バナナの葉で包んだインドネシアのレンパーを切り、もち米と鶏そぼろを見せた皿
🔪下準備1時間20分
🔥調理55分
🍽️分量8
🌍料理インドネシア料理

レンパーの作り方|インドネシアの鶏もち米包み

約35分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 7

もち米を洗って浸水する

所要時間洗米10分 / 浸水60分

手順1: もち米を洗って浸水する

火は使いません。もち米400gをボウルに入れ、水を3回替えながら指先でやさしく洗います。水が真っ白から薄く濁る程度になったら、たっぷりの水に60分浸します。粒の表面が少しふくらみ、指で割ると中心まで白く湿っている状態が目安です。急ぐ日でも45分は置きます。

STEP 22 / 7

もち米を蒸してココナッツミルクを含ませる

所要時間30分

手順2: もち米を蒸してココナッツミルクを含ませる

蒸し器の湯を強火で沸かし、しっかり湯気が上がったら、ざるで水気を切ったもち米を布巾またはオーブンシートの上に広げます。強めの中火で15分蒸します。小鍋にココナッツミルク250ml、水120ml、塩小さじ1、きび砂糖小さじ2、つぶしたレモングラス1本を入れ、弱めの中火で3分温めます。沸騰させず、縁がふつふつして塩と砂糖が溶けたら火を止めます。蒸したもち米をボウルに移し、熱いココナッツ液を少しずつ混ぜ、10分置いて吸わせます。

STEP 33 / 7

鶏そぼろを汁気がなくなるまで煮詰める

所要時間28分

手順3: 鶏そぼろを汁気がなくなるまで煮詰める

小鍋に鶏むね肉350g、水600ml、塩小さじ1/2を入れ、中火で沸かします。沸いたら弱火に落として12分ゆで、火を止めて5分置きます。中心まで白く火が通ったら取り出し、繊維に沿って長さ3cm前後の細い束に裂きます。シャロットは5mm角、にんにくはみじん切り、キャンドルナッツは米粒大に砕き、ガランガルとしょうがは2mm厚の薄切りにします。フライパンに油大さじ1を入れ、弱めの中火で香味野菜とナッツを5分炒めます。鶏、コリアンダー、白こしょう、こぶみかんの葉、レモングラス、ココナッツミルク120ml、ゆで汁120ml、砂糖、塩を加え、中火で8分、最後は弱めの中火で5分ほど混ぜます。鍋底に汁が残らず、鶏が細い束になって木べらに少し絡む状態で止めます。

STEP 44 / 7

もち米で鶏そぼろを包む

所要時間15分

手順4: もち米で鶏そぼろを包む

火は使いません。手にサラダ油を薄く塗り、もち米を8等分します。ラップまたは油を塗ったバナナの葉に、1本分のもち米を12cm×8cmほどの長方形に広げます。中央に鶏そぼろを大さじ2ほど細長く置き、手前から巻いて米で具を閉じます。太さ3cmほどの筒に整え、断面から具が出すぎないよう両端を指で軽く押さえます。米が熱すぎると手に付き、冷めすぎると割れるので、人肌より少し温かいくらいで作業します。

STEP 55 / 7

バナナの葉で包む

所要時間12分

手順5: バナナの葉で包む

冷凍バナナの葉は解凍し、25cm角に切ります。太い葉脈を避け、熱湯を回しかけるか、600Wの電子レンジで30秒温めてしなやかにします。火を使う場合は、ガス火の弱火に数秒だけかざし、焦がさずに柔らかくします。葉のつやのある面を内側にし、もち米の筒を置いて一巻き半します。両端を折り、竹串またはつまようじで留めます。葉が破れたら二重にし、すき間から米が見えない状態にします。

STEP 66 / 7

包みを蒸して米と具をなじませる

所要時間18分

手順6: 包みを蒸して米と具をなじませる

蒸し器の湯を強火で沸かし、湯気がしっかり上がったら包んだレンパーを並べます。ふたをして中火に落とし、12分蒸します。蒸気が弱くならない火加減を保ち、途中で湯が減る場合は熱湯を足します。葉が少し濃い緑からくすんだ色になり、包み全体が熱く、もち米が指で押すと軽く弾む状態が目安です。蒸し終えたら5分休ませます。

STEP 77 / 7

葉に軽く焼き目をつける

所要時間8分

手順7: 葉に軽く焼き目をつける

フライパンまたはグリルパンを中火で2分温め、レンパーを並べます。油は引かず、片面2分ずつ、合計6分ほど転がします。葉の表面に淡い焦げ目がつき、青い香りが立ったら止めます。強火で黒く焦がすと苦味が出るため、焦げが広がる前に取り出します。食卓に出す前に3分休ませると、包みを開いた時に米が崩れにくくなります。

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Ingredients

材料を分けて見る

10品目

もち米と包む材料

材料 分量 代替・備考
もち米 400g 約2.6合。国産もち米、タイ産もち米どちらでも可
水 たっぷり 洗米と浸水用
ココナッツミルク 250ml 缶をよく振って使う
水 120ml ココナッツミルクを薄める
塩 小さじ1 もち米用
きび砂糖 小さじ2 米の角を丸める
レモングラス 1本 根元10cmをつぶす。乾燥なら小さじ1
バナナの葉 8枚(25cm角) 冷凍品で可。なければクッキングシートとアルミホイル
サラダ油 小さじ2 葉や手に薄く塗る
竹串またはつまようじ 16本 両端を留める
17品目

鶏そぼろフィリング

材料 分量 代替・備考
鶏むね肉 350g 皮なし。ささみでも可
水 600ml 鶏をゆでる用
塩 小さじ1/2 鶏の下ゆで用
シャロット 80g 紫玉ねぎ60gで代替可
にんにく 3片 みじん切り
キャンドルナッツ 4粒 カシューナッツ20gで代替可
ガランガル 15g なければしょうが10gとライム皮少量
しょうが 10g 薄切り
コリアンダーパウダー 小さじ1と1/2 粒なら軽く砕く
白こしょう 小さじ1/2 黒こしょうでも可
こぶみかんの葉 3枚 省略可。ライム皮で少し補う
レモングラス 1本 根元10cmをつぶす
ココナッツミルク 120ml フィリング用
鶏のゆで汁 120ml うま味を戻す
きび砂糖 大さじ1 甘さは控えめ
塩 小さじ3/4 最後に調整
サラダ油 大さじ1 香味を炒める

この料理には鶏肉、ナッツ類、製品によっては小麦や大豆を含む調味料が関わります。キャンドルナッツや代替のカシューナッツに反応がある場合は使わず、炒りごま小さじ2で厚みだけを補ってください。鶏肉のゆで汁や器具は、加熱前後で分けます。

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材料表の分量8人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
34kcal
エネルギー
1.4g
タンパク質
1.1g
脂質
4.5g
炭水化物
0.1g
食物繊維
68mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
Shop the pantry

材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

葉を開くと、もち米の湯気に鶏そぼろの香りが混ざる

バナナの葉をほどいた瞬間、もち米の湯気にココナッツミルクとレモングラスの香りがふわっと混ざります。中から出てくるのは、甘辛い鶏そぼろ。おにぎりに似ているのに、米粒の粘り、葉の香り、鶏の乾いたうま味が違う。レンパーは、片手で食べられる小さな包みの中に、インドネシアの軽食文化が詰まった料理です。

レンパー(Lemper)は、もち米に味を含ませ、鶏肉、魚、アボン、セレンデンなどの具を包むインドネシアの軽食です。鶏そぼろ入りは lemper ayam と呼ばれます。市場の菓子、持ち寄り、祝いの席、移動中の小腹満たしまで、食事とおやつの間にある存在です。

日本の台所で悩むのは、もち米の水分と具の乾かし具合です。もち米が柔らかすぎると包んだ時につぶれ、鶏そぼろが湿りすぎると切った断面がにじみます。この記事では、もち米を一度蒸し、熱いココナッツミルクを含ませ、もう一度蒸して粒を落ち着かせます。鶏そぼろは、煮るだけで終えず、鍋底に汁が残らないところまで乾かします。

ナシウドゥックがココナッツで米全体を香らせる朝食なら、レンパーはもち米の中に鶏そぼろを閉じ込める軽食です。サテアヤムのように香ばしい串料理ではなく、葉と湯気で香りを運びます。アヤムベトゥトゥで余ったバナナの葉やレモングラスを使い回せるのも、家庭ではうれしいところです。

呼び方

インドネシア語では ketan がもち米、ayam が鶏です。Lemper ayam は、鶏そぼろを包んだレンパーを指します。地域や家庭によって具は変わりますが、本記事では日本で作りやすい鶏むね肉のレンパーに絞ります。

背景|小さな包みに入ったもち米文化

レンパーに使うもち米、鶏肉、ココナッツミルク、バナナの葉、レモングラス、香味野菜を並べた台所
レンパーはもち米、鶏そぼろ、包む葉の三つを分けて考えると作りやすい

レンパーは、インドネシア全土で見かける軽食として紹介されます。英語圏の料理説明では、もち米に鶏、魚、肉でんぶ、炒りココナッツなどを詰め、バナナの葉で包む料理として整理されています。日本のおにぎりに近く見えますが、作り方は炊飯より蒸し料理に近く、米へココナッツミルクを含ませる工程が味を決めます。

SBS Indonesian のレシピでは、浸水したもち米を一度蒸し、塩とレモングラスを入れたココナッツミルクを混ぜ、再び蒸す流れが紹介されています。鶏フィリングは、玉ねぎ、にんにく、キャンドルナッツ、こしょう、コリアンダー、ココナッツミルク、こぶみかんの葉で煮て、汁気が引くまで火を入れます。この二段階が、家庭で作る時の大きなヒントです。

レンパーの面白さは、包装にもあります。バナナの葉は食べるための葉ではなく、香りと湿度を守るための道具です。葉が手に入らない日はクッキングシートでも形は作れますが、包みを開いた時の青い香りは弱くなります。初回から完璧に現地材料をそろえる必要はありません。ただ、もち米、ココナッツミルク、乾いた鶏そぼろ、葉の香り。この四つは残した方がレンパーらしくなります。

買い出し|葉、香り、刻む道具だけを見る

冷凍バナナの葉、もち米、ココナッツミルク、キャンドルナッツ、レモングラス、ガランガルを並べた買い出し
通販や輸入食材店で見る価値があるのは、葉と香味素材。鶏肉は近所のスーパーで十分です

鶏肉やもち米は、近所のスーパーで十分です。取り寄せる価値があるのは、包む葉と香味素材、そして香味野菜を細かくできる道具です。バナナの葉は冷凍アジア食材の扱いがある店で探す価値があります。余った葉は小分けして冷凍し、アヤム・パンスーやコムラムにも回せます。

買う優先順位は、全部を本場品にすることではなく、もち米を包んだ時に香りが立つ材料を残すことです。

買う候補 優先度 レンパーでの役割
バナナの葉 高 包みを開いた時の青い香りと湿度を作る
こぶみかんの葉 高 鶏そぼろに柑橘の輪郭を足し、甘辛さを重くしすぎない
ガランガル 中 しょうがだけでは出ない硬く爽やかな香りを足す
レモングラス 中 もち米と具の両方に青い香りを通す
小型フードプロセッサー 中 香味野菜とナッツを粗く均一に刻み、具の口当たりを整える

こぶみかんの葉は、鶏そぼろを日本の甘辛そぼろに寄せすぎないための小さな材料です。筋を外してちぎるだけで香りが出るので、冷凍品を一袋持っておくとソトアヤムやトムヤムクンにも回せます。

レモングラスは、もち米と鶏そぼろの両方に入れると香りがぶれません。生や冷凍がなければ乾燥でも作れますが、米に入れる分は少量でも香りが回りやすいので、入れすぎないようにします。乾燥品を使う日は、茶こし袋に入れてココナッツミルクを温め、米に繊維が混ざらないようにします。

ガランガルは少量でも鶏そぼろの香りをインドネシア寄りにします。しょうがだけで作ると食べ慣れた甘辛そぼろに近づくため、手に入るならここだけ足す価値があります。

香味野菜を包丁だけで細かくすると、フィリングが粗くなりやすいです。小型のフードプロセッサーがあると、レンパーだけでなくガドガドのたれやサンバル代用にも使えます。

掲載商品は、価格・在庫・レビュー傾向・入手しやすさを確認して選定しています。
小型フードプロセッサー
小型フードプロセッサー
リサーチ日時:2026年6月7日

栄養の目安

1本分の目安 数値
エネルギー 約270kcal
たんぱく質 約11g
脂質 約9g
炭水化物 約36g
食物繊維 約1g
食塩相当量 約1.4g

レンパーは軽食に見えますが、もち米とココナッツミルクを使うので腹持ちはかなりあります。昼食にするなら2本と野菜の小鉢、間食なら1本で十分です。塩気は具と米の両方に入るため、最後にサンバルや甘いしょうゆを足す時は少量にします。

日本の台所で現地に寄せる分岐表

迷う材料・工程 現地寄せ 日本での現実解 避けたい方向
米 もち米 ketan を蒸す 国産もち米またはタイ産もち米 うるち米だけで作る
米の味付け ココナッツミルク、塩、レモングラス 缶のココナッツミルクを薄めて吸わせる 炊飯器で水だけで炊く
具 鶏、魚、アボンなど 初回は鶏むね肉のそぼろ 汁気の多いそぼろを入れる
包む葉 バナナの葉 冷凍バナナリーフ。なければシートとホイル ラップのまま蒸して香りを諦める
香味 レモングラス、こぶみかんの葉、ガランガル 手に入るものから2つ入れる しょうゆと砂糖だけで和風に寄せる
仕上げ 蒸す、または軽く焼く 蒸してからフライパンで短く焼く 生米状態から焼くだけで火を入れる

バナナの葉がない場合でも、レンパーは作れます。クッキングシートで包み、外側をアルミホイルで軽く巻いて蒸します。ただし香りは弱くなるので、もち米側のレモングラスを省かない方がまとまります。次回バナナの葉を使った時、同じ米と具でも食卓の印象が変わるはずです。

失敗しやすいところ|水分をどこで止めるか

崩れやすい湿ったレンパーと、切っても具がにじまないレンパーを比べた台所
レンパーの失敗は、もち米の水分と鶏そぼろの汁気を分けて見ると直しやすい
困った状態 原因 直し方
もち米がべたつく 浸水後の水切り不足、ココナッツ液が多い 蒸し器に戻し、中火で5分蒸して水分を飛ばす
米に芯がある 浸水不足、蒸気が弱い 熱湯大さじ2を振り、中火で8分蒸し直す
具がにじむ 鶏そぼろの汁気が残った フライパンで弱めの中火5分、鍋底が乾くまで煮詰める
包む時に割れる もち米が冷めすぎた 600Wで30秒温め、手に油を薄く塗って巻く
葉が破れる 冷たいまま折った、葉脈が硬い 熱湯か電子レンジで温め、葉脈を避けて二重にする
焼くと苦い 強火で葉を焦がした 中火に落とし、淡い焼き目で止める

大事なのは、米と具を同時に直そうとしないことです。米が柔らかいなら蒸し戻し、具が湿っているならフライパンへ戻します。包む工程で無理に押し固めると、食べた時に重くなるだけです。レンパーは小さい料理ですが、米、具、葉の三つをそれぞれ調整すると失敗が減ります。

食べ方、保存、温め直し

レンパーを切って皿に盛り、サンバルと温かいお茶を添えた食卓
レンパーは温かいままでも常温でも食べやすく、サンバルやお茶を添えると軽食になる

レンパーは温かいままでも、粗熱が取れた常温でも食べられます。朝食なら甘い紅茶やコーヒー、昼ならきゅうり、トマト、ゆで卵を添えると軽食としてまとまります。辛味を足すなら、包みの中に入れず、サンバル代用を小皿で添える方が食べる人ごとに調整できます。

インドネシア料理の献立にするなら、レンパーを主食側に置き、汁物はソトアヤム、野菜はガドガドを少量にします。濃い肉料理のレンダンまで足す日は、レンパーを1本だけにすると重くなりません。

保存は冷蔵2日までです。葉ごとラップで包み、密閉容器に入れて冷蔵します。冷凍する場合は1本ずつラップし、2週間以内に使い切ります。温め直しは、葉を付けたまま蒸し器で中火8分がいちばん自然です。電子レンジなら、葉を外さず耐熱皿にのせ、水小さじ1を振り、600Wで50秒から1分20秒温めます。冷凍品は冷蔵庫で半日解凍してから蒸すと、米の中心が硬くなりにくいです。

よくある質問

もち米を炊飯器で炊いても作れますか

作れますが、粒が柔らかくなりやすく、包む時につぶれます。炊飯器で作るなら、水分を少なめにし、炊き上がりをすぐ広げて粗熱を取ります。レンパーらしい粒感を出すなら、蒸してからココナッツ液を吸わせる方法をおすすめします。

バナナの葉なしでもレンパーになりますか

家庭版としては作れます。クッキングシートで包み、外側をアルミホイルで軽く巻いて蒸してください。ただし、葉を開いた時の香りは弱くなります。葉がない日はレモングラスを米と具の両方に入れ、香りの方向を補います。

鶏むね肉以外で作れますか

ささみ、鶏もも肉、魚のそぼろでも作れます。鶏もも肉は脂が出やすいので、煮詰める時間を少し長くします。魚を使う場合は、たらやまぐろをゆでてほぐし、こぶみかんの葉とレモングラスを増やすとにおいが出にくくなります。

キャンドルナッツは必須ですか

必須ではありません。キャンドルナッツはフィリングに厚みを出す材料です。手に入らない場合はカシューナッツかマカダミアナッツで代替できます。ナッツを避けたい場合は省略し、煮詰めを丁寧にして鶏そぼろの密度で補います。

冷めてもおいしいですか

冷めても食べられますが、冷蔵庫から出した直後はもち米が硬くなります。食べる前に蒸し器で温めるか、電子レンジで水分を少し足して戻すと食感がよくなります。常温に長く置いて戻すより、短く温め直す方が安全です。

主な参考リンク

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