バングラデシュのバパ・ピタ。白い蒸し米粉菓子を割り、ココナッツとジャガリーの餡を見せた皿
🔪下準備35分
🔥調理18分
🍽️分量6
🌍料理バングラデシュ料理・ベンガル料理

バパ・ピタの作り方|バングラデシュの蒸し米粉菓子

約23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

粉を湿らせる

所要時間15分

手順1: 粉を湿らせる

ボウルに上新粉240g、白玉粉40g、塩1.5g、きび砂糖8gを入れ、白玉粉の小さな粒を指でつぶしながら均一に混ぜます。火は使いません。ぬるま湯100mlを全体に散らすように入れ、指先でこすり合わせます。握ると一瞬まとまり、指で触るとほろっと崩れる湿った砂の状態が目安です。粉っぽい部分が残る場合は水を5mlずつ足し、べたつく場合は上新粉大さじ1を足します。

STEP 22 / 5

ココナッツ餡を作る

所要時間7分

手順2: ココナッツ餡を作る

乾燥ココナッツファイン70gに熱湯30mlをかけ、3分置いて水分を戻します。小鍋に戻したココナッツ、5mm角ほどに刻んだジャガリー90g、カルダモン0.4gを入れ、弱火で2分だけ温めます。ジャガリーが完全な液体になる前、ココナッツに茶色い粒がなじみ、木べらに少ししっとり絡む状態で火を止めます。煮詰めると冷めた時に硬い飴のようになるので、鍋肌がふつふつしたらすぐ外します。

STEP 33 / 5

型にふんわり詰める

所要時間10分

手順3: 型にふんわり詰める

小さな茶碗や金属カップに濡らして固く絞った布、またはクッキングシートを敷きます。粉の3分の1を入れて表面を軽くならし、中央にココナッツ餡を大さじ1強のせます。縁から5mmほど内側に餡を置くと、仕上がりで横から漏れにくくなります。残りの粉を上にかぶせ、スプーンの背で押さえず、直径7cm、高さ3cmほどの低い山に整えます。この工程は火を使いません。

STEP 44 / 5

強い蒸気で蒸す

所要時間12分

手順4: 強い蒸気で蒸す

蒸し器に湯を深さ3cm以上入れ、強火でしっかり沸騰させます。蒸気が立ってから型ごと並べ、ふたに布巾を巻くか、ふた裏の水滴が落ちにくい角度にします。最初の3分は強火で蒸気を保ち、その後は中強火に落として9分蒸します。表面が白く不透明になり、指で触らずとも縁が型から少し離れ、粉のざらつきが消えていれば蒸し上がりです。湯気が弱くなったら中火ではなく、湯量不足を先に疑ってください。

STEP 55 / 5

休ませて取り出す

所要時間6分

手順5: 休ませて取り出す

火を止め、ふたを少しずらして2分置きます。すぐ取り出すと縁が崩れやすいので、蒸気を逃がして表面を落ち着かせます。布やシートごと型から外し、皿に返してからさらに3分休ませます。食べる時は熱いうちに割り、餡が湿って崩れる状態で出します。完全に冷ますと米粉が締まり、ほろっとした食感よりも団子寄りに感じます。

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Ingredients

材料を分けて見る

10品目

材料

米粉、白玉粉、ココナッツ、ジャガリー、蒸し器を並べたバパ・ピタの材料
バパ・ピタは材料が少ない分、米粉の細かさ、ココナッツの水分、蒸し器の蒸気量で仕上がりが変わる

直径7cm前後のバパ・ピタを6個作る分量です。小さな茶碗、プリン型、金属カップのどれでも作れます。型に強く押し込まず、湿った粉をふんわり積むことが大事です。

材料 分量 役割と代替
上新粉、または細かい米粉 240g 主体。製菓用米粉だけだと軽くなりすぎるため、上新粉寄りが扱いやすい
白玉粉 40g 日本の家庭で割れを抑える補助。現地寄せなら同量の上新粉に置き換える
ぬるま湯 115ml前後 粉を湿らせる。最初は100ml入れ、残りは5mlずつ調整
塩 1.5g 甘さを締める
きび砂糖 8g 粉側の淡い甘み。黒糖ではなく淡い砂糖にする
乾燥ココナッツファイン 70g 生または冷凍すりおろしココナッツなら100g。乾燥品は湯で戻す
熱湯 30ml 乾燥ココナッツを戻す分
デーツパームジャガリー、または黒糖 90g 餡の香り。黒糖だけなら80gにして、きび砂糖10gを足すと重すぎない
カルダモンパウダー 0.4g 省いても作れるが、茶の時間の香りが出る
クッキングシートまたは布 6枚分 型に敷く。蒸し布があれば扱いやすい
アレルギーと食品安全

このレシピは米、ココナッツを使います。白玉粉や米粉は製造ラインで小麦、乳、ナッツ類を扱う場合があるため、アレルギーがある場合は表示を確認してください。蒸し器の湯切れは焦げと空焚きの原因になるので、加熱中は鍋から離れすぎないでください。

バパ・ピタで見る価値があるのは、粉の細かさ、少量混ぜる白玉粉、蒸気が安定する蒸し器です。ココナッツファインやジャガリーは輸入食材店で見つかることもありますが、純正の商品リンクを用意できないものは商品カード化せず、買い方の説明に留めます。

上新粉は粒が細かく、蒸した後にざらつきにくいものを選びます。小麦粉のように練るのではなく、湿った砂のように水を抱かせるため、粉の細かさが仕上がりにそのまま出ます。

白玉粉は本場の必須材料ではありません。日本の上新粉だけで作ると、初回は蒸し上がりの縁が割れやすいため、全体の1割強だけ混ぜて保険にします。餅のようにしたいわけではないので、増やしすぎないでください。

蒸し器は小さな菓子でも重要です。強い蒸気が最初から立っていないと、粉が湿ったまま固まり、中心だけ重くなります。二段鍋なら湯量を確保しやすく、布を敷いた状態でも蒸気が回ります。

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材料表の分量6人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
29kcal
エネルギー
0.5g
タンパク質
0.5g
脂質
6.0g
炭水化物
0.3g
食物繊維
16mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

冬の湯気で食べる、白い米粉のピタ

蒸し器のふたを開けた瞬間、最初に見えるのは白い小さな山です。派手な焼き色も、クリームの飾りもありません。けれど一つを割ると、湿った米粉の中からココナッツと黒いジャガリーが崩れ、湯気に甘い香りが混ざります。バングラデシュのバパ・ピタ(Bhapa pitha / ভাপা পিঠা)は、この「割った時」においしさが立ち上がる冬の蒸し菓子です。

バパはベンガル語で蒸した、ピタは米や小麦、豆などで作る菓子や軽食の大きな仲間を指します。英語圏ではsteamed rice cakeと説明されることが多く、米粉を湿らせて型にふんわり詰め、ココナッツとジャガリーを挟んで蒸します。茶の時間や朝の軽食に寄る食べ物で、日本の蒸しパンよりも粉の粒感があり、団子よりもほろっと崩れます。

日本の台所で難しいのは、特別な道具よりも粉の湿らせ方です。水を入れすぎると餅のように重くなり、少ないと蒸した後に粉っぽく割れます。この記事では、米粉だけで作る現地寄せの輪郭を残しながら、白玉粉を少量混ぜて崩れにくくする家庭版にします。完全に現地寄せにしたい日は、白玉粉40gを上新粉40gに置き換えてください。

冬の食べ物として考えると、バパ・ピタは作り方の理由が見えやすくなります。冷えた朝や夕方に、温かい蒸気、米の甘い匂い、黒い糖の香りを一緒に食べる。日本で再現する時も、冷たいデザートとして作るより、蒸し上がりを割って無糖の茶と合わせる方が料理の輪郭が伝わります。買い出しで迷うなら、珍しい材料を増やすより、米粉の湿り具合とココナッツ餡の香りに集中した方が成功します。

名前の見方

ভাপা(bhapa)は蒸した、পিঠা(pitha)はピタと読みます。ローマ字表記はBhapa pitha、Vapa pithaなど揺れますが、ここでは日本語の読みやすさを優先して「バパ・ピタ」と表記します。

失敗しやすいところと代替

湿らせた米粉の正しい状態と、乾きすぎ、濡れすぎを並べた比較
米粉は湿った砂の状態が正解。乾くと粉っぽく、濡れると蒸した後に重くなる

バパ・ピタは材料が少ないので、失敗はほぼ粉の水分と蒸気に集まります。餡の甘さは後から調整できますが、粉の状態は蒸す前に決まります。

状態 原因 直し方
蒸した後に粉っぽい 水が少ない、蒸気が弱い 粉を握った時にまとまるまで水を5mlずつ足す。蒸し始めは強火にする
団子のように重い 水が多い、型に押し込んだ 上新粉大さじ1を足す。型では押さえず、表面をならすだけにする
餡が硬い ジャガリーを煮詰めた 弱火2分で止める。黒糖を使う日は水小さじ1を餡に足す
横から餡が漏れる 餡を縁まで広げた 餡は中央に置き、縁5mmを粉だけにする
表面に水滴の穴ができる ふた裏の水滴が落ちた ふたに布巾を巻く。水滴が多い鍋はふたを少し斜めにする

ココナッツは、生または冷凍のすりおろしがあればそれが一番近いです。乾燥ココナッツファインを使う時は、熱湯で戻してから餡にします。ココナッツロングは長すぎるので、包丁で5mm以下に刻むと食べやすくなります。ジャガリーが手に入らない場合は黒糖で作れますが、黒糖だけだと香りが重くなるため、黒糖80gときび砂糖10gに分けると茶に合わせやすいです。

白玉粉を入れない版は、より米粉らしく、冷めた時にほろっと割れます。白玉粉を増やす版は、まとまりやすい反面、ベンガルの蒸し米粉菓子というより日本の餅菓子に寄ります。初回は40gだけ入れ、次回から米粉だけに戻すと、違いが分かりやすいです。

食べ方、保存、温め直し

冷ましたバパ・ピタを保存容器に入れ、別の一つを蒸し器で温め直している様子
バパ・ピタは作りたてが一番香る。冷めたものは電子レンジより蒸し器で短く温め直す

バパ・ピタは作りたての温かい状態がいちばん向いています。皿にのせたら、熱いうちに一つを割り、ココナッツとジャガリーの香りを逃がさず食べます。無糖の紅茶、濃いミルクティー、軽い塩味のアルー・ボルタの後にも合います。米とダルの食卓に寄せるなら、酸味の強いアーム・エル・アチャールを少量添えると、甘いピタへ移る前に口が切り替わります。

同じ南アジアの甘い米粉菓子で読み比べるなら、スリランカのアースミは揚げて蜜をかける軽さ、フィリピンのサピンサピンはもち米粉とココナッツミルクで層を作る濃さがあります。バパ・ピタはそのどちらよりも素朴で、粉そのものの水分管理が味になります。

保存方法 期間 食べる時
常温 4時間 冬の涼しい室内のみ。乾かないよう軽く覆う
冷蔵 1日 蒸し器で中火5分。表面がふっくら戻ったらすぐ出す
冷凍 2週間 1個ずつ包む。凍ったまま弱めの中火で8分蒸す
電子レンジ 600Wで20秒 乾きやすいので、水を数滴落としてラップをゆるくかける

米粉だけで作れますか

作れます。上新粉280gにして、ぬるま湯は105mlから始めてください。白玉粉入りより割れやすいので、型に詰める時に押さえず、蒸し上がり後の2分休ませる工程を守ります。

ジャガリーがない時はどうしますか

黒糖で作れます。黒糖90gだけだと香りが強く、ココナッツが負けることがあります。黒糖80g、きび砂糖10g、カルダモン0.4gに分けると、日本の茶にも合わせやすくなります。

型がない場合は作れますか

小さな茶碗、湯のみ、プリンカップで十分です。直径7cm前後、高さ3cm前後にすると12分で蒸しやすくなります。大きな茶碗で一つにまとめると中心が重くなるため、初回は小さく作ってください。

ココナッツが苦手な場合は代替できますか

完全な代替は難しいです。ココナッツを抜くと、バパ・ピタの香りの半分が消えます。どうしても苦手なら、すりごま20gと黒糖60gで小さく作れますが、別の和菓子寄りの味になります。

蒸し器がない場合は電子レンジでできますか

おすすめしません。電子レンジは米粉の外側だけが急に固まり、中心が粉っぽく残りやすいです。フライパンに湯を張り、耐熱皿とふたで簡易蒸し器を作る方が近づきます。湯は常にふつふつ沸く状態を保ち、空焚きしないよう注意してください。

主な参考リンク

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