卵ホッパーとプレーンホッパーをルヌミリス、ココナッツサンボル、ダールカレーと並べたスリランカの食卓
🔪下準備3時間20分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理スリランカ料理
南アジアレシピ

ホッパーの作り方|スリランカの米粉クレープ

36分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 生地を混ぜて発酵させる
STEP 11 / 6

生地を混ぜて発酵させる

ボウルにぬるま湯、砂糖、ドライイーストを入れ、5分ほど置きます。泡が細かく立ち、1〜2mmほど浮いたら米粉を加えて、だまが見えなくなるまでよく混ぜます。ラップかふたをして25〜28度Cの場所で2〜3時間置きます。表面に小さな泡が出て、少し酸味のある香りがしたら次へ進みます。冬はオーブンの発酵機能を弱めに使うと安定します。

手順2: ココナッツミルクと塩を加える
STEP 22 / 6

ココナッツミルクと塩を加える

発酵した生地にココナッツミルク、塩、必要ならベーキングパウダーを入れて、泡を潰しすぎないよう底から混ぜます。濃度は飲むヨーグルトより少しゆるい程度で、粉のだまが残らない状態です。スプーンを持ち上げると、太い線ではなく細い膜で落ちるくらい。重ければ水を大さじ1ずつ足し、ゆるすぎれば米粉を小さじ2ずつ足します。混ぜたら20分休ませます。

手順3: 鍋を熱して生地を回す
STEP 33 / 6

鍋を熱して生地を回す

小さなノンスティック鍋を中火で熱し、油を薄く塗ります。生地をお玉半分、約60ml入れ、すぐに鍋を持って円を描くように回します。側面に薄い膜を作り、余った生地が中心に戻るようにします。ここでゆっくりしすぎると、縁が厚くなります。

手順4: ふたをしてプレーンホッパーを焼く
STEP 44 / 6

ふたをしてプレーンホッパーを焼く

生地を回したらふたをして、弱めの中火で2〜3分焼きます。縁がきつね色になり、中心が白くふくらんだら完成です。ふたを開け閉めしすぎると中心が乾きます。焦げそうなら火を弱め、中心が生なら30秒ずつ追加します。

手順5: 卵ホッパーを焼く
STEP 55 / 6

卵ホッパーを焼く

生地を回して40秒ほど置き、縁が少し固まり始めたら卵を1個割り入れます。ふたをして弱めの中火で3〜4分。白身が透明でなくなり、黄身の表面が温まったら取り出します。半熟が不安な場合は、火を止めてふたをしたまま1分置きます。

手順6: ルヌミリスを作って添える(5分)
STEP 66 / 6

ルヌミリスを作って添える(5分)

玉ねぎ、唐辛子、粉唐辛子、かつお節、ライム汁、塩、砂糖をすり鉢か小型フードプロセッサーで粗く混ぜます。なめらかなペーストではなく、玉ねぎの粒が残るくらいが食べやすいです。焼きたてのホッパーに少しずつのせ、ダールやカレーと一緒に食べます。

ホッパーは鍋の温度が合うまで安定しません。1枚目が厚い、2枚目が破れる、3枚目から急にうまくいくことがよくあります。生地の問題か鍋の問題かを判断するため、最初の2枚で火加減と濃度を調整してください。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

米粉、ココナッツミルク、卵、唐辛子、玉ねぎ、専用鍋代替になる小鍋を並べたホッパーの材料
ホッパーの材料は少ない。難しいのは材料集めより、生地の濃度と鍋の温度

4人分で、プレーンホッパー6枚と卵ホッパー4枚を作る量です。朝食ならこれで4人分、夕食でカレーを添えるなら少し余裕があります。初回は半量にせず、この分量で作るのがおすすめです。生地量が少なすぎると、発酵の見極めと鍋の温度調整がかえって難しくなります。

9品目

ホッパー生地

材料 分量 代替・備考
製菓用米粉 250g 上新粉でも可。粒が粗い場合は中心がざらつきやすい
ドライイースト 3g 小さじ1弱。インスタントでも可
砂糖 小さじ2(約6g) 発酵の助け。甘くするためではない
ぬるま湯 220ml 35度C前後。熱すぎると発酵しない
ココナッツミルク 300ml 缶をよく振ってから使う
小さじ1/2 生地の輪郭を作る
ベーキングパウダー 小さじ1/4 任意。発酵が弱い日に補助として使う
サラダ油 小さじ2程度 鍋に薄く塗る
4個 卵ホッパー用。新鮮なものを使う
7品目

ルヌミリス

材料 分量 代替・備考
紫玉ねぎまたは玉ねぎ 1/2個(約100g) みじん切り。辛味が強ければ水にさらす
赤唐辛子 1〜2本 生唐辛子、韓国唐辛子、カイエン少量でも可
粉唐辛子 小さじ1 辛さは好みで調整
かつお節 5g 本場のモルディブフィッシュ代替。えび粉でも可
ライム汁 大さじ1 レモン汁でも可
小さじ1/3 味を見て調整
砂糖 ひとつまみ 辛味の角を丸める
アレルギーと食べる人への配慮

このレシピには卵、魚介由来のかつお節、製品によっては小麦混入の可能性がある米粉やベーキングパウダーが関わります。グルテンを避けたい場合は、米粉とベーキングパウダーの表示を確認してください。卵ホッパーは白身が完全に固まるまで加熱し、子どもや高齢の方が食べる場合は黄身も半熟にしすぎない方が安心です。

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この料理の買い出し

買い出しガイド

この料理に使う食材・道具

ホッパーらしさを左右するのは、米粉、ココナッツミルク、小さな深めの鍋です。初回から全部を専用品にしなくても構いませんが、米粉だけは製菓用の細かいものを選ぶと失敗が減ります。

ココナッツミルクは薄いココナッツ飲料ではなく、料理用の缶詰を使います。脂肪分がある方が中心がふっくらし、縁も香ばしくなります。

専用のアッパチャッティがなくても、20cm前後の小さなノンスティックフライパン、丸みのある雪平鍋、小型中華鍋で練習できます。底が広すぎるフライパンは生地が平たく広がり、椀形になりにくいです。


掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。
📊 栄養情報(1人分)
103
kcal
2.5g
タンパク質
4.5g
脂質
13.0g
炭水化物
0.8g
食物繊維
190mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料(4人分・約10 枚)

米粉、ココナッツミルク、卵、唐辛子、玉ねぎ、専用鍋代替になる小鍋を並べたホッパーの材料
ホッパーの材料は少ない。難しいのは材料集めより、生地の濃度と鍋の温度

4人分で、プレーンホッパー6 枚と卵ホッパー4 枚を作る量です。朝食ならこれで4人分、夕食でカレーを添えるなら少し余裕があります。初回は半量にせず、この分量で作るのがおすすめです。生地量が少なすぎると、発酵の見極めと鍋の温度調整がかえって難しくなります。

ホッパー生地

材料 分量 代替・備考
製菓用米粉 250 g 上新粉でも可。粒が粗い場合は中心がざらつきやすい
ドライイースト 3 g 小さじ1弱。インスタントでも可
砂糖 小さじ2(約6 g) 発酵の助け。甘くするためではない
ぬるま湯 220 ml 35度C前後。熱すぎると発酵しない
ココナッツミルク 300 ml 缶をよく振ってから使う
小さじ1/2 生地の輪郭を作る
ベーキングパウダー 小さじ1/4 任意。発酵が弱い日に補助として使う
サラダ油 小さじ2程度 鍋に薄く塗る
4 個 卵ホッパー用。新鮮なものを使う

ルヌミリス

材料 分量 代替・備考
紫玉ねぎまたは玉ねぎ 1/2 個(約100 g) みじん切り。辛味が強ければ水にさらす
赤唐辛子 1〜2 本 生唐辛子、韓国唐辛子、カイエン少量でも可
粉唐辛子 小さじ1 辛さは好みで調整
かつお節 5 g 本場のモルディブフィッシュ代替。えび粉でも可
ライム汁 大さじ1 レモン汁でも可
小さじ1/3 味を見て調整
砂糖 ひとつまみ 辛味の角を丸める
アレルギーと食べる人への配慮

このレシピには卵、魚介由来のかつお節、製品によっては小麦混入の可能性がある米粉やベーキングパウダーが関わります。グルテンを避けたい場合は、米粉とベーキングパウダーの表示を確認してください。卵ホッパーは白身が完全に固まるまで加熱し、子どもや高齢の方が食べる場合は黄身も半熟にしすぎない方が安心です。

台所で米粉の泡を待つところから始まる

夜のうちに米粉の生地を混ぜて、朝起きてふたを開ける。表面に小さな泡がぷつぷつ浮いていたら、それだけで少し気分が上がります。ホッパーは派手な料理ではありません。けれど、熱い小鍋に生地を流してぐるりと回した瞬間、薄い縁がレースのように立ち上がり、真ん中だけ白くふかっと残る。ここが楽しい料理です。

ホッパーはスリランカでアッパ(appa)、タミル語圏ではアッパム(appam)とも呼ばれる、発酵した米粉とココナッツミルクの薄焼きです。見た目はクレープに近いのに、食べると縁はぱりぱり、中心は蒸しパンのように柔らかい。卵を落とせばビッタラ・アッパ、甘いココナッツミルクを流せばキリ・アッパになり、朝食にも夕食にも出てきます。

ホッパー、卵ホッパー、ダール、サンボルを並べたスリランカの食卓
ホッパーは単体で完結するより、カレーやサンボルを少しずつ添えて食べると一気にスリランカらしくなる

日本で作るときの壁は、材料より道具と生地の濃度です。専用のアッパチャッティは丸底の小鍋なので、普通のフライパンでは深い椀形になりません。ただ、20cm前後の小さなノンスティックフライパンや中華鍋でも、縁のレースと柔らかい中心は十分に再現できます。

このレシピでは、輸入のホッパー粉ではなく、日本の製菓用米粉を使います。伝統的には米を浸水して挽く家庭もありますが、毎日の台所で続けるなら粉から始める方が現実的です。発酵の香り、ココナッツの甘み、縁を薄く広げる動作。この3つを守れば、かなりホッパーらしい皿になります。

スリランカ料理の流れで食卓を組むなら、鉄板で刻むコットゥロティとは対照的です。コットゥは夜の屋台の音、ホッパーは朝の台所の泡。骨付き鶏のカレーを添えたい日は、ココナッツとカレーリーフが香るククルマスカレーへ進むと、同じ米粉主食でも食卓の重心が変わります。

呼び方について

この記事では日本語で見つけやすい「ホッパー」を使います。現地ではシンハラ語の appa、タミル語の appam、英語の hoppers が混在します。卵入りは egg hopper、シンハラ語では biththara appa と呼ばれます。


この料理の背景 — 椰子と米が作るスリランカの軽い夕食

プレーン、卵、ミルクのホッパーを並べた食卓
プレーン、卵、ミルクのホッパー。中心に何を入れるかで、軽食にも主食にも甘い一皿にも変わる

スリランカの食卓は、米とココナッツの組み合わせがとても強い国です。ご飯にカレーを合わせる日常食の横で、米粉や削りココナッツ、ココナッツミルクを使った粉ものも育ってきました。祝いの米料理なら、ココナッツミルクで米を固めるキリバットも同じ軸で理解しやすい料理です。ホッパーはその代表で、発酵させた米の生地を薄く広げ、中心をふっくら蒸す料理です。

英語圏のスリランカ料理サイトでは、ホッパーは朝食や夕食によく食べる料理として紹介されています。朝なら卵を落としておかずにし、夜ならダール、チキンカレー、ルヌミリス、ポルサンボルを添えて軽い夕食にする。日本の感覚でいうと、白ごはんとパンケーキの中間にいるような主食です。

面白いのは、同じ「ホッパー」という名前でも種類がかなり違うことです。丸底鍋で焼くこのレシピのホッパーのほか、米粉の生地を細い麺状に押し出して蒸すストリングホッパーがあります。ストリングホッパーはカレーを受け止める柔らかい米麺で、道具も手順も別物です。この記事では、レース状の縁を作る薄焼きのホッパーに絞ります。

南インドにもアッパムと呼ばれる近い料理がありますが、スリランカの食卓で印象的なのは、辛いルヌミリスやポルサンボル、豆のダールと一緒に並ぶところです。甘いパンケーキとして食べるより、カレーを受け止める器のように使う。縁を割ってすくい、中心でソースを受ける食べ方まで含めて、ホッパーらしさが出ます。

種類 現地での位置づけ 日本で作るときの難所
プレーンホッパー カレーやサンボルを受け止める基本 生地を薄く回して縁を作る
卵ホッパー 朝食や夜食の定番 卵白を固めつつ縁を焦がさない
ミルクホッパー 中心にココナッツミルクを残す甘めの一皿 中心が流れすぎない火加減
ストリングホッパー 米粉の麺を蒸す別料理 専用プレスと蒸し器が必要

かつては生地の発酵に椰子の樹液を発酵させたトディーを使うこともありました。家庭では前日の生地やパン片を種にするレシピも見られます。日本の台所では入手性と食品安全を考え、ドライイーストで安定させるのが扱いやすいです。伝統そのものを完全再現するより、発酵の軽い酸味と米粉の香りをきちんと出すことを目標にします。

失敗しやすいところ

日本語のホッパー記事は「材料を混ぜて焼く」で終わりがちですが、英語圏のレシピを読むと、失敗の多くは発酵時間、鍋の形、生地の濃度に集まります。特に「生地を薄く回すが、中心には厚みを残す」という感覚が大切です。


日本の台所で本場に寄せる分岐表

ホッパー作りに使える小型フライパン、小型中華鍋、丸みのある鍋の比較
専用鍋がなくても、丸みと深さのある小さな鍋を選ぶとホッパーの椀形に近づく

専用道具や現地食材を揃えるほど近づきますが、ホッパーは「どこを代替してよいか」が分かると一気に作りやすくなります。すべてを本場品にするより、縁の薄さ、発酵の香り、添える辛味の3点を優先します。

鍋を選ぶときは、直径よりも側面の立ち上がりを見ます。底が平たく広いフライパンは扱いやすい反面、中心まで薄く広がりやすく、ホッパーというより米粉クレープになります。小型中華鍋や丸みのある深型フライパンは、回した生地が側面に残りやすく、中心に白い厚みを作りやすいです。専用鍋を買う前に、家にある一番小さくて深い鍋で試すのが現実的です。

迷うもの 現地寄せ 日本で現実的 判断
アッパチャッティ 小型ノンスティックフライパン、小型中華鍋 丸みがあるほど椀形になる
浸水米を挽く、ロースト米粉 製菓用米粉、上新粉 粉が細かいほど中心がなめらか
発酵 トディー、前日の種 ドライイースト 香りは軽くなるが安定する
ココナッツ 生搾り 缶詰ココナッツミルク よく振って脂肪分を均一にする
モルディブフィッシュ 乾燥魚チップ かつお節、煮干し粉、干しえび うまみと塩気の補助として使う
添え物 ルヌミリス、ポルサンボル、カレー ルヌミリス、ダール、レトルト豆カレー まず辛味と豆の組み合わせを作る

代替しない方がよいのは、ココナッツミルクです。牛乳や豆乳でも薄焼きはできますが、ホッパー特有の甘い香りと中心の柔らかさがかなり変わります。逆に、モルディブフィッシュはかつお節で十分に雰囲気が出ます。日本の台所にある魚のうまみを使えば、ルヌミリスは無理なく作れます。

卵ホッパーを主菜にする日は、ネパールのダルバートのように豆スープを添えると食べ応えが出ます。肉のカレーを添えたいなら、濃厚なパキスタンのニハリより、軽めのチキンカレーやダールの方がホッパーの軽さを生かせます。

普通のフライパンで作る場合

底が平たいフライパンでは、縁が高く立ち上がりません。その場合は、無理に椀形を狙わず、中央を少し厚めにした薄焼きとして仕上げます。味は十分ホッパーに近く、ルヌミリスやカレーを添えれば食卓として成立します。


失敗原因 — レースにならない、破れる、中心が生っぽい

厚くなりすぎたホッパー、割れたホッパー、濃すぎる生地を並べた失敗例
ホッパーの失敗は、生地の濃度、鍋の温度、ふたをする時間のどれかに原因がある

ホッパーは材料が少ない分、失敗の原因が見えやすい料理です。うまくいかないときは、味付けを変える前に生地と鍋を見ます。特に多いのは、発酵が弱いのに濃いまま焼くこと、鍋がぬるいまま生地を入れること、卵ホッパーで火を強くしすぎることです。

失敗 原因 直し方
縁がレース状にならない 生地が濃い、発酵が弱い、鍋がぬるい 水を大さじ1足し、鍋をしっかり温める
縁だけ焦げる 火が強すぎる、油が多い 火を弱め、油は紙で薄く塗る
中心が生っぽい ふたをする時間が短い、生地が厚い ふたをして30秒ずつ追加加熱
鍋から外れない 油不足、鍋のコーティング劣化 1枚ごとに薄く油を塗る
破れる 生地が薄すぎる、取り出しが早い 米粉を小さじ2足し、縁が乾いてから外す
酸っぱすぎる 暑い場所で発酵しすぎた 次回は短め発酵、途中で冷蔵庫へ移す
卵が固まらない 火が弱すぎる、卵が冷たい 卵を室温に近づけ、ふたを長めにする

発酵は時間だけで判断しません。夏の台所なら2時間で十分なことがありますし、冬なら3時間でも泡が少ないことがあります。見たいのは、表面の泡、軽い酸味、少しふくらんだ体積です。酸っぱい匂いが強い、アルコール臭がきつい、色が変わった場合は使わないでください。

鍋の温度は、少量の生地を落としたときにすぐ薄く固まり、じりじり音がするくらいが目安です。煙が出るほど熱いと縁だけ焦げます。鍋がぬるいと生地がべたっと広がり、レース模様が出ません。ここはビリヤニの米の蒸らしと同じで、数字より状態を見る料理です。

食品安全の目安

米粉とココナッツミルクの生地は傷みやすいので、真夏の室温で長く放置しないでください。発酵後すぐ焼かない場合は冷蔵庫へ入れ、当日中に使い切るのが安全です。焼いたホッパーも常温放置せず、粗熱が取れたら冷蔵保存に回します。


保存と食べ方 — 焼きたて優先、残りは蒸して戻す

冷蔵庫で保存するホッパー生地と、紙を挟んで重ねた焼き済みホッパー
ホッパーは焼きたてが一番。残すなら生地と焼き済みを分けて扱う

ホッパーは焼きたてが一番です。縁のぱりぱり感は時間とともに戻らないので、来客用なら生地を先に作り、食べる直前に焼くのが理想です。焼き手は少し忙しいですが、鍋から出した瞬間の軽さは代えがたいものがあります。

生地を保存する場合は、発酵後に冷蔵庫へ入れて当日中に使います。冷えると生地が少し重くなるため、焼く前に軽く混ぜ、必要なら水を小さじ2〜大さじ1足します。焼き済みのホッパーは、紙を挟んで重ね、密閉容器で冷蔵1日を目安にします。

温め直しは電子レンジだけだと縁が柔らかくなります。霧吹きで中心を少し湿らせ、フライパンで弱火にかけ、最後にふたを30秒。これで中心は戻りますが、縁の香ばしさは焼きたてには届きません。余ったホッパーは、翌朝にカレーを少しかけて柔らかく食べる方が自然です。

食べ方は、中心を少し破ってカレーを受け止め、縁を割ってルヌミリスを少しのせます。辛味をのせすぎると米粉とココナッツの香りが消えるので、最初は小指の先ほどで十分です。卵ホッパーなら、黄身を崩してルヌミリスを混ぜると、それだけで一皿の朝食になります。

スリランカ料理を続けて作るなら、同じ南アジアでもアフガニスタンのカブリパラウスリランカのコットゥロティへ進むと、米、粉、スパイスの使い方の違いが見えてきます。ホッパーは軽い入口ですが、そこからかなり広い食卓へつながります。


よくある質問

ホッパーのレース状の縁と柔らかい中心を見せた断面
縁は薄くぱりっと、中心は柔らかく。ホッパーの食感はこの差で決まる

Q1. 米粉ではなく上新粉でも作れますか?

作れます。ただし上新粉は製品によって粒が粗く、中心が少しざらつくことがあります。初回は製菓用米粉の方が扱いやすいです。上新粉を使う場合は、生地を混ぜてから10分置き、もう一度よく混ぜると粉っぽさが減ります。

Q2. ココナッツミルクを牛乳で代用できますか?

薄焼きとしては作れますが、ホッパーらしい香りは弱くなります。ココナッツミルクは味だけでなく、中心の柔らかさと縁の香ばしさにも関わります。どうしても苦手な場合は豆乳より牛乳の方が焼きやすいですが、別料理に近い仕上がりと考えてください。

Q3. 専用鍋がないとだめですか?

だめではありません。小さめで深さのあるノンスティックフライパンなら作れます。椀形は浅くなりますが、薄い縁と柔らかい中心は作れます。底が広いフライパンしかない場合は、生地量を少なめにして、鍋を大きく回しすぎない方が失敗しにくいです。

Q4. 生地は前日に仕込めますか?

仕込めますが、室温に一晩置きっぱなしにはしません。2〜3時間発酵させて泡が出たら冷蔵庫へ入れ、翌朝にココナッツミルクを加えて濃度を調整します。冷蔵後は発酵が弱まるので、焼く前に常温で15〜20分置くと流れが戻ります。

Q5. ルヌミリスが辛すぎるときはどうしますか?

玉ねぎを足す、ライム汁を少し増やす、砂糖をひとつまみ加えると角が丸くなります。辛味を完全に抜くより、量を少なく添える方がホッパーには合います。辛いものが苦手な人がいる食卓では、ルヌミリスを別皿にして各自でのせる形にしてください。


参考文献

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行ホッパーの作り方|スリランカの米粉クレープ
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-asia/sri-lanka/hoppers
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月9日
主な参考リンク
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