モナコのバルバジュアン。青菜、リコッタ、米を詰めた小さな揚げラビオリを皿に盛る
🔪下準備1時間5分
🔥調理18分
🍽️分量4
🌍料理モナコ料理

バルバジュアンの作り方|モナコの揚げラビオリ

約28分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

生地をこねる

所要時間8分

手順1: 生地をこねる

ボウルに薄力粉180g、強力粉70g、塩3gを入れて混ぜます。卵1個、オリーブオイル大さじ1、ぬるま湯75mlを加え、木べらで粉気がなくなるまで混ぜます。まとまりが硬ければ残りのぬるま湯を小さじ1ずつ足し、手で5分こねます。表面がなめらかになり、耳たぶより少し硬い弾力で止めます。

STEP 22 / 8

生地を休ませて青菜を刻む

所要時間30分

手順2: 生地を休ませて青菜を刻む

生地を丸め、表面に薄くオリーブオイルを塗ってラップをかけます。室温で30分休ませる間に、フダンソウ250gを葉と茎に分け、茎は5mm幅、葉は1cm幅に刻みます。小松菜とほうれん草で作る場合も同じ幅にそろえます。青菜に塩1gをまぶして10分置き、出てきた水分を軽く絞ります。

STEP 33 / 8

香味野菜と青菜を炒める

所要時間10分

手順3: 香味野菜と青菜を炒める

フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、中火で玉ねぎ60gと長ねぎ80gを3分炒めます。透き通って甘い香りが出たら、にんにく、5mm〜1cm幅に刻んだ青菜を加えます。弱めの中火に落として5〜6分炒め、底に水分がたまらず、青菜がしんなりして色が濃くなったら火を止めます。バットに広げ、10分冷まします。

STEP 44 / 8

チーズと米を混ぜる

所要時間5分

手順4: チーズと米を混ぜる

冷ました青菜に、リコッタ180g、パルメザン40g、炊いた米60g、卵1個、2〜3mmのみじん切りにしたハーブ6g、ナツメグ0.5g、塩3g、黒こしょう1gを加えます。フォークで米をほぐしながら混ぜ、具をすくっても汁が落ちず、全体がしっとりまとまる状態にします。水っぽい場合は、パルメザンを小さじ2足してから5分置きます。

STEP 55 / 8

生地を薄く伸ばして切る

所要時間12分

手順5: 生地を薄く伸ばして切る

台に打ち粉を薄く振り、生地を半分に分けます。めん棒で中心から外へ伸ばし、厚さ1.5〜2mmにします。直径8cmの丸型、または8×8cmの四角に切ります。切った生地は重ならないよう並べ、乾き始めたら固く絞った布巾をかけます。厚い部分があると完成後に粉っぽく残るため、端まで同じ厚みに近づけます。

STEP 66 / 8

具をのせて縁を閉じる

所要時間12分

手順6: 具をのせて縁を閉じる

生地1枚の中央に具を18gのせます。縁に水を薄く塗り、半分に折って空気を抜きながら押さえます。フォークで縁を5mm幅ほど押し、具がはみ出したところは指で戻します。四角で作る場合は、対角線ではなく横に折ると油の中で転がりにくくなります。閉じたものは打ち粉を振ったバットにすき間を空けて並べます。

STEP 77 / 8

170〜175℃で揚げる

所要時間8分

手順7: 170〜175℃で揚げる

鍋に揚げ油700mlを入れ、中火で170〜175℃に温めます。バルバジュアンを4個ずつ入れ、片面1分30秒、返して1分30秒揚げます。泡が大きく荒い状態から細かくなり、縁がきつね色、表面が薄い黄金色になったら引き上げます。油温が165℃を下回ったら次を入れる前に30秒待ち、180℃を超えたら弱火へ落とします。

STEP 88 / 8

油を切って食卓へ出す

所要時間3分

手順8: 油を切って食卓へ出す

網に上げて3分休ませます。表面の油が落ち着き、手で持てる熱さになったら皿に盛ります。塩を足すなら、取り出した直後にひとつまみだけ振ります。中のチーズは熱いので、子どもに出す場合は半分に割って2分置くと食べやすくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

バルバジュアンの材料。粉、卵、オリーブオイル、フダンソウ、リコッタ、パルメザン、米、長ねぎ、玉ねぎ、ハーブを台所に並べる
青菜、チーズ、米、生地の材料を先に分けておくと、包む作業で迷いにくい
7品目

生地

材料 分量 代替・注意
薄力粉 180g 伸ばしやすさを優先する配合
強力粉 70g もちっとした噛み心地を少し足す
卵 1個(50g) 生地用。小さすぎる卵なら水を小さじ1足す
オリーブオイル 大さじ1(12g) 生地を割れにくくする
塩 3g 生地用
ぬるま湯 85ml 35℃前後。最初は75ml入れ、残りで調整
打ち粉 20g 伸ばすときに使う
14品目

具と揚げ油

材料 分量 代替・注意
フダンソウ 250g なければ小松菜150g+ほうれん草120g
長ねぎ 80g 白い部分。ポワローがあれば同量
玉ねぎ 60g みじん切り
にんにく 1片(6g) みじん切り
オリーブオイル 大さじ1 具を炒める用
リコッタ 180g 水分が多いものは10分ざるに置く
パルメザンチーズ 40g 粉チーズでも可。塩分を見て調整
炊いた米 60g 冷やごはんでよい。固まりはほぐす
卵 1個 具のつなぎ
パセリまたはマジョラム 6g みじん切り。香りを軽く足す
ナツメグ 0.5g ひとつまみ程度
塩 4g 青菜の下味と全体の調整
黒こしょう 1g 挽きたてが合う
揚げ油 700ml 鍋底から4cmほど入る量

小麦、卵、乳を使います。家族や来客に出す場合は、アレルギーの有無を先に確認してください。

準備

フダンソウがない日の青菜配合

フダンソウは葉と茎を一緒に使える青菜です。日本のスーパーでは常時ある食材ではないので、小松菜とほうれん草を混ぜると扱いやすくなります。小松菜だけだと茎の香りが強く、ほうれん草だけだと水っぽくなりやすい。小松菜150g、ほうれん草120gを5mm幅に刻み、炒めたあとに水分を飛ばせば、青菜の存在感とやわらかさのバランスが取れます。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
108kcal
エネルギー
3.5g
タンパク質
5.5g
脂質
11.3g
炭水化物
1.0g
食物繊維
173mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

小さな揚げ包みが、モナコの食卓を動かす

揚げ油の中で、小さな半月の生地がふくらむ。泡が大きく暴れるうちはまだ早く、縁が薄いきつね色になって泡が細かくなったら、穴あきレードルで引き上げます。少しだけ休ませて割ると、中からフダンソウ、リコッタ、米、チーズの香りが湯気と一緒に出てくる。バルバジュアン(Barbajuan / Barbagiuan)は、モナコ周辺で親しまれる青菜入りの揚げラビオリです。

見た目はイタリアの揚げラビオリや小さなエンパナーダに近いのに、味の重心はもっと青菜寄りです。肉のうまみで押す料理ではなく、青菜の少し土っぽい香り、リコッタの軽い乳味、米のもっちり感、薄い揚げ生地の香ばしさで食べさせます。だから日本で作るときも、珍しい材料を無理に集めるより、青菜の水分を抜くこと、生地を厚くしないこと、油温を落とさないことが大事です。

この記事では、モナコとフランス南東部で見られる作り方をもとに、家庭の鍋で揚げやすい小型サイズへ調整します。フダンソウが見つからない日でも、小松菜とほうれん草を組み合わせればかなり近づけます。

どんな料理か|Castellarからモナコへ伝わった揚げ包み

バルバジュアンは、フランス語圏では Barbajuan、モナコ語・地域名では Barbagiuan とも書かれます。直訳の説明としては「ジャンおじさん」のように紹介されることがあり、フランス南東部の Castellar からモナコへ伝わった料理として語られます。Menton Riviera & Merveilles の地域レシピでも、フダンソウを使う郷土の小さな揚げ物として紹介されています。

モナコでは、軽食や前菜、祝日の食卓に出る料理として知られます。Hello Monaco は、11月19日のモナコ国民の日に結びつく料理としても紹介しています。家庭や店で形は少し変わり、半月型、四角、細長い形が混ざりますが、青菜、チーズ、米を包んで揚げる骨格は共通しています。

日本の台所で再現するときに守りたいのは、次の4点です。

守るところ 理由
青菜は水分を飛ばしてから包む 具が水っぽいと生地が破れ、油がはねやすい
米を少量入れる 具の水分を受け止め、軽いもっちり感が出る
生地は1.5〜2mmまで薄く伸ばす 厚いと中が団子のように重くなる
170〜175℃で少量ずつ揚げる 油温が下がると油っぽく、上がりすぎると色だけ濃くなる

日本での買い出しと商品導線

小麦粉、卵、ねぎ、玉ねぎ、油は近所のスーパーで十分です。買い足す価値があるのは、薄い生地を安定して伸ばす道具、青菜を細かくする道具、油温を外さない道具です。バルバジュアンは材料より作業精度で仕上がりが変わります。

薄い生地をよく作るなら、30cm前後のめん棒があると扱いやすいです。短いめん棒だと中心だけ厚く残りやすく、包んだあとに端が重くなります。

青菜と香味野菜は包丁でも作れますが、18個分を細かくするなら小型フードプロセッサーが早いです。ペーストにせず、5mmほどの粗さで止めるのがコツです。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026年5月28日

揚げものに慣れていない場合は、温度計が一番効きます。バルバジュアンは具が入るので、低温で長く揚げると油を吸い、高温だと皮だけ色づいて中の香りが重く残ります。

本場に寄せる分岐表

迷うところ 近づける選択 日本の台所での落としどころ
青菜 フダンソウを葉と茎ごと使う 小松菜+ほうれん草で香りとやわらかさを分ける
チーズ リコッタ+パルメザン リコッタがない日は水切りカッテージチーズ160g+粉チーズ50g
米 少量入れて具を締める 冷やごはんを水で洗わず、ほぐして使う
形 小さな半月または四角 8cm前後にすると家庭鍋で揚げやすい
揚げ方 薄い生地を高すぎない油温で揚げる 170〜175℃を守り、4個ずつ揚げる

フダンソウが手に入った日は、茎を捨てずに細かく刻んで使います。茎の少し青い香りが入ると、チーズだけでは出ない郷土料理らしさが出ます。逆にほうれん草だけで作る日は、水分が多いので炒め終わりに火を少し強め、底の汁を飛ばしてから冷ましてください。

失敗しやすいところ

揚げている途中で開く

縁に粉が多く残っているか、具を入れすぎています。閉じる前に縁の打ち粉を指で払い、水を薄く塗ります。具は1個18g前後で止め、空気を抜きながら押さえてください。フォークの跡は飾りではなく、縁を薄くつぶして密着させるための作業です。

油っぽくなる

油温が低いまま入れています。1回に入れる数が多いと一気に165℃以下へ落ち、皮が油を吸います。家庭の20cm鍋なら4個ずつが扱いやすいです。油温計がない場合は、小さな生地の切れ端を入れ、すぐ細かい泡が出て20秒ほどで薄く色づく状態を目安にします。

中が水っぽい

青菜の水分が残っています。刻んだあとに塩をまぶして絞り、さらにフライパンで底の水分がなくなるまで炒めます。炒めた青菜を熱いままリコッタと混ぜるとチーズがゆるみやすいので、必ずバットで冷ましてから合わせます。

皮が硬くなる

生地が厚いか、揚げすぎです。厚さ2mmを超えると、揚げても軽くならず、端が硬く残ります。揚げ色は濃い茶色ではなく、薄い黄金色で止めます。引き上げたあとも余熱で色が進むので、縁がきつね色になった瞬間に上げるくらいで十分です。

食べ方、献立、内部リンク

食卓に並べたバルバジュアン。小さな揚げラビオリをサラダ、オリーブ、レモンと一緒に出す
バルバジュアンは前菜や軽食として、サラダやオリーブと並べると食べやすい

バルバジュアンは、熱々を山盛りで食べるより、少し落ち着かせて前菜のように出すと味が見えます。食卓には葉野菜のサラダ、オリーブ、レモンを置くと、揚げた皮の香ばしさと青菜の香りが重くなりません。飲み物は白ワイン寄りの料理ですが、家なら冷たい炭酸水や濃いめの紅茶でも合います。

同じ青菜と薄い生地の料理として比べるなら、クロアチアのソパルニクが近いです。こちらは焼く青菜パイで、にんにくオイルが主役になります。揚げものの作業感で近いのは、チュニジアのフリカッセやベトナムのチャーゾーです。具を包んで揚げる料理を横に広げたい日は、アルゼンチンのエンパナーダも参考になります。

保存と温め直し

一番おいしいのは揚げて3〜10分の間です。作り置きする場合は、包む前、揚げた後のどちらで止めるかを分けて考えます。

状態 保存方法 目安
包む前の具 密閉して冷蔵 翌日まで
包んだ生地 打ち粉を振って1段で冷蔵 6時間まで
揚げた後 冷まして密閉し、冷蔵 翌日まで
冷凍 揚げる前にバットで凍らせて袋へ 2週間まで

冷蔵したものは、トースターまたはオーブン180℃で6〜8分温めます。電子レンジだけだと皮がしんなりするので、使う場合は600Wで20秒だけ温めてからトースターに移します。冷凍した未加熱のものは、解凍せず170℃の油で片面2分ずつ揚げ、表面が薄い黄金色になるまで様子を見ます。

よくある質問

フダンソウなしでも作れますか?

作れます。小松菜150gとほうれん草120gを合わせると、茎の食感と葉のやわらかさを分けられます。ほうれん草だけで作る場合は、水分が出やすいので炒め時間を1〜2分増やし、底に汁が残らない状態で止めます。

リコッタが見つからないときは?

水切りしたカッテージチーズ160gに、粉チーズ50gを混ぜると近い方向になります。クリームチーズは濃すぎて青菜の香りを消しやすいので、使う場合は80gまでにして、残りをカッテージチーズで補う方が軽く仕上がります。

米は入れないとだめですか?

入れた方が扱いやすいです。米は量を増やすためだけでなく、青菜とチーズの水分を受け止めます。抜く場合は、炒めた青菜をよりしっかり冷まし、パルメザンを10g増やすと具がまとまりやすくなります。

オーブンで焼いてもいいですか?

焼けますが、別の料理に近くなります。バルバジュアンらしさは、薄い生地が油でぷくっとふくらむ軽さにあります。どうしても焼くなら、表面に油を塗り、220℃で10〜12分焼きます。ただし、縁の香ばしさと皮の軽さは揚げた方が出ます。

前日にどこまで準備できますか?

具は前日に作れます。青菜を炒めて冷まし、チーズや米と合わせた状態で密閉して冷蔵してください。生地は当日にこねる方が伸ばしやすいですが、前日に作るなら冷蔵し、使う30分前に室温へ戻します。包んだ状態で長く置くと底が湿るので、揚げる6時間前までを目安にします。

主な参考リンク

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