サフランとナッツを散らしたドゥードパクとプーリーをのせたインドの食卓
🔪下準備25分
🔥調理45分
🍽️分量6
🌍料理グジャラート料理
南アジア

ドゥードパクの作り方|グジャラートの牛乳米菓子

23分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 米を洗い、サフランを戻す
STEP 11 / 6

米を洗い、サフランを戻す

所要時間5分+浸水20分

バスマティ米45gを小さなボウルに入れ、水を3回替えて軽く洗います。粒をこすり合わせると折れやすいので、指先で水を回す程度にします。水を切り、新しい水に20分浸します。米は器の底に平らに広げ、細長い粒の形が均一に残る状態を保ちます。別の耐熱カップに牛乳50mlを取り、電子レンジ600Wで30秒温めて約60度にし、サフランひとつまみを浸します。弱い湯気が立ち、サフランの糸がゆっくり開き、牛乳が淡い黄色に変われば十分です。

手順2: 牛乳を沸かし、鍋底を整える
STEP 22 / 6

牛乳を沸かし、鍋底を整える

所要時間10分

厚手鍋の底にギー小さじ2を薄く塗り、残りの牛乳1450mlを入れます。中火で8〜10分温め、鍋の縁に小さな泡が連なり、表面がふわっと持ち上がる直前で弱めの中火に落とします。温度の目安は90〜95度です。ここで強火のまま沸騰させると吹きこぼれ、鍋底の乳たんぱくが焦げます。木べらで底をなで、薄い膜が張ったら鍋肌からはがして牛乳へ戻します。

手順3: 米を入れて細く煮る
STEP 33 / 6

米を入れて細く煮る

所要時間18〜22分

浸水した米の水を切り、温まった牛乳へ入れます。弱めの中火から弱火の間で、表面に小さな泡が途切れず出る火加減を保ちます。温度は85〜90度が目安です。2〜3分おきに木べらで鍋底をこすり、米粒が底に固まらないようにします。米粒は7〜8mmほどの細長い形を残しつつ、少しふっくら膨らむのがよい状態です。18分を過ぎたら米を一粒取り、指で押して中心までつぶれるか確認します。粒が柔らかく、牛乳が最初の8割ほどまで減っていれば次へ進みます。

手順4: 甘みと香りを入れる
STEP 44 / 6

甘みと香りを入れる

所要時間5分

火を弱火に落とし、砂糖110g、塩ひとつまみ、サフラン牛乳、割って軽くつぶしたカルダモンの種、ナツメグひとつまみを加えます。砂糖が入ると一度ゆるくなりますが、弱火のまま3〜5分混ぜると再びまとまります。鍋の表面が大きく沸かず、ふつふつと細かい泡だけが出る状態を保ちます。カルダモンの香りが牛乳の甘さの奥に立ち、色が淡いクリーム色になれば十分です。

手順5: ナッツを入れ、濃度を止める
STEP 55 / 6

ナッツを入れ、濃度を止める

所要時間4分

アーモンド、ピスタチオ、あればチャロリを加え、弱火で3〜4分だけ混ぜます。木べらを持ち上げた時、液体がどろっと固まって落ちるのではなく、細いリボン状にとろりと流れ、鍋へ戻って跡がすぐ消えるくらいで火を止めます。粘度の目安は、米粒とナッツがなめらかに絡み、底に水っぽい牛乳だけが残らない状態です。ここで煮詰めすぎると、冷めた時に米が牛乳を吸い、器の中で固いミルク飯になります。温かい時点では「少しゆるい」と感じるところで止めます。

手順6: 休ませて器に移す
STEP 66 / 6

休ませて器に移す

所要時間15分

火を止め、鍋のまま5分置いて米に甘い牛乳を落ち着かせます。熱いまま器に注ぐと表面に膜が張りやすいので、木べらで一度底から混ぜ、50〜60度くらいまで落としてから器に移します。器に移す時の粘度は、レードルからなめらかに流れ、米粒が一か所にまとまらず全体へ均一に散る状態です。温かく食べるならこのまま、冷やすなら粗熱を取って冷蔵庫へ入れます。冷やして固くなった場合は、牛乳を大さじ2〜4足して混ぜると、スプーンから流れる濃度に戻ります。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
11品目

材料

ドゥードパクの材料、牛乳、バスマティ米、サフラン、カルダモン、ナッツを並べる

6人分です。食後の小鉢なら6人分、甘い主役としてプーリーと食べるなら4人で分けても構いません。

材料 分量 買い出しと代替
全脂牛乳 1500ml 低脂肪乳だとコクが弱い。成分無調整を使う
バスマティ米 45g 日本米なら35gに減らす。粘りが出やすい
砂糖 110g 甘さ控えめなら90g。冷やすなら110gが安定
ギー 小さじ2 鍋底の焦げ付き軽減と香り用。無塩バターでも可
サフラン ひとつまみ、0.05〜0.1g 熱い牛乳50mlで戻す。入れすぎると薬草っぽい
カルダモン 4粒 さやを割り、種を軽くつぶす。粉なら小さじ1/2弱
ナツメグ ひとつまみ なくても可。入れすぎない
アーモンド 15g 細切りまたは粗みじん
ピスタチオ 15g 無塩。色と食感を足す
チャロリ 10g あれば。なければアーモンドを5g増やす
ひとつまみ 甘さを締める。入れすぎない
アレルギーと牛乳の扱い

このレシピは乳製品、ナッツ類を使います。アーモンドやピスタチオを省いても作れますが、ナッツを扱った器具や保存容器の交差接触には注意してください。牛乳は長く加熱するため、吹きこぼれと焦げ付きが起こりやすい料理です。鍋から離れず、底をこまめにこすります。

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📊 栄養情報(1人分)
50
kcal
1.7g
タンパク質
2.2g
脂質
6.2g
炭水化物
0.2g
食物繊維
15mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
6人分

材料

ドゥードパクの材料、牛乳、バスマティ米、サフラン、カルダモン、ナッツを並べる

6人分です。食後の小鉢なら6人分、甘い主役としてプーリーと食べるなら4人で分けても構いません。

材料 分量 買い出しと代替
全脂牛乳 1500 ml 低脂肪乳だとコクが弱い。成分無調整を使う
バスマティ米 45 g 日本米なら35 gに減らす。粘りが出やすい
砂糖 110 g 甘さ控えめなら90 g。冷やすなら110 gが安定
ギー 小さじ2 鍋底の焦げ付き軽減と香り用。無塩バターでも可
サフラン ひとつまみ、0.05〜0.1 g 熱い牛乳50 mlで戻す。入れすぎると薬草っぽい
カルダモン 4粒 さやを割り、種を軽くつぶす。粉なら小さじ1/2弱
ナツメグ ひとつまみ なくても可。入れすぎない
アーモンド 15 g 細切りまたは粗みじん
ピスタチオ 15 g 無塩。色と食感を足す
チャロリ 10 g あれば。なければアーモンドを5 g増やす
ひとつまみ 甘さを締める。入れすぎない
アレルギーと牛乳の扱い

このレシピは乳製品、ナッツ類を使います。アーモンドやピスタチオを省いても作れますが、ナッツを扱った器具や保存容器の交差接触には注意してください。牛乳は長く加熱するため、吹きこぼれと焦げ付きが起こりやすい料理です。鍋から離れず、底をこまめにこすります。

牛乳を鍋で温めているだけなのに、台所の空気が少しずつ変わる料理があります。最初はただの白い湯気です。そこへ洗ったバスマティ米を入れ、底を木べらでなでながら弱い泡を保つ。しばらくすると米の粒がふくらみ、サフランの黄色がほどけ、カルダモンの青い香りが牛乳の甘さに混ざります。

ドゥードパク(Doodhpak / Doodh Pak)は、インド西部、とくにグジャラート周辺で食べられる牛乳と米の甘い料理です。日本語で近い言葉を探すなら「米入りミルクプリン」や「牛乳粥のデザート」ですが、口当たりはそれだけでは説明しきれません。濃厚な牛乳を煮詰めるのに、仕上がりはスプーンから流れるくらい軽い。ここが、日本の台所で一番迷うところです。

この記事では、全脂牛乳、バスマティ米、サフラン、カルダモンを使い、家庭の鍋で焦がさず作る配合に寄せます。プーリーや軽い塩味の副菜と合わせる食べ方、冷蔵保存で固くなった時の戻し方、キールやバスンディとの違いまで整理します。

ドゥードパクとは

ドゥードパクは、牛乳を意味する doodh と、煮る・調理する意味合いを持つ pak が合わさった名前として説明されることが多い料理です。英語圏の料理紹介では、牛乳、米、砂糖、サフラン、カルダモン、ナッツを使うインドの甘い米料理として扱われます。

WikipediaのDoodhpakでは、インドのデザートで、牛乳、米、砂糖を煮て作り、ナッツやサフランで風味を付ける料理として紹介されています。Tarla DalalのGujarati Doodh Pakも、牛乳を煮詰め、米、サフラン、カルダモン、ナッツを合わせる構成です。一方、J Cooking OdysseyのDoodh Pakでは、グジャラート家庭の白っぽい仕上げに触れ、サフランを強く出しすぎない方向も紹介しています。

日本で作る時は、どちらにも寄せられます。華やかな祭り菓子として見せたいならサフランを少量使い、日常の甘い牛乳米として食べたいならサフランを控えめにします。このレシピでは、色ではなく香りを足す量に抑え、牛乳の白さが残る淡い黄色を目標にします。

買い出しで迷う材料

牛乳、砂糖、アーモンドは近所のスーパーで足ります。ドゥードパクらしさを左右するのは、細長い米、サフラン、カルダモンです。どれも一度に大量には使いませんが、ほかのインド料理や中東の米料理にも回せるので、料理を続ける人ほど無駄になりにくい材料です。

バスマティ米は米粒を軽く見せるための材料です。日本米でも作れますが、冷めた時に粘りが出やすく、ミルク粥に寄ります。ドゥードパクでは45gしか使わないので、まずは1kg程度で試すのが現実的です。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

サフランは色より香りのために使います。ドゥードパクでは0.05〜0.1gで十分なので、安い色付き粉を買うより、少量のホールを丁寧に戻す方が失敗しません。リゾットフィデウアにも使えます。

カルダモンは粉でも作れますが、ホールを割って種をつぶすと牛乳に青い香りが出ます。余ったホールはチャナマサラカブリ・パラウにも使えます。

キールやバスンディと違うところ

スプーンですくったドゥードパクの流れる濃度を見る

ドゥードパクを作る時に混乱しやすいのが、キール、パヤサム、バスンディとの違いです。どれも牛乳を使う甘い料理ですが、米の量、煮詰め方、食卓での位置が少しずつ違います。

料理 主な地域 仕上がり 日本の台所での目安
ドゥードパク グジャラート、西インド 牛乳が主役で、米粒は少なめ。飲めるほどではないが軽い 牛乳1500mlに米45g前後
キール 北インドなど広域 米やセモリナ、麺などの種類が多く、濃度も家庭差が大きい 米を増やすとキール寄り
パヤサム 南インド 米、豆、セモリナ、ジャガリーなど幅広い ココナッツやジャガリーで方向が変わる
バスンディ 西インド 牛乳を強く煮詰め、米なしでも成立する濃厚な甘味 米を入れず牛乳を半量近くまで煮詰める

ドゥードパクのよさは、食後のデザートにも、プーリーと合わせた甘い食事にも動ける軽さです。米を増やせば失敗しにくく見えますが、口の中では牛乳より米が勝ちます。最初の一回は米を45gに抑え、冷めた時の濃度を見て次回増減する方が、現地の食べ方に寄せやすくなります。

失敗しやすいところ

ドゥードパクの失敗は、だいたい焦げる、重くなる、香りが強すぎる、甘さがぼやける、の四つです。

失敗 起こる理由 直し方
鍋底が焦げる 強火で沸かし続ける。底をこすらない 弱めの中火以下にし、2〜3分おきに木べらで底をなでる
冷めると固い 米が多い、または煮詰めすぎ 牛乳を大さじ2〜4足して混ぜる。次回は米を5g減らす
サフランが薬草っぽい 量が多い、熱湯で長く煮出した 0.05gから始める。牛乳で戻し、鍋では短く混ぜる
カルダモンが粉っぽい 粉を多く入れすぎた ホール4粒を割って使う。粉なら小さじ1/2弱まで
甘いのに締まらない 塩がない、または牛乳が薄い 塩ひとつまみを入れ、全脂牛乳を使う

最初に迷うのは、材料名より「どこで火を止めるか」です。温かい鍋の中でちょうどよく見える濃度は、冷蔵庫に入ると必ず固くなります。工程5の時点で少しゆるいくらいに止め、食べる直前に牛乳で戻す余地を残すと、翌日も重くなりません。

食べ方と保存

プーリーや軽い塩味の副菜とドゥードパクを並べた食卓

グジャラート系の食卓では、甘いドゥードパクにプーリーを合わせる食べ方がよく紹介されます。日本の感覚だと、甘い牛乳米に揚げパンを合わせるのは重そうに見えますが、実際には塩気のある副菜や揚げものが横に来ると、甘さが食事の中で動きます。

家庭で合わせるなら、ドーサのような発酵生地料理より、短時間で揚げられるプーリーや、スパイス控えめのライタ、豆のダルタドカが向きます。辛いタンドリーチキンの後に小鉢で出すと、香辛料の余韻を牛乳が丸く受け止めます。

保存は冷蔵で2日を目安にします。清潔な保存容器へ入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。冷やすと米が水分を吸うので、食べる前に牛乳を足して混ぜます。温め直す場合は、鍋で弱火、または電子レンジ600Wで30秒ずつ。どちらも一度に熱くすると膜が張り、底が固まりやすくなります。

よくある質問

日本米で作れますか?

作れます。ただし、日本米は粘りが強いので、同じ45gを入れると冷めた時にもったりします。日本米だけで作るなら35gから始め、工程5でゆるめに止めてください。粒感は変わりますが、甘い牛乳米としては十分おいしくなります。

低脂肪乳でも作れますか?

作れますが、牛乳を煮詰めた時の丸みが弱くなります。砂糖やサフランを増やしてもコクは戻りません。初回は成分無調整の全脂牛乳で作り、軽くしたい場合だけ低脂肪乳を半量混ぜるのが無難です。

サフランなしでもよいですか?

よいです。サフランなしでも、カルダモンとナツメグがあれば家庭版として成立します。サフランを省く場合は、色を無理に黄色くしようとしてターメリックを足さないでください。少量でも土っぽい香りが出て、菓子よりカレー寄りになります。

温かい方と冷たい方、どちらが現地らしいですか?

どちらも食べられます。温かいと牛乳とカルダモンの香りが立ち、冷たいと甘さが落ち着きます。プーリーと食べるなら温かい、食後のデザートなら冷やす、という分け方が家庭では扱いやすいです。

ナッツを入れないと別物になりますか?

香りと食感は弱くなりますが、料理としては成立します。ナッツアレルギーがある場合は無理に入れず、カルダモンを少し丁寧につぶして香りを補います。見た目が寂しい時は、サフランを戻した牛乳を少し表面にたらすだけでも十分です。

参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ドゥードパクの作り方|グジャラートの牛乳米菓子
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-asia/india/doodhpak
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年6月2日
主な参考リンク
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