バナナの葉に並べたスリランカのキリバットと赤いルヌミリス
🔪下準備15分
🔥調理35分
🍽️分量4
🌍料理スリランカ料理
南アジアレシピ

キリバットの作り方|スリランカの祝いミルクライス

22分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

調理工程スライド
手順1: 米を洗って水を切る(5分)
STEP 11 / 6

米を洗って水を切る(5分)

米2合をボウルに入れ、水を替えながら3回洗います。水が完全に透明になるまで研ぐ必要はありませんが、最初の白く濃い研ぎ汁はすぐ捨てます。ざるで10分水切りし、米粒の表面が濡れているが水が滴らない状態にします。

手順2: 水で米をやわらかく煮る(中火5分、弱火12分)
STEP 22 / 6

水で米をやわらかく煮る(中火5分、弱火12分)

厚手の鍋に米と水520mlを入れ、中火で5分ほど加熱します。沸騰して白い泡が上がったら弱火に落とし、ふたを少しずらして12分煮ます。底を木べらで2回だけ返し、水面が米と同じ高さまで下がり、米粒の白い芯がほぼ消えたら次へ進みます。

手順3: ココナッツミルクを加えて練る(弱火8分)
STEP 33 / 6

ココナッツミルクを加えて練る(弱火8分)

ココナッツミルク300mlと塩小さじ2/3を混ぜ、鍋に注ぎます。弱火のまま木べらで底から返し、焦げつかせないよう8分練ります。木べらを引いた跡が1秒ほど残り、鍋底に白い液体がたまらず、米がつやのある一体感を持ったら火を止めます。

手順4: 平らに押して菱形に切る(10分)
STEP 44 / 6

平らに押して菱形に切る(10分)

バナナの葉またはクッキングシートをバットに敷き、熱い米を移します。水で濡らした木べらで厚さ2cmに押し広げ、表面を平らにします。8分置いて表面が軽く固まったら、濡らした包丁で幅5cmの斜め線を入れ、反対方向からも斜めに切って菱形にします。

手順5: ルヌミリスを粗くつぶす(5分)
STEP 55 / 6

ルヌミリスを粗くつぶす(5分)

紫玉ねぎ120gは1cm角、乾燥赤唐辛子2本は5mm幅に切ります。すり鉢に唐辛子、粉唐辛子、塩、きび砂糖を入れて30秒つぶし、玉ねぎとかつお節を加えてさらに2分つぶします。最後にライム果汁を入れ、玉ねぎの角が残る粗いペースト状にします。

手順6: 盛り付けて温かいうちに食べる(2分)
STEP 66 / 6

盛り付けて温かいうちに食べる(2分)

幅5cmの菱形に切ったキリバットを、皿の中央に少し重ねて2から3切れ置き、ルヌミリスを小さじ1/2ずつ端に添えます。甘く食べる分は、黒糖またはジャガリーを10g、1cm厚のバナナを3枚添えます。作ってから20分以内の温かい状態が最も香りが立ちますが、室温まで冷めても切り口が崩れなければ成功です。

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Ingredients

材料を分けて見る

材料スライド
材料

買い出しの前に

日本米、ココナッツミルク、バナナの葉、赤玉ねぎ、唐辛子、ライム、かつお節を並べたキリバットの材料
キリバットは米とココナッツミルクが主役。ルヌミリスは少量でも味を締める
5品目

キリバット本体

材料 分量 日本での選び方
日本米 2合、約300g コシヒカリ、あきたこまちなど短粒米。無洗米より普通米が扱いやすい
520ml 米をやわらかく煮るため、通常炊飯より多め
ココナッツミルク缶 300ml 低脂肪飲料ではなく料理用の缶。缶の中で固まっていたらよく混ぜる
小さじ2/3 米の甘さを締める。ルヌミリスを添える前提の量
バナナの葉またはクッキングシート 30cm角1枚 成形用。バナナの葉は冷凍品でもよい
7品目

ルヌミリス

材料 分量 日本での選び方
紫玉ねぎ 120g 普通の玉ねぎなら100gにして水に3分さらす
乾燥赤唐辛子 2本 種を半分外すと辛さが落ち着く
粉唐辛子 小さじ1 韓国唐辛子なら色が出やすく辛さは穏やか
かつお節 6g モルディブフィッシュの代用。細かくもんで使う
ライム果汁 大さじ1 レモン果汁でも近い酸味になる
小さじ1/3 つぶしてから味を見る
きび砂糖 小さじ1/4 角を丸める程度。甘くはしない
2品目

甘く食べる添えもの

材料 分量 食べ方
黒糖またはジャガリー 40g 小さく砕いて添える
バナナ 1本 1cm厚に切る

ココナッツ、魚、唐辛子を使います。アレルギーや辛味への弱さがある場合は、ルヌミリスを別皿にして、最初は小さじ1/2だけのせてください。

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📊 栄養情報(1人分)
98
kcal
1.8g
タンパク質
3.5g
脂質
15.3g
炭水化物
0.8g
食物繊維
163mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
人数に合わせて材料表を調整する
4人分

材料 4人分

日本米、ココナッツミルク、バナナの葉、赤玉ねぎ、唐辛子、ライム、かつお節を並べたキリバットの材料
キリバットは米とココナッツミルクが主役。ルヌミリスは少量でも味を締める

キリバット本体

材料 分量 日本での選び方
日本米 2 合、約300 g コシヒカリ、あきたこまちなど短粒米。無洗米より普通米が扱いやすい
520 ml 米をやわらかく煮るため、通常炊飯より多め
ココナッツミルク缶 300 ml 低脂肪飲料ではなく料理用の缶。缶の中で固まっていたらよく混ぜる
小さじ2/3 米の甘さを締める。ルヌミリスを添える前提の量
バナナの葉またはクッキングシート 30cm角1 枚 成形用。バナナの葉は冷凍品でもよい

ルヌミリス

材料 分量 日本での選び方
紫玉ねぎ 120 g 普通の玉ねぎなら100 gにして水に3分さらす
乾燥赤唐辛子 2 本 種を半分外すと辛さが落ち着く
粉唐辛子 小さじ1 韓国唐辛子なら色が出やすく辛さは穏やか
かつお節 6 g モルディブフィッシュの代用。細かくもんで使う
ライム果汁 大さじ1 レモン果汁でも近い酸味になる
小さじ1/3 つぶしてから味を見る
きび砂糖 小さじ1/4 角を丸める程度。甘くはしない

甘く食べる添えもの

材料 分量 食べ方
黒糖またはジャガリー 40 g 小さく砕いて添える
バナナ 1 本 1cm厚に切る

ココナッツ、魚、唐辛子を使います。アレルギーや辛味への弱さがある場合は、ルヌミリスを別皿にして、最初は小さじ1/2だけのせてください。

朝の台所で、白い菱形を切る

ココナッツミルクを鍋に入れた瞬間、炊きたての米の湯気が少し甘くなります。日本の台所だと「ごはんにミルクを入れるのか」と一瞬ひるみますが、スリランカのキリバットは甘い粥ではありません。米をココナッツミルクでまとめ、冷める前に平らに押して、白い菱形に切る祝いの主食です。

バナナの葉に盛ったキリバットとルヌミリス、ダール、バナナ、ジャガリーを並べた食卓
キリバットは辛いルヌミリスにも、ジャガリーやバナナの甘さにも合う

現地名はシンハラ語で කිරිබත්、英語では Kiribath または Milk Rice と書かれます。kiri はミルク、bath は米。スリランカ政府観光局の食文化紹介でも、キリバットはココナッツミルクで炊く米料理で、新年や祝いの場、乳児の最初の固形食、結婚式の場面に出る料理として説明されています。

日本で作るときの鍵は、珍しい食材を増やすことではなく、米を「粒の残る粥」から「切れる板状のごはん」へ持っていくことです。サンバ米が手に入れば理想ですが、初回は日本の短粒米で十分。バスマティ米やジャスミン米のような長粒米は、ふわっとほぐれる長所がこの料理では裏目に出ます。

祝いの食卓で食べる理由

スリランカでは、シンハラ・タミル新年の食卓にキリバットが並びます。外務省の在外公館イベント記事でも、新年の儀式後に伝統菓子とミルクライスが食卓に開かれる様子が紹介されています。白い米をきれいに切り分ける料理なので、家族で同じ皿を囲む場に置きやすいのでしょう。

味の相棒は、赤玉ねぎと唐辛子をつぶすルヌミリスです。キリバット単体は、塩気のあるココナッツごはん。そこにルヌミリスをほんの少しのせると、玉ねぎの辛み、唐辛子の熱、ライムの酸味、魚のうまみが白い米に刺さります。朝食なのに輪郭が強い。これがスリランカの食卓らしいところです。

買い出しの優先順位

最初に見る価値があるのはココナッツミルク缶です。薄いココナッツ飲料では米がまとまらず、香りも弱くなります。

掲載商品は、複数の販売先を定期的に確認し、価格・内容量・レビュー傾向・購入しやすさを比較したうえで選定しています。

ルヌミリスを一からつぶすのが重い日は、サンバルオレックを小さじ1、玉ねぎ、かつお節、ライムで伸ばすと近い方向へ寄せられます。

米は日本米だけで作れます。形が崩れやすい銘柄で練習する場合だけ、2合のうち大さじ2をもち米に置き換えると、冷めた時のまとまりを確認しやすくなります。全量をもち米にすると別の食感になります。

日本の台所で本場に寄せる分岐表

迷う点 現地寄せ 日本での現実解 避けたい方向
サンバ米、短粒または中粒の米 日本の普通米。無洗米より普通米 バスマティ米、ジャスミン米だけで作る
ココナッツ 濃い一番搾りのココナッツミルク 缶詰のココナッツミルクをよく混ぜる ココナッツウォーター、薄い飲料
成形 バナナの葉に広げる クッキングシートを敷いたバット 皿に直接広げて薄くしすぎる
ルヌミリス モルディブフィッシュ入り かつお節6gで代用 辛味だけのチリソースにする
食べ方 辛いルヌミリス、ジャガリー、バナナ 黒糖、バナナ、ダールを添える 砂糖を米に混ぜ込む

米は日本米でかまいません。ただし、炊飯器で炊いたごはんにココナッツミルクを後から混ぜるだけでは、切れるほどの一体感が出にくいです。鍋で水分を見ながら煮て、最後に弱火で練る。この工程がキリバットの食感を作ります。

失敗しやすいところ

症状 原因 直し方
切ると崩れる ココナッツミルクを入れた後の弱火加熱が短い 追加で弱火3分、底から返して液体を飛ばす
底が焦げる 火が強い、鍋底を返していない 厚手鍋を使い、ココナッツ後は弱火固定
べたっと重い 米を煮崩しすぎた 次回は水を480mlに減らし、煮る時間を2分短くする
香りが弱い ココナッツ飲料を使った 料理用の缶に替える。開封後に脂肪分を均一に混ぜる
辛すぎる 乾燥唐辛子の種を残した 種を半分外し、玉ねぎを20g増やす

一番多い失敗は、固めたい気持ちで最初から水を減らしすぎることです。米に芯が残ったままココナッツミルクを入れると、外側だけが糊のようになり、中心は硬いままです。先に水で十分やわらかくし、ココナッツミルクでまとめる順番を守ってください。

保存と翌日の食べ方

保存容器に入れたキリバットと小瓶のルヌミリス、折りたたんだバナナの葉
キリバットは切り分けてから保存すると翌日も扱いやすい

キリバットは粗熱が取れたら切り分け、保存容器に重ならないように並べます。冷蔵で2日が目安です。ルヌミリスは別の小瓶に入れ、同じく冷蔵で2日以内に食べ切ります。

温め直すときは、耐熱皿にキリバット2切れを置き、水小さじ2をふり、ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで50秒温めます。表面を香ばしくしたい場合は、フライパンを弱火で2分温め、油小さじ1/2を薄くのばし、片面1分30秒ずつ焼きます。焼き色がうっすらつく程度で止めると、中心のココナッツの甘さが残ります。

余ったキリバットは、スリランカのホッパーコットゥと同じように、ダールやココナッツサンボルを添えると朝食に戻しやすいです。南アジアの米料理として比べるなら、豆と米を日常食にするネパールのダルバートも近い文脈で楽しめます。

よくある質問

炊飯器で作れますか?

途中までは可能です。米2合、水470mlでやわらかめに炊き、炊き上がり後に鍋へ移してココナッツミルク300mlと塩を加え、弱火で8から10分練ります。炊飯器の内釜で練ると傷がつくことがあるため、仕上げは鍋に移してください。

ココナッツミルクパウダーでも作れますか?

作れます。パウダー50gをぬるま湯300mlで溶き、だまが残らないように混ぜてから使います。缶より香りは軽くなりますが、脂肪分のある製品なら成形はできます。

ルヌミリスなしでも成立しますか?

成立しますが、味はかなり穏やかになります。辛味を避ける日は、玉ねぎ80g、ライム果汁大さじ1、かつお節4g、塩小さじ1/4で辛くない玉ねぎ和えを作り、別皿にしてください。甘く食べる場合は、黒糖とバナナを添えると朝食らしくなります。

バナナの葉がないと雰囲気が出ませんか?

香りと見た目はバナナの葉が上ですが、成形だけならクッキングシートで十分です。バナナの葉を使う場合は、熱湯をかけてから水気を拭くとしなやかになり、米がはがれやすくなります。

参考にした現地情報

次に作るなら

スリランカの朝食を広げるなら、同じココナッツと米の文化圏にあるホッパーが次の一手です。夜の屋台料理へ進むなら、鉄板で刻む音が楽しいコットゥ。キリバットで「米を主役にする南アジア料理」が面白くなったら、豆と米を組み合わせるダルバートへ進むと、祝いの米と日常の米の違いが見えてきます。

出典・引用について

この記事は、世界ごはん紀行編集部が各国の料理資料、現地レシピ、食材事情をもとに、日本の家庭で再現しやすい形に整理したものです。

出典
世界ごはん紀行キリバットの作り方|スリランカの祝いミルクライス
URL
https://sekaigohan.com/recipes/south-asia/sri-lanka/kiribath
著者・編集
世界ごはん紀行編集部
更新日
2026年5月13日
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