縁をつまんだ厚いマサ生地に豆、レタス、サルサ、白いチーズをのせたメキシコのソペ
🔪下準備35分
🔥調理45分
🍽️分量4
🌍料理メキシコ料理

ソペの作り方|メキシコの厚焼きマサ

約38分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 8

生地をこねて休ませる

所要時間12分

手順1: 生地をこねて休ませる

ボウルにマサ・アリナ260g、塩小さじ2/3、ぬるま湯300ml、油小さじ1を入れ、指先で粉気が消えるまで3分ほど混ぜます。耳たぶより少しやわらかく、握るとひびが入らない状態が目安です。乾くなら水を小さじ1ずつ足し、べたつくなら粉を小さじ1ずつ足します。ぬれ布巾をかけて8分休ませます。

STEP 22 / 8

焼きトマトのサルサを作る

所要時間10分

手順2: 焼きトマトのサルサを作る

乾いたフライパンを中火で2分温め、トマト、ハラペーニョ、玉ねぎ60g、にんにく2片を入れます。片面2分ずつ転がし、皮に黒い斑点が出てトマトの表面がしわっとしたら火から下ろします。乳鉢かミキサーで粗くつぶし、ライム汁大さじ1、塩小さじ1/3を混ぜます。さらさらではなく、スプーンですくうとゆっくり落ちる粗いペースト状が目安です。水っぽい場合は弱火で2分だけ煮詰めます。

STEP 33 / 8

豆を濃いペーストにする

所要時間12分

手順3: 豆を濃いペーストにする

小鍋に油大さじ1を入れて中火で温め、玉ねぎ60gのみじん切りを4分炒めます。透き通って甘い香りが出たら、にんにく1片、ピントビーンズ400g、クミン小さじ1/2、オレガノ小さじ1/2、塩小さじ1/3を加えます。木べらでつぶしながら6から8分煮詰め、へらを引いた跡が2秒ほど残る濃度にします。水気が多いとソペの底がふやけます。

STEP 44 / 8

生地を押して丸くする

所要時間10分

手順4: 生地を押して丸くする

休ませた生地を8等分し、1個約70gの玉に丸めます。乾かないよう残りはぬれ布巾の下に置きます。ラップか切った保存袋で挟み、トルティーヤプレスか平らな皿で直径9cm、厚さ7mmほどに押します。薄くしすぎると縁を立てる前に割れるため、普通のトルティーヤより厚く残します。

STEP 55 / 8

鉄板で両面を焼く

所要時間12分

手順5: 鉄板で両面を焼く

鉄板または厚手のフライパンを中火で3分温め、油をひかずに生地を並べます。片面を1分30秒焼き、表面が乾いて端が少し白くなったら裏返します。反対側も1分焼き、薄い焼き色が数か所ついたら取り出します。強火で黒く焦がすより、中火で中心まで熱を通す方が縁が割れません。

STEP 66 / 8

熱いうちに縁をつまむ

所要時間7分

手順6: 熱いうちに縁をつまむ

焼いた生地を火から下ろし、30秒ほど置いて触れる熱さにします。表面が乾き、中心にまだ柔らかさが残るうちに作業します。清潔な布巾で指先を守り、外周を幅8mmほどつまんで立てます。同時に中央を親指で軽く押し、豆をのせるくぼみを作ります。冷めると縁が割れるので、2枚ずつ焼いてつまむと作業しやすいです。割れた部分は少量の水を指につけて押さえます。

STEP 77 / 8

浅く揚げて香ばしくする

所要時間10分

手順7: 浅く揚げて香ばしくする

フライパンに油を深さ5mmほど入れ、中火で170度前後まで温めます。油に生地の端を少し入れて細かい泡が出たら、ソペを2から3個ずつ入れます。片面1分、裏返して40秒ほど揚げ焼きし、底が黄金色で縁がカリッとしたら取り出します。油温が低いと油を吸い、高すぎると縁だけ焦げます。

STEP 88 / 8

豆と具を重ねて仕上げる

所要時間8分

手順8: 豆と具を重ねて仕上げる

火を止めた状態で、熱いソペのくぼみに豆を大さじ2ずつのせ、中央から外へ薄く広げます。縁より高く盛らず、レタス、サルサ、ラディッシュ、白玉ねぎ、チーズ、パクチーの順に重ねます。最後にオレガノ少々を指でつぶしながら振り、ライムを添えます。食べる直前に組み立てると、底の香ばしさとレタスの冷たさが残ります。

厚手の軍手は安全ですが、指先の感覚が鈍くなり、縁が太くなりがちです。清潔な薄い布巾を折って使うと、熱さを避けながら幅を調整しやすいです。火傷が不安な場合は、まず1枚だけ焼いて練習してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

この分量で直径9cm前後のソペを8個作ります。ひとり2個で軽い食事、肉料理やスープを添えるならひとり1個でも十分です。

ソペに使うマサ粉、豆、野菜、チーズ、鉄板を台所に並べた様子
粉、豆、サルサ、鉄板を先にそろえると、ソペは成形から仕上げまで迷いにくい
5品目

マサ生地

材料 分量 代替・備考
マサ・アリナ 260g masa harina、instant corn masa flour 表記のもの
ぬるま湯 320ml 35から40度。まず300ml入れ、残り20mlで調整
塩 小さじ2/3、約4g 生地に入れる分
米油または菜種油 小さじ1 生地の乾き止め。入れすぎない
揚げ焼き用の油 100ml フライパンに深さ5mmほど。全部は吸いません
10品目

豆と赤いサルサ

材料 分量 代替・備考
ピントビーンズ水煮 400g うずら豆、ブラックビーンズでも可。水気を切る
玉ねぎ 120g 豆用60g、サルサ用60g。どちらも粗みじんまたはくし形
にんにく 3片、約15g 豆用1片、サルサ用2片
米油 大さじ1 豆を炒める用
クミンパウダー 小さじ1/2 豆に入れる
乾燥オレガノ 小さじ1 豆と仕上げに分ける
トマト 350g 中2個。完熟がよい
ハラペーニョまたは青唐辛子 1本、約20g 辛味を弱めるなら種を半分取る
ライム汁 大さじ1 レモン汁でも可
塩 小さじ1 豆、サルサ、仕上げで調整
6品目

仕上げ

材料 分量 代替・備考
レタス 160g 5mm幅の細切り。キャベツでも可
ラディッシュ 6個 2mm厚の薄切り。大根の薄切りでも可
白玉ねぎ 40g みじん切り。辛ければ水に5分さらす
ケソ・フレスコ 100g 手に入らなければフェタ少量とカッテージチーズを混ぜる
パクチー 20g 小ねぎでも可
ライム 2個 くし形に切る
アレルギーと食品安全

この料理は乳製品を仕上げに使います。市販の豆缶、チーズ、サルサ材料には製品ごとに大豆、乳、小麦が含まれる場合があります。揚げ焼きの油は高温になるため、縁をつまむ作業と油の作業を同じ手順に重ねないでください。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
570kcal
エネルギー
15.5g
タンパク質
21.5g
脂質
81.5g
炭水化物
11.5g
食物繊維
975mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

縁をつまむだけで、ただのトルティーヤではなくなる

粉を水で練って丸く押すところまでは、トルティーヤに似ています。ところが鉄板から上げた熱い生地の縁を指でぐるりとつまむと、急に小さな皿のようになります。そこへ豆を薄く広げ、サルサ、レタス、ラディッシュ、白いチーズを重ねる。ソペ(sope / sopes)は、この「厚いとうもろこしの器」を食べるメキシコの料理です。

タコスのように具を包むのではなく、トラユーダのように大判で乾かすのでもありません。ソペは小さく、厚く、縁があります。豆やサルサを受け止めるための縁なので、ここが浅すぎると食べる前に汁気が流れます。逆に厚く作りすぎると、外は香ばしいのに中心が粉っぽいまま残ります。

メキシコ料理の中では antojito、つまり軽食や屋台料理の仲間として扱われます。Larousse Cocina は sope を、厚い丸形のトルティーヤを指でつまんで縁を作り、豆やサルサ、肉、チーズなどをのせる料理として説明しています。英語圏では little bowls of masa と説明されることもありますが、実際は器ではなく、主役はあくまでマサ生地です。

日本で作るときに迷うのは、豪華な具ではありません。粉をどこまで本場に寄せるか、どの厚さで焼くか、熱いうちにどう縁を作るかです。この記事では、マサ・アリナを使う前提で、家庭のフライパンや鉄板でも作りやすい分量に落とします。粉が違う日の考え方も書きますが、普通の薄力粉やコーン缶で別物にしてしまう逃げ方はしません。

同じメキシコの屋台料理でも、パンの弾力と揚げた肉で食べるならセミタ・ポブラナが別の入口になります。ソペはとうもろこしの土台、セミタはごま付きパンとチポトレの香りが主役です。

ソペの芯は、具ではなくマサと縁

ソペは、具をのせれば何でも成立する料理ではありません。料理の輪郭は「マサの香り、厚み、縁、豆の濃度」で決まります。サルサやチーズは目立ちますが、土台が弱いと一口目で崩れます。

要素 現地での軸 日本の台所で守ること
生地 ニシュタマル処理したとうもろこしのマサ masa harina、マサ・アリナ表記の粉を選ぶ
厚み トルティーヤより厚く、縁をつまめる 直径9cm、厚さ7mm前後にする
縁 焼いた直後に pellizcar、つまんで立てる 手早く、火傷しないよう布巾越しにつまむ
豆 frijoles refritos、濃い豆ペースト へら跡が残るまで煮詰め、水っぽくしない
サルサ 赤、緑、辛味の強いものなど地域差あり 焼きトマトの赤いサルサで酸味と香りを作る

ニシュタマルとは、とうもろこしをアルカリ性の水で処理するメキシコの伝統技術です。メキシコ政府の農業関連情報でも、nixtamalizacion はとうもろこし文化の基礎として紹介されています。日本でよく売られるコーンミールやポレンタ粉は、粒度や処理が違うため、そのまま水で練ってもソペらしい香りとまとまりになりにくいです。

Harina P.A.N. のような南米系の白とうもろこし粉は、arepa には向きますが、メキシコのマサ・アリナとは別物です。どうしてもそれしか手に入らない場合は、ソペ風の厚焼きとして楽しめます。ただし水分量や焼き色が変わり、この記事の「つまんだ縁がしなやかに立つ」状態とはずれます。初回は袋に masa harina、instant corn masa flour、nixtamalized corn flour の表記があるものを探してください。

ソペと似た料理の違い

ソペは厚いマサ生地に縁を作って具を受け止めます。タコスは薄いトルティーヤで包み、チラキレスは揚げたトルティーヤをサルサで絡め、タマーレはマサ生地を包んで蒸します。同じとうもろこしでも、水分の逃がし方と食べる形がまったく違います。

買い出しで迷うもの

粉は「マサ・アリナ」表記を優先し、商品カードがない場合も無理に別粉へ誘導しません。一方で、ソペの仕上がりを左右する道具と香りは、何度も使えるものを選ぶ価値があります。

直径の大きい平らな鉄板があると、ソペを一度に焼けます。フライパンでも作れますが、焼く数が増えるほど温度が下がりやすいので、家族分を作るなら平面の広さが効きます。

焼きトマトのサルサはミキサーでも作れますが、少量なら乳鉢でつぶす方が水っぽくなりにくいです。粗さが残ると、豆とレタスの間で味が沈みません。

乾燥オレガノは少量ですが、豆とサルサをメキシコ料理の方向へ寄せる香りです。ポソレ・ロホやタコス・アル・パストールにも回せます。

失敗しやすいところと直し方

ソペは材料が少ない分、生地の水分と縁のタイミングがそのまま出ます。具を増やしても土台の失敗は隠れません。

乾いて割れたマサ生地と、なめらかに縁が立ったマサ生地を並べた様子
乾いた生地は押す前から割れ、適切な生地は縁を立ててもなめらかにつながる
失敗 起きる原因 直し方
生地が割れる 水が少ない、休ませ不足、冷めてから縁をつまんだ 水を小さじ1ずつ足し、8分休ませ、焼いた直後につまむ
中心が粉っぽい 厚すぎる、火が強く外だけ焼けた 厚さ7mmを守り、中火で表面を乾かす
底が油っぽい 油温が低い、揚げ時間が長い 細かい泡が出る温度まで待ち、片面1分を目安にする
具が流れる 豆がゆるい、縁が浅い、サルサが水っぽい 豆はへら跡が残る濃度、縁は8mm、サルサは煮詰める
食べにくい 具を山盛りにした 豆を低く塗り、葉物は軽く、ライムは食べる直前に搾る

一番多いのは、生地が乾いているのにそのまま押す失敗です。マサ・アリナは水を吸うまで少し時間がかかります。混ぜた瞬間にちょうどよく見えても、休ませると締まることがあります。休ませた後にもう一度握り、ひびが入るなら水を足してください。

もうひとつは、焼く枚数を急ぎすぎることです。鉄板が冷えると表面が乾く前に時間がかかり、生地が重くなります。家庭のフライパンなら2枚ずつ、鉄板なら3から4枚ずつが扱いやすいです。

食べ方と具の考え方

ソペは、食卓で最後に完成する料理です。熱い土台に豆をのせ、冷たい野菜とサルサを重ねるので、温度差がおいしさになります。全部を先に盛って置くと、見た目は整っても底が湿ります。

食卓にソペ、サルサ、レタス、ラディッシュ、チーズ、ライムを並べた様子
ソペは食卓で具を足しながら食べると、熱い土台と冷たい野菜の差が残る

具は肉をのせてもよいですが、初回は豆とサルサで土台を知る方が失敗しにくいです。鶏肉を使うなら、ほぐした鶏むね肉を少量のサルサで和えてからのせます。豚肉なら、タコス・アル・パストールのような甘辛い方向より、塩とライムで軽くしたものが合います。肉を山盛りにすると、マサの香りが消えます。

地域や店によって、サルサ・ベルデ、チョリソー、チチャロン、鶏肉、牛肉、クレマ、アボカドなどがのります。家庭で全部をそろえる必要はありません。守るべき順番は、豆、サルサ、歯ざわり、酸味です。豆で土台を安定させ、サルサで味を決め、レタスやラディッシュで軽さを出し、ライムで最後を締めます。

ソペだけで食事にするなら、横にポソレ・ロホのような汁物を置くと、とうもろこしの厚みとスープの温かさがつながります。軽く済ませるなら、ププサと同じ感覚で、サルサと野菜を多めにして一皿にまとめてもよいです。

保存と作り置き

生地だけを丸めた状態で長く置くと乾きます。作り置きするなら、焼いて縁を作ったところまで進めてください。完全に冷めたら重ならないように保存容器へ入れ、冷蔵で2日までが目安です。

食べるときは、具をのせる前にフライパンを中火で温め、片面1分ずつ焼き戻します。冷蔵したソペをそのまま揚げると、表面の水分で油がはねるため、まず乾いたフライパンで水分を飛ばしてください。焼き戻しだけでも香ばしく食べられます。揚げ焼きの軽さを戻したい場合は、油小さじ2で片面40秒ずつ焼く程度で十分です。

豆は冷蔵で3日、サルサは冷蔵で2日ほど持ちます。ただし、レタス、ラディッシュ、チーズ、ライムは食べる直前に用意します。全部を組み立てたソペは保存に向きません。底が湿って割れやすくなるので、余ったら具を外して土台だけ温め直す方がよいです。

よくある質問

マサ・アリナがない場合、コーンミールで作れますか

作れますが、ソペとは別物に近くなります。コーンミールは粒度と処理が違い、水を吸っても同じ粘りが出にくいです。どうしても使うなら、熱湯で練って蒸らし、片栗粉小さじ2を足してまとまりを補う方法があります。ただし縁は割れやすく、香りも変わります。初回はマサ・アリナを探す方が近道です。

揚げずに焼くだけでもよいですか

できます。鉄板で両面を焼いたあと縁を作り、もう一度中火で片面40秒ずつ焼き戻してください。屋台のような軽いカリッと感は弱くなりますが、油が少なく、平日の食事には扱いやすいです。サルサを水っぽくしないことだけは守ってください。

豆はブラックビーンズでもいいですか

使えます。ピントビーンズより色が濃く、香りも少し強くなります。水煮を使う場合は、缶汁を全部入れず、豆だけを油と玉ねぎでつぶしてから少しずつ水分を戻してください。甘い煮豆は使わないでください。

チーズなしでも成立しますか

成立します。チーズを抜く場合は、ライムと玉ねぎを少し強めにして、サルサの塩を控えすぎないようにします。乳製品を避けたい場合は、アボカド少量や焼ききのこをのせると満足感が出ます。ただし具を増やしすぎると縁が負けます。

ソペとゴルディータの違いは何ですか

どちらも厚いマサ生地を使いますが、ソペは縁をつまんで上に具をのせる形です。ゴルディータは中に具を詰めたり、割って挟んだりする形が多いです。食べる方向が「上に重ねる」か「中に入れる」かで考えると分かりやすいです。

参照した情報

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