 分量 代替・備考
ココナッツファイン 40g ぬるま湯で5分戻す
プレーンヨーグルト 80g 無糖豆乳ヨーグルトでもよい
しょうが 5g すりおろす
レモン汁 5ml(小さじ1) 酸味用
塩 1.5g 味を見て増やさない
水 30〜60ml ミキサーが回る量にする
アレルギーと発酵の扱い

このレシピは豆類、マスタード、乳製品、ココナッツを使います。発酵生地は酸味が強くなりすぎた時、ピンクや黒い斑点が出た時、腐敗臭がある時は使わず廃棄してください。焼く前の生地を清潔な容器に入れ、常温放置をだらだら続けないことが大切です。

フェヌグリークシードは2gしか使いません。それでも、発酵生地の奥に甘く乾いた香りが残り、蒸した豆の香りが平板になりにくくなります。買うなら、密封できる小袋か、他のインド料理にも使う予定がある人向けの容量を選ぶのが現実的です。

このリンクは、商品名に「Fenugreek seed 500g」とある正式商品ページへつながるカードです。買う条件は、ドクラだけでなくカレーやピクルスにも回して使い切れること。2gだけ試したい人、香辛料を冷凍庫や密閉瓶で保管できない人は、近所の輸入食材店で少量を探す方がよいでしょう。リンク先で確認する一点は、内容量が500gであることです。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
83kcal
エネルギー
2.5g
タンパク質
3.0g
脂質
11.0g
炭水化物
1.3g
食物繊維
173mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

蒸し器のふたを開けると、黄色がかった生地の表面に小さな穴が並んでいます。指で押すと、沈んだままではなく、ゆっくり戻る。熱い油にマスタードシードを入れれば、ぱちぱちという音のあとに青唐辛子とカレーリーフの香りが立ち、蒸した生地へ甘酸っぱいたれがしみていきます。

ドクラ(Dhokla)は、インド西部グジャラートで食べられてきた発酵生地の蒸し料理です。米と豆を水に浸し、挽いて、酸味が出るまで休ませる。最後に膨らむ材料を加えて蒸すので、同じ米料理でも炊飯器のごはんとは違う、軽い弾力が生まれます。

日本で迷いやすいのは、カマンと同じものなのか、発酵は本当に必要なのか、生地が蒸し上がったかをどう見分けるのか、という点です。ここで作るのは、米と豆を使う酸味のある発酵ドクラ、グジャラートでいうカッタ・ドクラに寄せたもの。ベサンを膨らませる即席カマンとは、材料も香りも別の道筋です。

朝に食べるなら、前日の昼に浸水を始めるのが安全です。発酵は時計より生地の状態で見る。その感覚さえつかめば、特別な型がなくても、20cmほどの金属皿と鍋で作れます。

このレシピで決まること

酸味を残したふわりとした食感を目指す基本配合です。発酵を待てない日は、最後の「アレンジ」で即席版への切り替えを判断できます。完成量は約3.5cm角のドクラ24個です。

ドクラの隣にカマンがいる

グジャラートのファルサンを思わせるドクラ、チャトニ、スパイスのある食卓
蒸したドクラをチャトニと一緒に食卓へ出す

グジャラートの食卓で、ドクラはファルサンと呼ばれる軽食の仲間として出会います。朝食の一皿になったり、お茶の時間に小さく切って並んだり、家に来た人へ出すものになったりする。食事と間食の境目をきっちり分けるより、空腹の具合に合わせてつまめる料理です。

この「小さく切って、添えものと一緒に出す」形が、ドクラの印象を決めます。生地そのものは塩と酸味が中心で、揚げ物のような強い油は使いません。その代わり、蒸し上がった表面へテンパリングを回しかけます。マスタードシードの香ばしさ、カレーリーフの青い香り、砂糖とレモンの甘酸っぱさが、淡い生地の一切れにまとまる仕組みです。

では、黄色くてふわふわしたものなら全部ドクラなのでしょうか。ここでカマンと分けて考えると、買う材料が見えやすくなります。グジャラート観光局は、カマンをベサン、つまりひよこ豆の粉だけで作り、ドクラより軽く柔らかいものとして紹介しています。ドクラは米や豆を浸して発酵させる配合を指すことが多く、色も食感も一つではありません。

呼び名は店や家庭で揺れます。ベサンを使うものを広くドクラと呼ぶ案内もあるため、名前だけで皿の中身を決めない方が正確です。今回の生地は、米の粒の甘さ、豆の粘り、発酵の酸味を残すタイプ。ベサンと重曹だけで短時間に作るカマンとは、似た蒸し菓子でも、仕込みに使う時間が違います。

研究論文では、ドクラはイドリやドーサと並ぶインドの発酵食品として扱われ、穀物や豆の組み合わせを変えた地域差にも触れられています。つまり、ドクラは一枚の決まった設計図というより、米、豆、発酵、蒸しという芯を家庭ごとに組み替えてきた料理です。日本で再現するなら、現地の型を完全に探すより、発酵生地の状態と蒸し厚さを守る方が、食べたときの納得につながります。

見分ける点 発酵ドクラ カマン 日本での判断
主な生地 米と豆を浸して挽く ベサン中心 前日に仕込めるならドクラ
味の軸 穏やかな酸味、豆の香り 軽い甘み、重曹の膨らみ 酸味が欲しい日は発酵を待つ
食感 きめ細かく、少し弾む ふわっと柔らかい 厚さ1.5〜2cmで蒸し分ける
仕込み 浸水と8〜12時間の発酵 即席配合も可能 時間がない日は無理に同じ料理にしない

日本の台所で残すところ、替えるところ

ドクラを作る鍋、金属皿、発酵生地、フェヌグリークを並べた日本の台所
ドクラの発酵と蒸しに使う道具を日本の台所で組み立てる

現地の専用蒸し器を探し始めると、料理より買い物が大きくなります。ここでは、残すものと替えるものを先に決めます。

残すのは、米と豆を浸して挽くこと、発酵の酸味、厚さをそろえて蒸すこと、最後にテンパリングを回すことです。替えてよいのは、インドの大きなタリ皿を20cmの金属皿にすること、タワを使わず深めの鍋に蒸し台を置くこと、カレーリーフを冷凍品にすることです。炊飯器の蒸し機能は機種差があるため、蒸気がしっかり上がる鍋の方が状態を読みやすいでしょう。

生地を挽く工程だけは、米と豆を一度に詰め込まないでください。家庭用のミキサーがあるなら、浸水した材料を2〜3回に分け、刃が回るだけの水を加えます。すでにブレンダーを持っていて問題なく回せる人は、新しい道具を買う必要がありません。

一方、少量を何度も挽く人にはフードプロセッサーが役立ちます。買う条件は、粗い米粒が残る生地を少量ずつ均一にでき、ドクラ以外にも玉ねぎやチャトニへ使い回せること。1回だけ作る人、収納場所が限られる人、すでに強いミキサーがある人は見送ってください。リンク先で確認する一点は、商品名にある型番「RM-5200F」と容量3.6L、消費電力700Wの表記です。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026年7月20日

蒸し上がりを読む

ドクラの断面と蒸し不足、蒸し過ぎの違いを見比べる台所の場面
ドクラは断面の気泡と湿り方で火通りを判断する

ドクラは、蒸し器から出した直後だけ見ると判断を誤ります。表面は早く固まるので、中心の湿り方、側面の高さ、切った断面の穴を合わせて見ます。

状態 起きていること 戻し方
中心が液体で串に付く 皿が大きすぎる、または蒸気が弱い ふたをして強火で3分ずつ追加し、串を刺し直す
断面が詰まり、餅のように重い 発酵不足、生地が濃すぎる、重曹の泡を潰した 次回は発酵を2時間延ばし、水を10ml増やして短く混ぜる
表面が割れて苦い 重曹が多い、蒸気が強すぎる、レモン汁が偏った 蒸す前に生地全体を30秒だけ底から返す。分量は増やさない
口に酸味が強く残る 暑い場所で発酵が進みすぎた 次回は冷たい場所へ移し、膨らみが1.5倍になる前に蒸す
たれが底へ落ちる 切る前にかけた、または液が冷めた 8分冷まして切り、たれを沸かした状態で回しかける

発酵生地は、毎回同じ時間で同じ顔にはなりません。室温、ヨーグルトの酸味、米の乾き方が変わるからです。タイマーは次の作業を知らせる道具にして、最後の判断は泡と香りに任せます。生地がほとんど膨らまないまま12時間たった場合、重曹だけを増やして救おうとすると苦くなります。まず28℃前後へ移し、2時間待つ。それでも酸味も泡も出ないなら、次回のヨーグルトを確認する方が安全です。

蒸し皿を変えるとき

直径24cmの皿へ広げる場合は厚さが1.5cmを下回りやすいので、蒸し時間を15分から確認します。逆に18cmの深い皿へ全部入れると2.5cmを超え、外側だけ固まって中心が残ります。迷ったら20cm皿を2枚に分けてください。

テンパリングを焦がさない

マスタードシードが数粒弾けた時点で次の材料を入れます。黒くなってから水を足すと苦みがたれ全体へ広がります。カレーリーフは油が高温のときに入れるため、必ずふたを半開きにします。

発酵を短くしたい日

ベサン150g、ヨーグルト100g、水120ml、塩5g、ターメリック1g、重曹2g、レモン汁15mlで即席カマン寄りにできます。これは今回の発酵ドクラとは別の料理です。米と豆の香りを待つ時間がない日に、同じ名前へ無理に寄せないための選択肢です。

グジャラートの食卓へ戻す

ドクラ、緑のチャトニ、チャイを囲むグジャラート風の朝食の食卓
ドクラをチャトニとチャイと一緒に朝食へ出す

ドクラを作るとき、蒸し菓子だけを完成させようとすると、最後の一切れまで味が単調になりやすい。現地のファルサンらしさは、淡い生地に何を添えて、どの時間に食べるかまで含めて決まります。

朝食なら、ドクラを一人5〜6個、緑のチャトニを大さじ1、甘いチャイを小さなカップ1杯くらいにすると、軽いのに物足りなさが残りにくい構成です。昼の副菜にする日は、きゅうりやトマトを添えて酸味を増やし、夕食なら豆のカレーと重ねず、ライタのようなヨーグルトの冷たいソースを置く方が食べやすくなります。

グジャラートの家庭料理には、甘みを塩味や酸味と同じ皿で扱う感覚があります。テンパリングへ砂糖を12g入れるのも、デザートのように甘くするためではありません。米と豆の酸味を丸くし、マスタードとレモンの角をつなぐ量です。ここを全部抜くと、発酵の酸っぱさだけが前へ出ます。逆に砂糖を増やすと、チャトニとの境目がなくなる。最初は分量通りに作り、次回から家庭の好みに合わせる方が調整しやすいでしょう。

由来をたどると、ドクラは一枚の固定レシピとしてだけ残ってきた料理ではありません。参考文献の論文では、米の代わりに小麦・トウモロコシ・コドリを使い、ベンガルグラムの代わりに大豆、エンドウ、キマメなどを使う例が挙げられています。西部グジャラートの食卓を起点にしながら、地域差や家庭ごとの材料の違いがあるため、日本で再現するときは今回の配合を唯一の正解とせず、発酵の酸味と蒸し厚さを判断の軸にしてください。

同じインド料理の発酵を比べたい人は、米と豆を薄く焼くドーサへ進むと、蒸す料理との違いがよく分かります。グジャラートの粉ものなら、メティの香りを練り込んだテープラも、チャイの横に置く食卓としてつながります。ドクラは一品で満腹にするより、何かをすくい、何かを受け止める小さな台として出すと居場所が見えます。

アレンジは発酵の芯を残す

基本を一度作ったら、次は味より先に厚さを変えてみてください。薄く広げると表面のたれが多く感じられ、厚くすると豆の香りが中心へ残ります。具を増やすより、食べる場面に合わせて切り方と添えものを変える方が、ドクラらしさを失いません。

白いカッタ・ドクラ

ターメリック1gを省き、テンパリングの砂糖を10g、レモン汁を12mlにします。色は白く、酸味が少し前へ出ます。発酵が進んだ生地ほど合うので、表面の泡が細かくなったタイミングで蒸してください。

青唐辛子を抑えた朝食版

テンパリングの青唐辛子をししとう2本へ置き換えます。辛さは弱くなりますが、油に青い香りが移ります。子どもと食べる場合も、チャトニを別添えにすれば、同じ蒸し皿から取り分けられます。

残った生地の小さな蒸し菓子

一度に全部蒸さず、発酵生地を200gだけ取り分ける方法もあります。残りは冷蔵し、24時間以内に使います。冷蔵で酸味が進むため、蒸す直前に重曹とレモン汁を加え、18cm皿で厚さ1.5cmにして15分から確認します。2日を超えて保存するなら、生地の状態を無理に延ばさず、加熱済みのドクラとして冷蔵する方が管理しやすいです。

保存とFAQ

切り分けたドクラを浅い保存容器に入れ、チャトニを別にして冷ます場面
ドクラは浅い容器で冷まし、チャトニを別に保存する

保存はどのくらいできますか?

蒸したドクラは、粗熱を取り、浅い密閉容器へ入れて冷蔵します。チャトニは別容器に分け、2時間以内に冷蔵庫へ入れてください。冷蔵したドクラは3日以内を目安に使い、食べる前に蒸し器で5分温めると乾きが戻ります。室温に長く置いたもの、酸味以外のにおいが出たものは食べません。食品安全の一般的な目安として、加熱済みの残りものは速やかに冷蔵し、3〜4日以内に使うとされています。

発酵に失敗した生地は食べられますか?

泡が少なく、香りが穏やかなだけなら、室温を28℃前後へ移して2時間ずつ確認できます。ピンクや黒い点、腐敗臭、ぬめりがあれば加熱で戻そうとせず廃棄してください。発酵が足りない生地へ重曹を増やすだけでは、酸味も豆の香りも補えません。

蒸し器がありません。普通の鍋で作れますか?

深めの鍋に水2cmと蒸し台を置き、皿が水へ触れなければ作れます。水が皿へ入ると生地が崩れるため、皿の底が蒸し台より下がらない組み合わせにしてください。ふたから水滴が落ちる場合は、ふたを布巾で包んでから使います。水が途中でなくならないよう、追加する湯を別に沸かしておくと火力を落としません。

米粉やひよこ豆粉で代用できますか?

米粉だけでは、今回の浸水と発酵による豆の粘りが出ません。ひよこ豆粉だけにすると、カマン寄りの即席蒸し菓子になります。日本で置き換えるなら、米は上新粉ではなく、生米を浸して挽くか、無洗米を使う場合も十分に吸水させる方が近づきます。

マスタードシードが苦手です。省けますか?

省けますが、テンパリングの香ばしさは弱くなります。クミンシード小さじ1/2へ置き換えると、油の香りを残せます。粒マスタードやチューブのからしを入れると水分と酸味が変わるので、同じ分量の代用にはしません。

食べる人に合わせた確認

チャナダル、ウラドダルは豆類、ヨーグルトは乳製品です。マスタードシードやココナッツを含むチャトニも、アレルギーがある人は個別に原材料表示を確認してください。家庭内で除去が必要な人がいる場合は、代替品の表示まで確認し、同じ調理器具を共有しない判断を取ります。

主な参考リンク

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