焼いた豚つくねと豚バラを甘酸っぱいヌクチャムに沈め、米麺と香草を添えたハノイのブンチャー
🔪下準備45分
🔥調理30分
🍽️分量4
🌍料理ベトナム料理

ブンチャーの作り方|ハノイの焼き豚麺

約31分で読めます世界ごはん紀行編集部
Cooking flow

作り方を先に見る

STEP 11 / 5

甘酢野菜とヌクチャムを整える

手順1: 甘酢野菜とヌクチャムを整える

大根120gとにんじん80gを2mm厚の半月切りにし、塩小さじ1/3をまぶして10分置きます。水気を軽く絞り、鍋に水300ml、砂糖大さじ4、ナンプラー大さじ4を入れて弱火で1分温め、砂糖が透明に溶けて湯気が立つ手前で火を止めます。米酢大さじ3、ライム汁大さじ2、にんにく、赤唐辛子、野菜を加え、20分漬けると、野菜の中心まで甘酸っぱさが入ります。

STEP 22 / 5

豚肉二種類に下味を入れる

手順2: 豚肉二種類に下味を入れる

豚ひき肉300gに、にんにく半量、紫玉ねぎ半量、ナンプラー大さじ1、砂糖大さじ1、黒こしょう小さじ1/4を混ぜ、粘りが出て表面につやが出るまで2分練ります。直径6cm、厚さ1.5cmの平たい丸形を8個作り、豚バラ300gは4cm幅に切って残りの調味料を絡めます。冷蔵庫で30分休ませると、焼いたときに肉汁が逃げにくくなります。

STEP 33 / 5

中火から中強火で豚を焼く

手順3: 中火から中強火で豚を焼く

グリルパンを中火で2分予熱し、油小さじ2を薄く広げます。豚つくねを並べて中火で片面4〜5分ずつ、豚バラは中強火で片面2〜3分ずつ焼きます。表面に濃い焼き色がつき、透明な肉汁が出て、厚いつくねの中心が75℃に届いたら火を止めます。焦げそうなら火を中火に戻し、砂糖が黒く苦くなる前に取り出してください。

STEP 44 / 5

米麺と香草を食べやすく整える

手順4: 米麺と香草を食べやすく整える

鍋に1.5Lの湯を沸かし、米麺320gを中火で4〜5分ゆでます。芯が消え、端に少し透明感が出て白くしなやかになったらざるに上げ、流水で30秒洗ってぬめりを落とし、5分水気を切ります。サニーレタスは一口大、パクチー、ミント、大葉は5〜6cm長さにそろえ、きゅうりは5cm長さの細切りにします。

STEP 55 / 5

温かいタレに肉を沈めて盛る

手順5: 温かいタレに肉を沈めて盛る

ヌクチャムを弱火で1〜2分温め、50〜60℃の湯気がふわっと上がる温度に戻します。焼いた豚つくねと豚バラ、甘酢野菜をタレの器に入れ、肉の表面が半分浸かるように並べます。米麺、香草、きゅうりを別皿に盛り、5分以内に食卓へ出します。麺を少量取り、香草を重ね、肉入りのタレにくぐらせて食べると、ハノイ式の輪郭が出ます。

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Ingredients

材料を分けて見る

準備

買い出しの前に

ブンチャーに使う豚肉、米麺、香草、ナンプラー、ライム、大根とにんじん
豚肉はつくね用と薄切り用を分けると、現地の食感に近づけやすい
8品目

豚肉

材料 分量 代替・備考
豚ひき肉 300g つくね用。脂が少なすぎる場合は豚バラを40g刻んで混ぜる
豚バラ薄切り 300g 焼き肉用なら厚さ4〜5mmが扱いやすい
にんにく 2片(約12g、みじん切り) すりおろしでも可
紫玉ねぎ 1/2個(約80g、みじん切り) 玉ねぎで代用可
ナンプラー 大さじ2 ヌクマムの代用として使う
砂糖 大さじ2 きび砂糖だと焼き色がつきやすい
黒こしょう 小さじ1/2 粗びき
サラダ油 小さじ2 グリルパン用
10品目

ヌクチャムと甘酢野菜

材料 分量 代替・備考
水 300ml タレ用
ナンプラー 大さじ4 魚醤。塩味の中心
砂糖 大さじ4 先に湯で溶かす
米酢 大さじ3 ライム汁だけにすると香りは強いが保存性が落ちる
ライム汁 大さじ2 レモン汁でも可
にんにく 1片(約6g、薄切り) 生の香りを残す
赤唐辛子 1本(小口切り) 辛さ控えめなら種を取る
大根 120g(2mm厚の半月切り) 青パパイヤの代替
にんじん 80g(2mm厚の半月切り) 彩りと歯ざわり
塩 小さじ1/3 野菜の水出し用
6品目

麺と香草

材料 分量 代替・備考
乾燥米麺 320g 細めのブンが理想。入手しやすいフォー麺なら3〜5mm幅を選ぶ
サニーレタス 8枚 食べやすくちぎる
パクチー 1束(約40g) 苦手なら三つ葉を混ぜる
ミント 1束(約25g) 清涼感の要
大葉 10枚 ティアトー代替として使いやすい
きゅうり 1本(5cm長さの細切り) 麺にのせる
アレルギーと塩分

ナンプラーは魚由来です。商品によっては小麦・大豆を含む醤油系調味料と同じ工場で扱われる場合があります。塩分はタレを飲み干す前提では高くなりやすいので、最初は肉と麺を浸す量だけ使い、薄めたい場合は湯大さじ2ずつ足してください。

米麺、ナンプラー、中心温度計は、ブンチャーの出来を左右します。特に豚つくねは焼き色だけでは中心の火通りを判断しにくいため、厚めに成形するなら温度計を見る価値があります。

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材料表の分量4人分

表内の数値を目安として再計算します。塩、辛味、油は味を見ながら調整してください。

栄養情報 1人分の目安
605kcal
エネルギー
28.0g
タンパク質
26.0g
脂質
61.0g
炭水化物
3.8g
食物繊維
1300mg
ナトリウム
※ 目安値です。材料や調理法により変動します。
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材料からそろえる、味の決め手

買い出しガイド

焼けた豚を甘酸っぱいタレに沈めるハノイの昼ごはん

焼きたての豚肉を皿にのせるのではなく、温かい甘酸っぱいタレにそのまま沈める。ブンチャーを初めて作ると、そこで少し驚きます。せっかく香ばしく焼いた肉を、なぜ汁に入れるのか。けれど数分後、米麺を少し取り、香草をちぎり、タレから豚つくねを引き上げて一緒にすすると、理由がわかります。焦げた砂糖の香り、魚醤の塩気、ライムの酸味、香草の青さが、ひと口の中でやっとまとまるからです。

ブンチャー(Bún Chả / Bún chả)は、ベトナム北部ハノイを代表する焼き豚と米麺の料理です。南部のブンティットヌン系の混ぜ麺に近く見えますが、ハノイ式は米麺、香草、肉入りのタレを分けて出すのが特徴。バインミーのようにフランス由来のパンをベトナム化した料理とは別の方向で、炭火の香りと魚醤の甘酸っぱさを組み立てます。ベトナム観光局もハノイで食べたい料理のひとつとして紹介しており、炭火で焼いた豚肉と冷たい米麺を、甘酸っぱいつけ汁で食べる形が定番です。

ハノイの昼食のようにブンチャー、米麺、香草、ライムを食卓に並べた様子
米麺と香草を別盛りにすることで、タレの濃さと香りを自分で調整できる

日本の台所で難しいのは、炭火の香りと青パパイヤです。ここでは、炭火は魚焼きグリルまたはグリルパンの強めの焼き色で寄せ、青パパイヤは大根とにんじんで代替します。完全な置き換えではありませんが、守るべき芯は「焼いた豚の香ばしさ」「温かいヌクチャム」「冷たい米麺」「山盛りの香草」の四つです。

現地らしさを左右するポイント

炭火なしでも焦げ目を恐れない

ブンチャーの魅力は、豚肉の表面につく濃い焼き色です。砂糖と魚醤が入るため焦げやすい反面、淡く焼くとただの甘い豚肉になります。グリルパン、魚焼きグリル、オーブントースターのいずれかで表面に香ばしい点を作り、黒く苦い焦げは避ける。この境目を狙います。

よい焼き色の豚肉と、薄すぎる焼き色を比べながらヌクチャムを調整する様子
焼き色が薄いと香ばしさが足りず、タレが濃いだけに感じやすい

青パパイヤは大根で代替できるが役割は別

現地では青パパイヤやコールラビに近い歯ざわりの野菜を甘酢に入れることがあります。日本で青パパイヤが見つからない場合、大根とにんじんで十分に成立します。ただし、大根は水が出やすいので2mm厚に切り、塩で10分置いてからタレに入れると、水っぽさを抑えられます。

ブンチャーとフォーは食べるリズムが違う

フォーガーやブンボーフエは、丼の中でスープ、麺、具が完成しています。ブンチャーは、食べる人が米麺を取り、香草を足し、タレに沈めた肉と合わせる料理です。バインセオのように、食卓で組み立てる楽しさがあります。

保存と温め直し

ブンチャーの焼き豚、ヌクチャム、米麺、香草を別々の容器に分けて保存する様子
肉、タレ、麺、香草を分けると翌日も食感が崩れにくい

焼いた豚肉は粗熱を取って密閉容器に入れ、冷蔵で2日を目安に食べ切ります。温め直すときは、フライパンにタレ大さじ2を入れて弱火で2〜3分温め、肉の表面がしっとり戻ったら止めます。電子レンジなら600Wで40〜60秒ですが、加熱しすぎるとつくねが硬くなります。

ヌクチャムは肉を入れる前の状態なら冷蔵で3日ほど持ちます。肉を浸した後のタレは当日中に使い切るのが無難です。米麺は冷蔵すると固まりやすいため、翌日に回すなら熱湯を10秒かけてほぐし、すぐ冷水で締め直してください。

香草は濡らしたキッチンペーパーで包み、容器に入れて冷蔵します。ミントとパクチーは香りが飛びやすいので、翌日はパッタイやソムタムのような甘酸っぱい料理に足すと使い切りやすいです。

失敗しやすいところ

肉が硬い

原因は、つくねを厚くしすぎたか、焼きすぎです。厚さ1.5cmを超えると中心まで火を入れる間に外側が締まりやすくなります。次回は平たく成形し、中心75℃に届いたらすぐ取り出してください。

タレがしょっぱい

ナンプラーの塩分は商品で差があります。水大さじ2、砂糖小さじ1、ライム汁小さじ1を足して、甘みと酸味も同時に戻すと、薄めても輪郭がぼやけません。米麺を入れると塩味が弱く感じるので、タレだけで飲んで少し濃い程度が目安です。

米麺がくっつく

ゆでた後のぬめりが残っています。流水で30秒洗い、ざるで5分水気を切ってから、食べる直前に手で小さくほぐしてください。油を絡めるとタレを吸いにくくなるので、ブンチャーでは水で整えるほうが向いています。

よくある質問

ブンチャーは温かい料理ですか、冷たい料理ですか

肉とタレは温かく、米麺と香草は常温から少し冷たい状態で食べます。すべてを熱くすると香草がしおれ、すべてを冷たくすると焼き豚の脂が重く感じます。

豚肉以外で作れますか

鶏もも肉でも近い食べ方はできますが、料理名としてのブンチャーらしさは豚肉で出ます。鶏で作る場合は、チキンイナサルのように酸味のある下味を入れ、焼き色を強めにつけると満足感が出ます。

青パパイヤは必須ですか

必須ではありません。現地の歯ざわりに近づけたいなら青パパイヤやコールラビが向きますが、日本の家庭では大根とにんじんで十分に作れます。大事なのは、甘酢野菜を薄く切り、タレを水っぽくしないことです。

ヌクチャムは作り置きできますか

肉を入れる前なら冷蔵で3日を目安に保存できます。にんにくと唐辛子を入れると香りが強く出るため、翌日に使うなら食べる直前に足すと軽く仕上がります。

主な参考リンク

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